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鶴田 葵 院長の独自取材記事

西大寺駅前A皮膚科

(奈良市/大和西大寺駅)

最終更新日:2025/09/01

鶴田葵院長 西大寺駅前A皮膚科 main

近鉄奈良線の大和西大寺駅から歩いてすぐ。2020年5月に開院した「西大寺駅前A皮膚科」に足を踏み入れると、南国の海を思わせる爽やかな空間が迎えてくれる。「人生の大半を過ごすことになるので、自分の好きなものでそろえたくて」とほほ笑むのは、知的な中にも気さくで親しみやすい雰囲気が漂う院長の鶴田葵先生。同院では保険診療の一般皮膚科に加え、自由診療の美容皮膚科にも対応。鶴田院長自らも皮膚疾患に悩んだ経験が、患者の話に真摯に耳を傾け、適した治療を提案する現在の診療スタイルにつながっている。「奈良で都会に負けない医療を」と話す鶴田院長の真っすぐなまなざしには、強い決意があふれていた。

(取材日2025年7月28日)

ニキビ・しみ・酒さなど保険から自費まで幅広く診療

皮膚科を専門に選んだ理由や、開業までの経緯をお聞かせいただけますか。

鶴田葵院長 西大寺駅前A皮膚科1

皮膚科を選んだのは、自分自身もアトピー性皮膚炎やニキビで悩んでいたので、挑戦してみようと思ったからです。神戸大学医学部附属病院の教授をはじめ、皆さんに温かく受け入れてもらって研鑽を積み、日本専門医機構皮膚科専門医を取得し、さまざまなクリニックや大阪の美容クリニックの院長として勤務するうちに、医師人生も折り返し時期かと考えた時に、地元の奈良で落ち着きたいという気持ちが大きくなりました。ここ西大寺は、私にとって思い出の場所。高校時代は通学時の乗り換えで大和西大寺駅を利用していて、近くのコーヒー店でよく勉強をしていました。思い出のある地域で開院できたらいいなと思っていたら、今のフロアに入っていたクリニックが閉院されたという話を聞いて、これは渡りに船だなと。そのような縁のある場所なのですごく気に入っていますし、アクセスの良さもあって、今ではたくさんの患者さんにお越しいただいています。

クリニックにはどのような方が訪れていますか?

当院では保険診療を行う一般皮膚科と、自費診療の美容皮膚科に対応していますので、幅広いお悩みを抱えた患者さんがいらっしゃいます。美容皮膚科も扱うため最終的に「きれいな肌をめざしたい」という方が大半ですが、当院が大切にしているのは「まず皮膚疾患をしっかり治すこと」。例えば、ニキビやニキビ痕にお悩みなら、まずはニキビができてしまう状態を何とかしないと、いたちごっこになってしまいます。美しさは健やかさがあって初めて成り立つものではないでしょうか。ニキビは、10代の患者さんも多いので、塗り薬や漢方、スキンケアのアドバイスから始めることも少なくありません。またその他、私も悩んでいたアトピー性皮膚炎の診療に注力しており、生物学的製剤での治療を希望される方も多く、外用療法にも力を入れています。もちろん、皮膚のかゆみや痛み、腫瘍などもしっかり診ています。

保険診療から自由診療まで幅広く対応されているんですね。中でも多い主訴は何でしょうか?

鶴田葵院長 西大寺駅前A皮膚科2

先ほど挙げた「ニキビ・ニキビ痕」、そして「しみ・肝斑」、「酒さ・赤ら顔」が三大疾患ですね。しみに関しては、いわゆる老人性のしみのケアだけでなく、あざである太田母斑、多くは生まれつきある扁平母斑などへの保険診療のレーザー治療にも応じています。しみはまず種類の鑑別が難しいですし、種類により適切なケア方法も異なりますので、まずはご相談いただきたいですね。酒さは、いわゆる赤ら顔のことですが、医療機関を転々とするドクターショッピングの末に当院にたどりついたという方が少なくありません。酒さは紅斑毛細血管拡張型、丘疹膿疱型、瘤腫型、眼型と種類があり、例えば紅斑毛細血管拡張型はアトピー性皮膚炎、丘疹膿疱型はニキビの症状に似ているため、間違われやすいんです。たくさんの症例を診ていないと鑑別が難しく、患者さんが一生懸命治療を続けていたのに実は酒さだったというケースには本当によく出会います。

なんでも話せる親戚のような存在に

酒さはどのように治療を行うのでしょうか?

鶴田葵院長 西大寺駅前A皮膚科3

保湿の指導や、必要に応じて漢方なども組み合わせながら治療をしていきます。漢方はその方にピタッと合うものを出したい、と思って個人的にも凝っている分野で、保険でもオーダーメイドのような治療を心がけています。紅斑毛細血管拡張型に対してはレーザー治療も保険診療で可能です。このレーザーは奥深く、職人魂をくすぐられるというか、出力やパルス幅、照射形などを組み合わせた、当て方だけの分厚い本も存在し、それを患者さんに合わせて細かく調整することでいかに少ない回数で治療を進めるかというのが腕の見せどころだと思っています。

治療やケアの前には、カウンセリングも行っているとか。

そうですね。まずは日々のお手入れの方法や食べ物など、患者さんには医学的にも意味のある知識を入れていただきたいので。保険と自費のメリット・デメリットについても丁寧に説明するため、最初のカウンセリングには皆さんに1時間ほどかけています。例えばまだ何も決まっていない方や、数多くある選択肢に迷っている方などは、初めに常駐のカウンセラーと話をしてもらいます。そこでリラックスしながら、予算のことも含めて全部ぶっちゃけていただいて(笑)、日本化粧品検定1級を持つカウンセラーなどが患者さんの悩みや聞きたいことを抽出し、それから私が治療のリスクなどを手際良く説明するようにしています。一方、すでに診療内容が決まっている方には私からすぐに説明することもあり、そこは患者さんの主訴に合わせて対応していますね。

患者さんによって柔軟に対応されているのですね。

鶴田葵院長 西大寺駅前A皮膚科4

「1回で何とかしたい」という方もいらっしゃれば、周囲に気づかれずに時間をかけてケアしたいという方もいらっしゃり、それぞれに希望も異なります。そのため、さまざまなニーズにお応えできるように、当院では選択肢を多く用意することにも力を入れています。ただ、私はいつもダイエットに例えているのですが、1回の断食で体型が変わらないのと同様に、肌も基本的に1回のケアだけで変化を求めるのはなかなか難しいんです。ですから、患者さんには「細く、長くケアしていくものですよ」とお伝えしています。

都会にも引けをとらない医療を届けたい

先生のすてきな人柄もあって、患者さんも相談しやすそうな雰囲気ですね。

鶴田葵院長 西大寺駅前A皮膚科5

ありがとうございます。患者さんの中には「あのね先生、ついでにね……」という感じで、診療終了後でも度々のぞきに来られる方もいらっしゃるので、当院の敷居はそれほど高くないと思います(笑)。また、私も過去に皮膚疾患で悩んでいたので、患者さんが困っている気持ちがよくわかるんです。そういったことから、カウンセリングではインターネットにあるような誤った情報などをきちんと正して、一人ひとりとゆっくり時間をかけてお話しすることを心がけています。患者さんには親戚のように思ってもらえるような、一番親身な存在でいたいです。実は、患者さんが増えてからは、一時予約が取りづらくなってしまっていました。解消のために保険診療の先生に来ていただいて二診制とし、カウンセリング室も増設しましたので、今は以前よりも受診しやすくなっていると思います。脱毛にも対応しています。保険診療、自由診療に関わらずお気軽にご相談くださいね。

患者さんが日常的に実践できるケア方法を教えていただけますか。

一番は日焼けしないことです。近年は酷暑が続いて避けきれない部分もありますが、一般的に無防備に日焼けをされているように思います。私は大好きな沖縄へ旅行する時も、常にフェイスカバーやアームカバーを着用して対策しているんですよ。後で旅行の写真を見返すと、顔が隠れて写っていないことも多々ありますが(笑)。あとは、洗顔時はなるべく顔をこすらず、タオルなどの摩擦を避けていただきたいですね。

今後の目標を教えてください。

鶴田葵院長 西大寺駅前A皮膚科6

美容皮膚科の分野では経営側に回る先生も多いですが、私自身は職人として医療現場に立ち続ける医師でいたいです。また、最初は都会にある大きなクリニックを探されたり、料金を比べたりされる方もいらっしゃいます。そのような中で、奈良でも大都市に負けないくらいの質の高い医療を提供できるようにしたいです。そのために美容皮膚科はもちろん、一般皮膚科の分野も勉強を続けて常に知識をアップデートしていますし、何より患者さんと結果に一番向き合う姿勢を大切にしていきたいです。「皮膚科や美容皮膚科ならどこ?」と聞かれた時に当院の名前が出て、「奈良にこんなクリニックがあったんだ!」と喜んでもらえたら一番うれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

体表面の表在性及び深在性良性色素性病変の治療(しみのケア)/1万6500円~(1回)、酒さ(赤ら顔)のケア/1万5000円(1回)、脱毛(顔全体)/1万9800円(1回)

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