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肩や腰などのつらい痛みには
痛みの専門家による適切な治療を

佐野外科

(名古屋市守山区/新守山駅)

最終更新日:2023/01/06

佐野外科 肩や腰などのつらい痛みには 痛みの専門家による適切な治療を 佐野外科 肩や腰などのつらい痛みには 痛みの専門家による適切な治療を
  • 保険診療

常に日本人の有症率の上位を占めている肩や腰の痛み。薬や注射、マッサージなどをいろいろ試した揚げ句、思うような効果が得られず、治療を諦めてしまう人も少なくない。また、患部と異なる部分に痛みが生じることもあるため、診断が難しいとされるのが整形外科診療である。正しい診断による適切な治療を行わないと、症状の改善が見込めず、悪化してしまう危険性もあるので注意が必要だ。小学生からアスリート、高齢者までさまざまな患者が訪れる「佐野外科」の佐野裕信院長は、長く研鑽を積んできた整形外科のエキスパート。痛みの総合診療的な役割を持つペインクリニックの専門家でもある。そこで肩や腰の痛みに対する検査や治療法、日頃のケアについて佐野院長に話を聞いた。

(取材日2022年12月17日)

さまざまな原因がある肩や腰の痛み。適切な診断と多彩な治療法で痛みの改善を図る

Q整形外科で多い悩みにはどんなものがありますか?
A
佐野外科 守山駅から徒歩15分、16台分の駐車場を持つ「佐野外科」

▲守山駅から徒歩15分、16台分の駐車場を持つ「佐野外科」

やはり痛みに関する悩みですね。主に肩や腰、手や手首の痛みを訴えて来院されるケースが多いといえます。まず挙げられるのは四十肩、五十肩です。40代を過ぎた頃から骨や軟骨、靱帯や腱などが老化して、関節の周りに炎症が生じることが主な原因と考えられています。医学的には肩関節周囲炎といい、その中には肩腱板断裂、変形性肩関節症、石灰沈着性腱板炎などが含まれます。また、肩の痛みは頸椎が大いに関係していることも多く、頸椎椎間板ヘルニアや変形性頸椎症、頸椎症性神経根症などがその例です。そのほかの症状としては、比較的若い人に多い寝違い、交通事故などによる頸椎捻挫(むち打ち)などですね。

Q腰痛やそのほかの痛みの原因にはどのようなものがありますか?
A
佐野外科 痛みにはさまざまな原因があると話す佐野先生

▲痛みにはさまざまな原因があると話す佐野先生

腰痛は、変形性腰椎症や腰椎椎間板ヘルニア、続けて歩ける距離が短くなってしまう腰部脊柱管狭窄症などが挙げられます。また、骨粗しょう症により骨が脆くなると、大きな衝撃もないのに骨折をしてしまう腰椎圧迫骨折、腰椎すべり症、腰椎分離症などにつながります。いわゆる「ぎっくり腰」は腰椎捻挫や急性腰痛症と呼ばれます。お尻から足に痛みやしびれが出る坐骨神経痛は腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが原因となります。あと、手や手首の痛みを訴える方も多いですね。比較的若い方に多い腱鞘炎やテニス肘、手がしびれる手根管症候群、上肢の血管障害など。帯状疱疹後の神経痛も珍しくはありません。

Q痛みに対して、どのような検査を行うのでしょうか?
A
佐野外科 検査によって痛みに対する正しいアプローチを提示してくれる

▲検査によって痛みに対する正しいアプローチを提示してくれる

痛みを改善するには、まず適切に診断することが大切です。問診では痛みがいつ頃から出たのか、どんな時に痛いのか、痛みの強さや生活習慣などを詳しくお聞きします。私はペインクリニックの専門家ですし、長年の経験がありますので、患者さんの顔色を見てお話しをすれば、どのような症状でお悩みなのかがだいたいわかります。問診の後は必ず触診をして、患部の硬さや動き具合などを診ます。その後、必要に応じてエックス線検査で骨に異常がないかを確認し、状況によっては骨密度撮影装置などを使って検査します。より精密な検査が必要な場合には連携している大学病院などでCTやMRIでの検査などを依頼することもあります。

Qこちらのクリニックではどのような治療ができるのでしょうか?
A
佐野外科 ペインクリニック専門の治療を提供する

▲ペインクリニック専門の治療を提供する

ペインクリニック外科外来では、痛みを抑えるための医療を提供しています。患者さんの状態に合わせて、神経ブロック療法やリハビリテーション、内服薬、外用薬を組み合わせて治療を行います。治療の中心となるのは神経ブロック療法で、注射によって痛みのブロックを図る方法には、痛みの原因となる神経やその周りに麻酔薬を投与するブロック注射、筋肉の緊張や痛みのある場所に麻酔薬を注射するトリガーポイント注射、関節の中に麻酔薬やヒアルロン酸を注入する関節内注射があります。このほか患部を温めて血管を広げる温熱装置、筋肉のこわばりを緩め血流を促すマイクロ波装置、水圧刺激で凝りをほぐすウォーターベッドなども活用しています。

Q治療後のリハビリテーションについて教えてください。
A
佐野外科 痛みに対してリハビリテーションや日々のケアが重要となる

▲痛みに対してリハビリテーションや日々のケアが重要となる

患部を動かさずにいると、筋肉の柔軟性がなくなったり、筋肉が萎縮したりして、痛みが再発する可能性が高まりますのでリハビリや運動は大切です。当院では頸椎や腰椎のけん引装置などを使用したストレッチのほか、自宅で行うトレーニングのアドバイスもしています。患者さんには「運動はお金も時間も場所も必要ない。畳一畳あれば始められます」とお話ししています。まずは継続することが大切ですので、近所をお散歩するなど無理なく続けられる運動から始めると良いでしょう。また、テレビや家事をしながら行う「ながら運動」も推奨しています。片足立ちや腹筋・背筋運動、ストレッチなどは畳一畳分のスペースさえあれば、いつでもできます。

ドクターからのメッセージ

佐野 裕信院長

痛みにはいろいろな原因があります。近年はインターネットなどで症状について調べて来られる方も多いのですが、ちまたには間違った情報もあふれています。指の痛みを「がんだったらどうしよう」という方もいらっしゃいます。不安のある方は一度、情報確認に来ていただきたいですね。そして、もっと体を大事にして、痛みと上手に付き合っていただきたいです。特に患部の悪口は言わないほうが良いです。メンタルと痛みは関係が深く、気持ちが後ろ向きだと痛みが増幅することもありますから。私は患者さんの痛みや悩みをその場で解決したいと思っています。運動をさぼっても、絶対に怒ることはありません(笑)。ぜひ気軽にご来院ください。

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