見た目と機能性の両方にアプローチ
マウスピース型装置による矯正

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qマウスピース型装置を使った矯正のメリットとは何でしょう。

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矯正中の痛みが少なく、より快適に矯正が進められることはマウスピース型装置を使った矯正の特筆すべきメリットだと思います。従来のワイヤー矯正では、矯正器具の調整をした際などに痛みを感じることがあります。また、装置が唇や舌に当たって不快な感じに悩まされる方もいらっしゃいますが、マウスピース型装置は、こうした問題もかなり解消できると考えています。このほか、装置を着けていることが人にわかりにくいことも大きな利点ですね。患者さん自身で取り外しできるので、これまでどおりに食事をおいしく楽しめ、歯もしっかり磨けます。型採りは光学スキャンで行うため、樹脂の感触が苦手、嘔吐しそうで心配といった人もご安心ください。

Q歯列矯正は予防にも有用だと聞きました。

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当院は予防の意味合いで歯を守るためにも矯正をお勧めしています。歯並びを整えることで、見た目の悩みが改善されるだけではなく、毎日の歯のお手入れがしやすくなり、虫歯や歯周病になりにくいという大きなメリットが期待できるからです。また、歯列が整うとそれに伴って噛み合わせも整っていくので、将来的に歯を長く良い状態に保つことにもつながります。不正咬合があると歯に負担がかかってしまい、例えば下の歯が上の歯より前に出ている反対咬合の人は、食べ物をしっかり噛む上で大切な奥歯からダメージを受けて傷んでしまいます。噛み合わせが良くないと、顎の骨にも負担がかかって、顎関節症を招いてしまうケースもあります。

Qちゃんと矯正できるのか不安で、かかる期間や費用も心配です。

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マウスピース型装置による矯正では綿密なシミュレーションに基づいて矯正計画を立て、歯科医師の経験や勘だけに頼るということはありません。また、この矯正法で矯正が可能か、歯がどう動いて、どれくらいの期間で矯正が完了するのか事前にシミュレートできます。かかる期間は歯並びや歯を動かす度合いによって異なりますが、最も短い人は14週で矯正が完了します。ただし、途中で微妙な調整を行ったりしますので、基本的には半年程度を目安としてください。大がかりな矯正が必要な場合は、2年程度かかるケースもあります。お支払いについては、基本的にほとんどのクレジットカードが使用でき、分割払いもご利用いただけます。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリング

マウスピース型装置を使った矯正の特徴や、その流れ、費用などについて詳しい説明を受ける。また、矯正を進める際に支障となる虫歯や歯周病の有無についてもチェックされる。矯正に支障が生じる恐れがあると判断された場合は、まず虫歯などの治療を受けることになる。矯正を開始しても問題がなく、患者が早い矯正開始を望む場合は、虫歯などの治療を行う前に矯正をスタートさせるケースもあるそうだ。

2光学スキャンと歯科用CTによる撮影

光学スキャナーによる型採りとCT撮影が行われる。マウスピース型装置は、スキャンデータをもとにAIがシミュレーションし作製するので、CT撮影は省くことも可能。ただ、矯正において重要な歯の根や顎の骨についての情報は、蓄積されたビッグデータをもとに判断するため、AIの矯正プランが患者に適したものになっているとは限らない。そこで同院では必ず歯科用CT検査を行い、歯の根や顎の骨の情報を採取する。

3矯正計画を立てる

光学スキャンでデータを採取した後、蓄積された膨大なデータをもとに矯正プランが提案される。この段階では歯科用CTの情報などが加味されていないので、患者の実情に即していない歯の動かし方になっているなど、必ずといっていいほど修正が必要なポイントがあるため、CTの情報などを考慮して院長がAIプランの修正を行う。こうした双方向のやりとりを複数回繰り返し行い、初めて患者ごとの矯正計画ができあがる。

4矯正スタート

マウスピース型装置は1週間〜10日ごとに患者自身が取り替えていく。1日22時間以上の装着が必要で、時間が短いと計画どおりに歯が動かず、プランの修正や装置の作り直しが必要となることもあるので注意したい。矯正期間中、3つ目のマウスピースに替える際には、矯正の進み具合や口腔内の状態など歯科医師のチェックが必要だが、それ以外は1〜3ヵ月おきの通院でよい。なお、この際には別途費用が必要となる。

5矯正終了からアフターフォローまで

期間中は通院時に矯正の進み具合がチェックされ、必要に応じて口腔内のスキャン、計画の見直しが行われることも。作られたすべての装置を装着し終え、歯科医師と患者双方が納得できればその時点で矯正は完了。その後、歯の後戻りを防ぐ保定という処置が行われ、ここでも保定用マウスピース型装置が用いられる。保定期間の目安は矯正期間のおよそ半分。3ヵ月に1度を目安に、通常のメンテナンスと併せて処置を受ける。