詳しい検査で適切な時期や方法を判断して行う
親知らずの治療
ミモザデンタルクリニック本町
(大阪市中央区/本町駅)
最終更新日:2025/01/16


- 保険診療
親知らずの治療には「痛みが強い」「顔が腫れる」というネガティブなイメージがある人は多いだろう。経験者から「親知らずの抜歯は大変だった」というのを聞いて、心配になったことがある人もいるかもしれない。「ミモザデンタルクリニック本町」の杉本渉院長によると、親知らずには抜歯が必要なケースと抜かなくてもいいケースがあり、中には親知らずの存在を意識していない人もいるとか。抜歯の必要性は口腔内写真やレントゲンなどを撮って親知らずの状態を検査しなければ判断できないので、悩んでいるよりも歯科医師に相談するのが賢明だ。抜歯の有無は何を基準で判断されるのか。抜く場合はどのような治療の流れになるのか。そして痛みや腫れに悩まされるのか。受診の不安を解消すべく、杉本先生に話を聞いた。
(取材日2021年5月14日)
目次
CT検査を行い歯の根っこや顎の骨の状態を確認。適した時期に適した方法で親知らずの治療を行おう
- Q親知らずはやはり抜歯すべきなのでしょうか。
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A
▲治療前には丁寧な説明を行っている
親知らずは進化に伴って不要となり、いわば中途半端な状態で残っている歯です。もともとは他の歯と同じなので、まっすぐ、かつ機能的に生えていれば抜く必要はありません。実際に、親知らずを含めて8番目の歯まできれいに生えているという人もいらっしゃいます。しかし、斜めに生えるなどして、親知らずの前にある7番目の歯に当たって痛みがある、7番目の歯がきちんと掃除できず虫歯のリスクが高くなっている、下の親知らずが斜めに生えて上下で噛み合わなくなり歯並びに悪影響を与えている、といった場合は抜歯をしたほうがいいでしょう。親知らずそのものよりも、他の歯や歯並びに対する影響の度合いを考えて抜くべきかどうかを判断します。
- Q抜く場合の治療の流れを教えてください。
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A
▲口腔状態を正確に確認するために、CT撮影を必ず行う
親知らずが既に他の歯に悪影響を及ぼしているという場合は、できるだけ早めに対処することが必要です。抜歯を行う前に、当院ではまずCTを撮影します。特に下の親知らずをトラブルなく抜いていくためには、歯の根っこの形や顎の骨との関係をしっかり確認することが必要だからです。顎には大きな神経も通っていて、神経のすぐそばに親知らずの根っこがある場合などは、特に注意が必要です。CTによるチェックと抜歯は基本的に別の日に行います。処置の内容は親知らずの生え方などによって異なり、所要時間もさまざまです。また、複数の抜歯が必要な場合は、上下同時に抜歯することはありますが、左右同時の抜歯はあまりお勧めしません。
- Q抜歯に伴う痛みや腫れが心配です。
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A
▲なるべく痛みや腫れが少ない方法を追求
抜歯は麻酔下で行うので、痛みを感じることはほとんどありません。また、抜歯後に鎮痛剤、化膿止め、うがい薬などを処方します。痛みや腫れは、親知らずの状態と抜歯にどれだけの処置を伴ったかによって異なります。事前にCTを撮影して骨の状態などを確認するのも、できる限り必要最小限の処置に抑えることが、痛みや腫れを少なくすることにつながるからです。切開した歯茎の処置も痛みや腫れが少ない方法を取っています。通常のケースなら、痛みや腫れのピークは麻酔が切れてから数時間です。歯茎の切開を行うと腫れを伴うこともあり、この場合、痛みのピークは2〜3日後、腫れのピークは少し遅れて3〜4日後です。
- Q費用がかかりそうなイメージがあります。
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A
▲親知らずの治療は健康保険適用となる
親知らずの抜歯は健康保険の対象で、治療に要する費用はすべて健康保険が適用されます。CTを撮影すると少し費用がかかりますが、心配するような額ではないでしょう。親知らずの抜歯というと、通常の歯科診療というよりは「手術」というイメージが強く、費用のことを心配されている方も多いようですが心配は不要です。先ほども述べたように、親知らずの存在をあまり意識されない方が結構いらっしゃいます。まっすぐに生えて他の歯に悪影響を与えていないのなら問題ありませんが、斜めに生えるなどして他の歯のトラブルにつながる場合は早めの処置が必要です。
- Q抜歯後の注意事項について教えてください。
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A
▲抜歯後の注意事項についても丁寧に説明してくれる院長先生
抜歯当日は、激しい運動、長時間の入浴、大量の飲酒など、血行を促進するような行動は控えてください。血行が良くなると、痛みが強くなり腫れることがあるからです。とはいえ、それが深刻なトラブルの原因になる、治りが遅くなるということはないでしょう。抜歯後2週間までは、血餅と呼ばれる血液の塊が抜歯したくぼみにできるので、食べ物が詰まった時に無理に取ったり、舌で触ったりしないことが大切です。血餅が取れてしまうと中が剥き出しになり、感染が起こって強い痛みが長く続きます。くぼみには2週間くらいで薄い膜ができ始め、次第に浅くなっていきます。しっかり治るまでには、平均して3ヵ月程度かかります。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。