全国のドクター9,287人の想いを取材
クリニック・病院 158,646件の情報を掲載(2024年4月19日現在)

  1. TOP
  2. 京都府
  3. 長岡京市
  4. 長岡天神駅
  5. さわだ矯正歯科クリニック
  6. 澤田 大介 院長

澤田 大介 院長の独自取材記事

さわだ矯正歯科クリニック

(長岡京市/長岡天神駅)

最終更新日:2022/06/23

澤田大介院長 さわだ矯正歯科クリニック main

阪急京都本線の長岡天神駅からすぐ、にぎやかなアゼリア通り沿いのビル3階にあるのが「さわだ矯正歯科クリニック」。「中学生時代には部活の練習試合でよく長岡京に来ていました」と穏やかに語る澤田大介院長が1998年に開業した、歯列矯正専門のクリニックだ。「子どもの頃は甘いものが好きで、虫歯がとても多かったんです」という院長は、抜歯によるデメリットも体験したという。そこで早くから矯正技術の開発に取り組み、「抜かない、目立ちにくい矯正治療」を追求してきた。取材ではアンカースクリューなどを用いた同クリニックならではの矯正方法や矯正器具について、さらに、診療とともに技術開発を続けてきた思いや、歯並びが乱れる根本的な原因についてもじっくりと聞いた。

(取材日2020年11月16日)

「できるだけ抜かない歯列矯正」に特化したクリニック

最初に、これまでの歩みを教えてください。

澤田大介院長 さわだ矯正歯科クリニック1

私は岡山大学歯学部を卒業後、歯科矯正学講座に入りました。当時、矯正では小臼歯4本、親知らず4本を抜くのが当たり前でしたが、「何とか抜かずに治せないか」とさまざまな研究書を読み、技術の開発に試行錯誤していました。大学や関連病院での診療や研究は充実していましたが、卒後10年で開業することに。私は京都市内で育ち、中学、高校と部活動でハンドボールに打ち込んでいて、中学生の頃には長岡京市へよく練習試合に来ていました。そこで、親しみあるこの場所で矯正専門のクリニックを始めたのです。もちろん開業後も診療とともに、アンカースクリューを利用した抜歯しない矯正技術の改良に取り組みました。その結果、再現性の高い、つまり、どの歯科医師が施術しても同じ結果が出せると思える手法が、ほぼ確立できたのです。そこで、これからはより多くの患者さんに抜歯しない矯正を届けたいと考え、桂と西院、滋賀県草津市に分院を設けています。

歯列矯正をご専門にされたのはなぜですか。

小学生の頃は甘いものが大好きで、虫歯も多く、毎日のように歯科医院へ通っていました。ひどく悪化した歯もあって、6年生の時には後からブリッジにする予定で永久歯を2本、抜歯したのです。ですが、中学生になり新しくできた歯科医院に行くと、抜歯したスペースはなくなっていて、ブリッジも必要ないと言われました。実は抜歯をしてから、姿勢が真っすぐに保てなくなったり活舌が悪くなったりしてとても悩んでいたので、スペースがなくなった不思議さと、抜歯した無念さが強く心に残ったのです。それから、現在の矯正では第一小臼歯を4本抜くことが多いのですが、下顎の第一小臼歯は、自然にしていれば犬歯とともに最後まで残ることが多い歯です。そんな歯は、やはり大事にすべきではないでしょうか。こういった気持ちから、「なるべく抜かない歯列矯正」を実現すべく頑張ってきました。

現在は、どのような患者さんが受診されていますか。

澤田大介院長 さわだ矯正歯科クリニック2

歯列矯正は技術の進歩が非常に早いため、開業してからも学ぶ時間を確保し、常に新しい技術を取り入れて診療に反映する必要があります。また一般歯科のクリニックと分業して、それぞれの強みを生かした治療がしたいと考え、私は矯正専門の道を選びました。ですので当初は、地域のクリニックから、歯並びを気にして紹介で受診される方が多かったですね。年齢は、お子さんから大人までさまざまですが、成人は40代までの方が中心です。ただ最近では、フッ素入り歯磨き粉が普及したことと関連してか、虫歯のあるお子さんがとても減りました。このため、「初めての歯科受診です」と当クリニックに直接来られるお子さんが増えています。また、インターネットなどで探したのか遠方から受診される方もいて、やはり「他院で抜かなければいけないと言われましたが、何とか抜かずに矯正できませんか」というご相談が多いです。

さまざまな手法を組み合わせた独自の矯正システム

こちらの診療方針を、ご紹介ください。

澤田大介院長 さわだ矯正歯科クリニック3

お話ししたように、「できるだけ歯を抜かない治療」、「目立ちにくい、見た目に配慮した治療」を重視しています。歯並びが悪いのは、永久歯が正しい位置よりも内側や前側にずれていることが根本的な原因であると考えています。さらにずれた位置で噛み続けると力がかかり、エックス線で見ると歯の根っこも前に倒れていることが多いのです。そこで大人では、歯を根っこから真っすぐに立て直し、歯列全体をより外側や後側へ移動しながらスペースをつくることを図り、きれいに並べていきます。またお子さんでは、生え替わり期を利用しながら、永久歯が正しい位置に生えてくるように歯が並ぶスペースを広げていきます。このような矯正では、なるべく長い間力をかけ続けることが大切です。当クリニックの矯正器具は歯の裏側や奥側につけるシンプルな形のものが多いので、外からは目立ちにくく、取り外しや清掃の負担も少なく使ってもらえます。

では大人の矯正について、具体的に教えてください。

永久歯の矯正では、アンカースクリューという小さなネジを歯茎の骨に埋め込み、そこにゴムやばねをひっかけて、歯列全体を外側、後側にずらしていきます。またこの方法では、歯茎から出すぎている歯を縮めることも期待できます。笑った時に歯茎が見えるガミースマイルや、唇が歯にあたって口を閉じにくいような状態の改善もめざせます。このアンカースクリューのほか、リンガルアーチという金属製のワイヤーを組み合わせて歯並びを整えていきます。その後、ご希望に応じてより精密に仕上げていきます。

子どもではどのように矯正するのですか。

澤田大介院長 さわだ矯正歯科クリニック4

乳歯と永久歯の位置関係や生え替わりを観察していると、実は乳歯の時点から、内側や前側にずれて生えている子が多いことに気がつきました。そこでお子さんの矯正では、生え替わりの時期にオリジナルの床矯正装置を使用し、歯列をより外側・後側に移動して、永久歯が正しい位置に生えてくるようにします。早ければ6~7歳、前歯4本が生え替わる8~9歳で歯並びを気にして受診される方が多いですね。その時期から治療を始めれば、永久歯が生えそろう12歳頃にかけてサポートできます。床矯正装置も歯の裏側や奥側にとりつけるシンプルなもので、お手入れが簡単ですし、通院も4~6週間に1回ですので、お子さんも保護者の方も負担が軽いと思います。

ニーズに応え、理想的な治療技術を追求し続ける

患者さんとのやりとりにおいて、心がけていることはありますか。

澤田大介院長 さわだ矯正歯科クリニック5

当院では、患者さんの納得感を大事にしています。治療前の患者さんは、いろいろと悩みよく調べてきている方も多いので、こちらもあまり飾ることなく、できるだけ率直にお話ししています。また、治療では毎回お顔とお口の写真を撮影して、治療の進み具合を共有しながら行います。他にも、必要だと思えば、早い時期に矯正するメリットをお話しして、治療をお勧めしています。よく中学生ぐらいでは親に連れられて受診し、「矯正をしたくない」というお子さんがいますが、成人してから「子どもの頃に矯正治療を受けさせてもらえばよかった」と後悔する方が多いためです。さらに、治療と保定期間が終わった患者さんにも、定期的なメンテナンスに通ってほしいと考えています。歯列矯正は進歩が本当に早いので、治療できなかったことも、数年たてば対応できる場合があるのです。そういったご提案も交えつつ、歯の健康を長くサポートできればよいですね。

若い歯科医師の育成にも注力されているそうですね。

岡山大学で、科学者の視点をもって歯学と向き合うように指導を受けたことが、私の原点の1つになっています。ですので、当クリニックでは今も大学院の学生さんを受け入れていますし、当クリニックには若い歯科医師も多く勤務しています。若い先生方には、治療は教科書どおりではなく進歩していくものであることを知ってもらい、患者さんのニーズに対して「それはできない」というのではなく、できる方法を探し、新しい治療にも挑戦してもらいたい。理想的な治療とはどういうものなのか、常に意識しながら診療してほしいのです。

最後に、矯正を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

澤田大介院長 さわだ矯正歯科クリニック6

当クリニックでは生まれ持った歯やその機能を重視し、根本的な部分から歯並びを改善することをめざします。アンカースクリューやワイヤーは、一見物々しいかもしれませんが、きちんとフィットできれば痛みも少なく、目立ちにくいものです。矯正すべきか迷っていたり、以前矯正した部分が気になるという方には、気軽に相談してほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

相談/220~770円、検査・診断/5万2800~7万4800円、子ども一期治療/38万5000円~、大人一期治療/60万5000円、大人二期治療/69万3000円~、調整料(各回)/3300円(いずれも税込)

Access