全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 多摩市
  4. 多摩センター駅
  5. 多摩すぎた歯科クリニック
  6. 杉田 明裕 院長

杉田 明裕 院長の独自取材記事

多摩すぎた歯科クリニック

(多摩市/多摩センター駅)

最終更新日:2021/11/22

杉田明裕院長 多摩すぎた歯科クリニック main

京王線と小田急線、多摩モノレールの3路線が乗り入れる多摩センター駅から徒歩約7分。大型テーマパークからすぐの場所にある「多摩すぎた歯科クリニック」は、2020年7月にオープンした歯科医院だ。勤務医として約10年間、口腔外科やインプラント治療を柱に一般歯科、小児歯科など幅広い歯科診療に携わってきた杉田明裕院長。小児歯科を中心としていた前身の歯科医院を引き継ぎ、改装、新たに開業した。北海道で3代続く歯科医院の4代目として生まれ、「将来的には義歯を得意とする父とともに診療体制をさらに充実させたい」と語る杉田院長。その穏やかで思いやりのある人柄が伝わるエピソードや同院の特徴、診療で大事にしていることなど、多岐にわたる話を聞いた。

(取材日2020年8月3日)

子どもから高齢者まで幅広い患者のニーズに応える診療

広々とした明るい雰囲気の院内ですね。

杉田明裕院長 多摩すぎた歯科クリニック1

以前、ここで開業されていた先生の移転を機に僕が引き継ぎました。ここは、その先生の前にも歯科医院があり、この場所の歯科医院としては3代目になりますが、その当時は現在の半分ぐらいの広さでした。以前の先生がきれいに使われていたこともあり、雰囲気も良かったのですが、待合室が狭く、たくさんの患者さんが狭い空間で待つ状態だったため、昨今の新型コロナウイルス感染症も踏まえ、8割方レイアウトを変えました。待合室を広くし、個室を設け、ユニットは5台置けるスペースを確保していますが、現在は開業して間もないこともありユニットは3台稼働しています。以前の歯科医院を知っている方やスタッフさんは、皆さん「変わりましたね」とびっくりされますね。

開業までの経緯を教えてください。

実は僕の父が京王線沿いの幡ヶ谷で歯科医院を営んでおり、もともとそこを継ごうと思っていました。しかし、建物の老朽化の問題などもあり、別の場所での開業を模索していたところ、ここで開業するお話をいただきました。幡ヶ谷と多摩センターはある程度距離がありますが、京王線1本で来られる場所なので、将来的には父と一緒にここで診療できればと考えています。僕の前職は都心の歯科医院で、義歯のニーズが比較的少なかったのですが、入れ歯、義歯を得意としている父と一緒に診療ができれば、父から学び、吸収できることも多いと思います。この地域に義歯のニーズが多いことは前院長から聞いていたので、父の技術は大きな武器になると思いますね。実はずっと父親の歯の治療を僕が担当していて、当院のプレオープンの時にも来てもらいました。ここの様子を見てもらう良いタイミングでしたし、父も良い印象を持ってくれたようです。

先生が得意とされている分野は?

杉田明裕院長 多摩すぎた歯科クリニック2

研修医時代、一時的に北海道大学で口腔外科に携わっていましたが、インプラントを含め一般歯科などさまざまな分野の基本的なことを身につけることができたのは前職のおかげです。表参道と丸の内と赤坂にある歯科医院グループに10年近く勤務しましたが、そこで学んだことは今も役立っていますね。ただ、患者層はビジネスマンの方が多かったですし、将来的には父の歯科医院を継ぐことを考えていたこともあり、そこでは学べないことにも必要性を感じていました。父が勧めてくれた歯科医院だったので、親孝行という意味もあり、なるべく長く勤めたいと考えていましたが、10年近く同じ歯科医院に務めるのは珍しいと周りからも言われましたし、そこは誇りに思っているところです。開業は、お子さんからお年寄りまでを長いスパンで診る、地域密着型の診療スタイルを実現するためのステップアップでした。

感染症対策として各ユニットに口腔外バキュームを設置

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

杉田明裕院長 多摩すぎた歯科クリニック3

まだ開業して1ヵ月ほどですが、圧倒的にファミリー層、お母さん、お子さん、60歳以上の高齢の方が多いですね。その一番の理由は、以前の院長がお子さんを中心に診ていた名残りだと思います。改装はしましたが、ここが歯科医院であったことは認知されていましたし、先生がつくってくださった地盤があることには感謝しかないですね。以前は女医さんでしたし、僕が100%同じやり方で治療することはできませんが、考え方ややりたいことが近いので、これからも先生から学び、良い関係でいたいと考えています。

診療で大事にしていることを教えてください。

10年近い勤務医経験の中で感じたのは、痛みに弱い、歯科恐怖症の方が思ったより多くいらっしゃるということでした。そういう方は、痛いところだけ治したら、そこで通院も終わってしまうことも。歯科医師側の意見としては、痛みがなくても定期的に通っていただきたいですね。早期に発見して、早期に最小限の治療を行う、かつ痛みがなくても定期的に来ていただいてメンテナンスするということが重要です。そのためには一緒に予防処置、クリーニングをする歯科衛生士さんの存在と患者さん自身のセルフケアも重要ですね。歯医者さんの治療はそんなに痛くないよということを少しでもわかってもらいたいですし、それによって痛くなる前にメンテナンスに来てくれれば、歯の健康を守りやすくなるし、大きな治療をしなくても済むはず。通いやすい雰囲気や痛みの少ない治療で、歯医者嫌いを少なくしていきたいと考えています。

院内の設備でこだわった点は?

杉田明裕院長 多摩すぎた歯科クリニック4

歯科用CT、クラスBの滅菌機器などをそろえていますが、一番のこだわりは口腔外バキュームをすべてのユニットに設置したことです。新型コロナウイルスの影響で取り寄せるのがすごく大変でしたが、無理にお願いして何とか開業に間に合わせることができました。さまざまな感染のリスクを抑えて清潔な空間を保つために必要な設備だと考えています。歯を削った際の粉塵や唾液、空気をきれいにするためにはとても大切な設備ですし、患者さんにも安心していただけるのではないかと思います。

定期的なメンテナンスと予防で患者の健康な歯を守る

歯科医師をめざされたきっかけは?

杉田明裕院長 多摩すぎた歯科クリニック5

僕を含め父、祖父、曾祖父も歯科医師という北海道で4代続く歯科の家系なので、小さい頃から毎年、親の実家に行っていた影響は大きいと思います。実家の歯科医院の中には技工室があって、技工士さんと釣りに行くなどプライベートでも一緒に過ごす時間がありました。和気あいあいと楽しく仕事をし、プライベートもともにする姿を見て、自分もこういう仕事が良いなと思いながら学生時代を過ごしていました。自分が歯科医師にならなければいけないとは思っていませんでしたが、気づいたら同じ仕事をしていましたね。

どのような歯科医院でありたいとお考えですか?

年齢を重ねると、多くの場合食べることが大きな楽しみになりますが、それを諦めていらっしゃる方もいます。それは、僕たち歯科医師の責任ではないかと勝手に思っているんですよ。その時だけの治療になったり、痛い思いをしてトラウマになってしまったりすると、患者さんは歯科医院に行きづらくなってしまいます。日本は歯に対する意識が欧米などに比べると遅れていると感じるところもありますが、昔に比べたら予防型の歯科医院も増えています。当院もそういう予防型の歯科医院をめざして、歯科医院に行きづらいと感じていた人にもできる限り来てもらいたいと思ってます。開業医となったことで、10年、20年と長く責任を持って患者さんを診させていただくことができるようになりました。治療から5年、10年経過しても良い状態で保てているかどうか。良い意味でも悪い意味でも、すべて自分にかかってくるのは歯科医師としてのやりがいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

杉田明裕院長 多摩すぎた歯科クリニック6

感染症が僕たちの生活に大きな影響を与える時代になり、歯科医院に行っていいのかどうか、なかなか一歩を踏み出せない不安はあると思います。歯科医院自体に恐怖心や抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれない。そういう方に、まずは来ていただいて、歯科医院に対するネガティブなイメージが「違っていた」と思っていただけたらありがたいですね。痛くなる前に定期的に歯科医院に通うことが、将来的に自分の歯で噛めて、食事を楽しむことにもつながると思います。その手助けが少しでもできればと考えていますし、そのために最善を尽くさせていただくので、まずは当院の雰囲気だけでも見に来てください。皆さんのお役に立てるように頑張っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本30万~40万円

※詳細はクリニックにお問い合わせください。

Access