全国のドクター13,639人の想いを取材
クリニック・病院 157,066件の情報を掲載(2025年5月04日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 宝塚市
  4. 売布神社駅
  5. もりのぶ小児科
  6. 森信 孝雄 院長

森信 孝雄 院長の独自取材記事

もりのぶ小児科

(宝塚市/売布神社駅)

最終更新日:2025/01/07

森信孝雄院長 もりのぶ小児科 main

2011年に閑静な住宅街が広がる宝塚市売布に開業以来、小児科のクリニックとして治療・予防に携わりながら、子どもの健やかな成長を支え続けている「もりのぶ小児科」。森信孝雄院長は、小児科の医師として35年のキャリアを持ち、小児科医療全般に及ぶ豊富な経験と知見を培ってきたベテランドクターだ。医師であった祖父と父の背中を見て育ち、自らも地域医療に貢献するために同クリニックをオープン。経験に基づいた診察力と医療技術はもちろん、何よりも子どもとその家族との対話を重視し心を通わせ、安心できる診療の展開をめざしている。「病気だけでなく、発達や育児の不安など気になることは何でも相談してほしい」と、穏やかな笑顔で話す森信院長。クリニックの特徴や診療についてのこだわり、めざす方向性について聞いた。

(取材日2024年12月10日)

「健やかな子どもの成長」をサポートしたい

まず、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

森信孝雄院長 もりのぶ小児科1

小児科一般から、喘息や食物アレルギーなど慢性疾患のフォロー、各種予防接種、乳児健診のほか、子どもの病気に関する幅広い治療や検査・予防を行っています。そうした中で当院がめざすのは、「健やかな子どもの成長」をお手伝いするための場所であること。まだまだ免疫機能が未熟な子どもはさまざまな病気にかかりやすいのですが、風邪にしてもウイルス感染症にしても、自然に治っていく病気が多いんです。その回復を助け、少しでも早く快方に向かうよう手助けするのがクリニックの役割だと思っています。「病気にかかった原因は何か」「普段からどう気をつければ良いのか」など、日頃の健康づくりや生活についてのアドバイスを行うことも大切な役割の一つだと考えています。ただ治療するだけでなく、ご家族と一緒に子どもの成長を支えていけるような、地域に根づいたクリニックをめざしています。

工夫していることや心がけていることはありますか?

一つは、安心して来院していただけるような環境をつくることです。子どもの病気は多くの場合で発熱を伴います。感染症対策として入り口から診察室までの動線を2つ確保しました。内装は明るくやわらかなカラーにしたり子どもたちが喜ぶキャラクターを配置したりと、少しでもリラックスできるよう工夫していますね。そしてもう一つが、患者さんとのコミュニケーションを大切にすることです。心がけているのは、どんなに小さな子どもでも、あいさつや話をする際は、必ず目を見て声をかけることです。子どもやご家族としっかりと意思疎通を図り、コミュニケーションにとって大切な「相手の目を見て話す」という習慣を、幼い頃から習慣づけてほしいという考えもあります。

「成長のお手伝い」とは、具体的にどのような内容でしょうか?

森信孝雄院長 もりのぶ小児科2

例えば「元気だった子どもが翌朝起きたらぐったりしていた」というケースがよくあるのですが、昨日の様子をお聞きすると「遊び疲れてぐっすり眠っていたので、おやつや晩ご飯を食べなかった」ということがしばしばあります。この場合、糖分不足が原因であることが考えられます。疾患に関する知識や情報をご家族にしっかりとお伝えすることで、「夜一度起こしてジュースを飲ませる」などの対策ができますし、より良い生活習慣を考えるきっかけになればと思っています。また、子どもにもしてはいけないこと・しなくてはいけないことをちゃんと伝えておき、ご家族がホームケアをする際に「先生が言っていたでしょ」と念押しできるようにしています。そのせいで子どもたちから嫌われることもあり心が痛いのですが、ぐったりして来院していた子が次に大きな声を上げて走り回っている姿を見た時は、やっぱりうれしいですね。

患者の気持ちに寄り添いつつ、安心・安全も追求したい

医師を志したきっかけと、小児科を選んだ理由を教えてください。

森信孝雄院長 もりのぶ小児科3

実は祖父、父ともに開業医で、いずれは自分も開業医になるんだと漠然と思っていました。特に、祖父は医院を継承した後に、毎日無医地区に出向いて診療を続けたような医師でした。地域にとって不可欠な存在であったことを実感したことが、いつかは開業医として地域医療に貢献したいという強い気持ちにつながったのだと思います。小児科を選んだのは、医療の細分化が進む中で、全身を診ることができるから。専門に特化するよりもすべての疾患を網羅しながら学べることにやりがいを感じ、小児医療の道に進みました。

開業されるまでのご経歴についてお聞かせください。

大阪医科大学の小児科で学んだ後、いくつかの医療機関で勤務医として経験を積みました。その後、大阪医科大学にて助手として新生児医療に携わり、総合病院にて管理職を務めるなど、難しい診療現場や小児医療全体を取りまとめる役割というように、幅広い知見を積み重ねてきました。特に新生児医療では、早産・低出生体重児をはじめ、さまざまな先天性疾患を持つ新生児を診療し、重症のケースに立ち会うことも多数ありました。一般的な小児科診療では得られない知見を広げることができたと思います。長いキャリアの中で培ってきた経験や知識、医療スキルをもとに、今度は地域に貢献していこうという気持ちで開業しました。

新生児医療でのご経験が、現在の診療にもつながっているのですね。

森信孝雄院長 もりのぶ小児科4

乳幼児によくある発熱や嘔吐、黄疸は、すぐに治療が必要なケースと様子を見るケースがあります。難しい判断が必要な際に、より多くの症例を診てきたからこそ、素早く適切な判断ができていると思いますね。また、新生児とは離れますが、起立性調節障害の診断を行うため血圧計を設置しているのも、大学病院で学んだ経験を通して、クリニックでできることはできるだけ対応したいと考えたからです。迅速・丁寧な診療によって可能な処置は幅広く対応し、必要に応じて適切な専門機関と連携します。体制をつくる上で、経験や知識が役立っていると思います。

これからの時代に求められる信頼できる存在をめざして

これから特に力を入れていきたいことはありますか?

森信孝雄院長 もりのぶ小児科5

新しいことに挑戦し拡大するというよりは、開業当初からめざしている、「健やかな子どもの成長」をお手伝いするための場所であり続けるために努力を重ねたいというのが、私の思いです。そのためにも、安心して通っていただけるクリニックづくりは、これからも力を入れていきたいです。子どもやご家族の不安や心配を少しでも取り除けるようスタッフと連携し、こちらから積極的にお声がけしています。受付から待合室での時間、診察・処置など、各段階でしっかりとコミュニケーションを取り、少しでも快適に過ごしていただける環境をめざしています。

地域との連携も、今後ますます重要になりますね。

そうですね。特に、これから子育てしていく若い世代のお手伝いは、当院にとっても大きな課題であり目標です。核家族化が加速する今、昔と比べて祖父や祖母と暮らす家族は少なくなりましたし、パートナーが仕事で忙しいために1人で育児しなければならない方も多いでしょう。子育て全般に関する不安も大きくなりやすく、さらなるサポートが必要ではないかと考えています。地域の小児科として病気の治療にとどまらず、健康や子育ての相談にも柔軟に対応してきた当院としても、気軽に相談できる環境を今後も大切にしたいです。今まで懸命に取り組んできた内容を継続し、子育てをサポートできる場所でありたいですね。

最後に、地域の方に向けてメッセージをお願いします。

森信孝雄院長 もりのぶ小児科6

子どもの調子が悪い時や健康面で悩んでいる時、育児で不安を感じている時など、些細なお悩みでも、まずは気軽にご相談ください。小さい赤ちゃんのことに関しては数多くの症例を診てきた知見がありますので、疑問や不安に対してしっかりとアドバイスできます。お子さんの治療で来院された際に、ご家族の体調に対しても医師の目で見た気づきがあれば助言も可能です。子どもが成長していく過程では、さまざまな不調や病気、発達の不安もあるでしょう。ご家族が過剰に心配することなく、子どもたちと伸び伸びと暮らしてほしいと願っています。子どもの成長をお手伝いするクリニックとして、これからも地域の方々に寄り添っていきたいです。

Access