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高橋 進也 院長の独自取材記事

たかはし歯科クリニック北本

(北本市/北本駅)

最終更新日:2023/09/07

高橋進也院長 たかはし歯科クリニック北本 main

JR高崎線の北本駅・桶川駅より車で5分ほどの場所にある「たかはし歯科クリニック北本」は、子どもから高齢者まで多くの患者が来院する地域のかかりつけ歯科だ。院長の高橋進也先生は、大学病院で口腔外科を中心に10年間、顎口腔領域の外科処置や全身管理が必要な入院症例などに携わってきた経験豊富な歯科医師。自身のクリニックでは、虫歯や歯周病治療、補綴(ほてつ)治療だけでなく、得意分野である口腔外科領域の治療や、周術期医療、訪問歯科などの治療にも尽力している。「紹介で大学病院まで行って手術するのは大変な方もいらっしゃいます。できるだけ可能な範囲で患者さんの負担を減らすために幅広く口腔外科分野の対応をしていきたい」と語る高橋院長に、詳しい話を聞いた。

(取材日2022年8月4日)

全身の健康を考慮した診療をめざす

歯科医師をめざした理由と開業までの経緯を教えてください。

高橋進也院長 たかはし歯科クリニック北本1

歯科医師になったのは、曾祖父の代から医療関係の家系で、その環境で育ったことが大きいですね。父親が夜中に急患で呼ばれることも多く、そんな姿を見ているうちに、自分も人を助けたい、いつでも駆けつけられる医療従事者になりたいと思うようになりました。大学を卒業してから10年間は口腔外科を中心に大学病院に勤務し、その後は開業を視野に入れ一般歯科や訪問歯科などさまざまな病院やクリニックの勤務をし、2020年に開業しました。北本の地を選んだのは、開業前に川越で勤務していた際にご縁をいただいたからです。

クリニックのロゴマークがかわいらしいですね。

実はこのロゴマークは、実家の産婦人科クリニックと同じものなんです。私は家業を継がなかったので、せめて同じロゴマークを使わせてもらおうと取り入れました。イラストは、私の実弟が幼い頃に描いたものなんですよ。当院は歯科クリニックなので、そのイラストに私の子どもが描いた歯ブラシを持たせてみました(笑)。患者さんに少しでもリラックスしていただけるように、院内にもホッとできるような絵画を何点か飾っています。極めつけはトイレですね。娘が描いた落書きを、そのまま壁紙にしてあるんです。

どのような診療方針をお持ちですか。

高橋進也院長 たかはし歯科クリニック北本2

これまでの知識と経験をフルに生かす。患者さん一人ひとりの口腔環境やニーズに合わせる。将来を見据えたトータル的な治療を提供したいと考えています。そのため、初診の際にはカウンセリングルームでしっかりお話を伺わせていただいて、治療方針を患者さんとともに考え、適した診療を選択していく方針です。カウンセリングルームは、プライバシーを重視した仕様になっていますよ。また、歯周病の治療と予防も、当院の重視していることの一つですので、治療前後にはスライドを用意して詳しくご説明しています。最近は心疾患や糖尿病をはじめ、多くの全身疾患と口腔内環境の関係性が知られてきています。当院でも必要に応じて外部の医科・歯科の病院と連携をしながら、全身状態の改善をめざし、顎・口腔内全体を治療していくかかりつけ歯科医院として尽力していきたいですね。

患者の負担軽減のために

高橋院長の得意分野を教えてください。

高橋進也院長 たかはし歯科クリニック北本3

口腔外科です。顎口腔領域の外科処置や全身管理が必要な入院症例に多く携わってきました。大学病院では研究に加えて、歯学生や歯科衛生士専門学生への講義や、組織学・解剖学系教育、口腔外科学実習の講師などを経験してきました。当院の患者さんは歯痛だけでなく顎関節症、口腔内の腫瘍やドライマウス、舌のヒリヒリ感などでの来院が最近多いです。例えば親知らずの抜歯で、紹介されて大学病院に行かなければならないケースなど、患者さんはわざわざ大学病院まで行くのは大変です。そんな地域の患者さんの負担をなるべく減らしたくて開業に踏みきった経緯もあります。ただし腫瘍の場合は、良性であれば当院で切除しますが、悪性の場合は提携している病院へ紹介しています。

クリニックで特に力を入れていることはありますか?

口腔外科と予防歯科ですね。抜歯などの外来で可能な小手術や、口が乾く、舌が痛いなどの内科的な疾患の治療、がんや全身疾患の術前術後の周術期医療で誤嚥性肺炎等を予防しています。当院の予防歯科においては、保険診療と自由診療が受けられますが、自由診療の予防歯科にはこだわりがあるんです。通常の項目に加えて着色汚れ落とし、バイオフィルムの除去、粒子の細かい研磨剤での仕上げ、そして歯をツルツルにして保護するためのミネラルパックをしていますし、当院に在籍している歯科衛生士は3人全員がクリーニング施術の研鑽を積んでいます。予防歯科に注力する一番の理由は、世界的に見ても日本には歯周病患者が多いからです。放置すると治療費も治療期間もかかってしまうため、予防歯科は重要ですね。クリーニングの時期には、患者さんにメールやはがきでお知らせするようにしています。

ほかにも注力されている診療があるそうですね。

高橋進也院長 たかはし歯科クリニック北本4

はい。この地域には高齢者の方が多いので、昼休みの時間を利用して個人宅や施設への訪問歯科を始めました。また私は「がん診療連携登録歯科医」でもあります。これは患者さんのがん治療中でも、全身に配慮した歯科治療や口腔ケアを受けられるよう行われている制度で、埼玉県および全国の連携病院と連携して患者さんへの治療を行っています。あとは顎関節症の治療もある程度は行っていて、マウスピース作製は私が手がけています。マウスピースは睡眠時無呼吸症候群の患者さん向けにも作っていますよ。あとは症状に合わせて漢方薬も取り入れています。特に顎関節症で痛みの強い方や、口内炎が多発的にできてしまう方は、漢方薬のほうが早い治癒が期待できる場合があるんです。

虫歯と歯周病の予防に力を注ぐ

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の基準を満たしたクリニックだと伺いました。

高橋進也院長 たかはし歯科クリニック北本5

ええ。当院は、厚生労働省が定める条件を満たした「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」です。通常、虫歯予防を目的としたフッ素塗布や、歯周病・虫歯予防のための検査・歯石除去・歯面清掃を保険診療で行えるのは、3ヵ月に1回という決まりがあります。しかし虫歯や歯周病の重症化の予防を目的として定められた「か強診」の施設では、これらを毎月、保険適用で受けていただくことができます。虫歯や歯周病の予防ケアがより受けやすくなることは、患者さんにとって大きなメリットだと言えるでしょう。当院ではこれからも地域の患者さんに少しでも貢献できるような診療をめざして、努力してまいります。

今後の展望を教えてください。

まずは最近開始した訪問診療を充実させていくことですね。院内設備ではレーザーや、さらにグレードの高い感染対策機器などを導入していきたいと思っています。歯科医師としては、困ったときには受診してもらえる地域のかかりつけ歯科医が目標です。そのためにはもっといろいろな勉強が必要なので、休日のほとんどはセミナーや勉強会に参加しています。現在はインプラントについても研究中です。また、大学病院の当直で急患も診ていたので、クリニックでもなるべく急患に対応していきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

高橋進也院長 たかはし歯科クリニック北本6

口腔疾患だけでなく、唇を切った時などは縫合処置ができますし、骨折で歯がグラグラになった時、骨が露出した時など、顎、喉、鼻などの症状で、どこに受診していいかわからずにお悩みになられている際は大学病院や総合病院を通してお役に立てるケースもありますので、ぜひ一度ご相談ください。土日診療、訪問診療もありますので、歯科医院に通いづらいと感じていらっしゃる方も気軽にご相談いただければうれしいですね。また虫歯や歯周病の予防のためにも、定期的な来院でぜひメンテナンスを習慣づけていただきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

クリーニング(自由診療の場合)/5500円~8800円

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