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冨江 晃 院長の独自取材記事

とみえクリニック

(京都市下京区/西大路駅)

最終更新日:2020/06/23

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JR京都線の西大路駅からほど近い場所にある「とみえクリニック」。自身が下京区出身だという冨江晃院長は、地域に貢献したいという思いから2020年5月に同院を開業。新型コロナウイルスなど医療を取り巻く状況が変化する中、安全性を追求した丁寧な診療に努めている。内視鏡のスペシャリストでもある冨江院長は、筋力トレーニングと時計いじりが趣味という一面も持ち、明るくて話しやすい雰囲気。これまでの経験を生かしつつ、在宅医療や内科領域でも役に立ちたいという院長に、地域医療にかける思いについてなど、話を聞いた。
(取材日2020年6月1日)

地元への思いを胸に、長く貢献できる医院をめざす

開業までの経緯を教えてください。

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開業したいと思ったきっかけは、在宅医療に興味を持ったことです。消化器内科の医師として、ずっと内視鏡を専門にしてきて、この分野を追求していくことがとても楽しい反面、段々極まってきたかなという状態にもなっていました。また勤務医の頃は数年ごとに異動があり、「せっかく先生と関われたのに」という声を患者さんからいただくこともありました。その点、開業して在宅や外来ができれば、患者さんと距離が近いところで長く関わっていけると思ったんです。もともと生まれ育ったのが下京区ということもあり、開業するなら京都でという気持ちはずっとありました。特にこの辺りは代々住み続けておられる方が多いので、患者さんと長くお付き合いして、長く地域に貢献したいという思いが十分にかなう場所だと思っています。

コロナ禍の中での開業となり、対策を十分考えられたそうですね。

そうなんです。開業準備の段階から新型コロナウイルスの影響が増してきて、考える時間が続きました。ただ、その分さまざまな対応策を工夫することができたと思います。当院では、風邪症状がある患者さんは完全に動線を分け、入り口のインターホン越しに症状を伺い、電話診察を経てから、建物裏のテントに移動していただくことにしました。そこで防護服を着た私が診察して、そのまま処方箋やお支払いまで対応します。スタッフが直接対面する機会はありません。地域への貢献を考えた時、発熱していて不安を感じている方々にも対応したいし、ほかの病院や検査機関との間を取り持つ施設が必要だと思ったんです。もちろん安全性を確保するためのシミュレーションは徹底的に行い、通常の患者さんをはじめ、私やスタッフにとっても一番リスクが少ない形を考えました。

クリニックの方向性について、どのようにお考えですか?

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在宅医療と内視鏡検査の2本柱を中心に考えています。特に内視鏡検査は、高齢の方々に受けていただき、胃がんや大腸がんを早く発見していくことが大事です。早期発見できれば治療して治すこともめざせる時代ですから、命にかかわらない段階で治療することを目標に、より多くの方に検査を受けていただきたいですね。また、当院では内科も掲げており、総合的に患者さんを診ることを心がけています。いろいろな方に来ていただけるクリニックにしたいですし、今後は講演会などを通じて健康についての啓発活動を広げていきたいです。血圧やコレステロールの管理、生活習慣病についてなども、興味がある方には直接お話しさせていただいて、細かいところまで対応できたらと思っています。

これまで培った豊富な知識と技術を生かした内視鏡検査

貴院の内視鏡検査について教えてください。

3

胃カメラに関しては鼻からを基本としています。口からだと苦しく感じる方が多いので、鼻のほうが基本的には楽でしょう。ただ、鼻から通りづらい方は、鎮静剤の注射をして眠ったような状態の間に口から検査することもできます。副作用に注意したり、休憩など含めて時間がかかったりという点はありますが、気持ちを楽に受けてもらいやすいと思います。大腸カメラでも、体への負担を考え、おなかに空気がたまりにくい装置を使うなど配慮しています。内視鏡については、講師として海外で内視鏡検査のデモンストレーション経験などこれ以上ないというくらいの経験を積んできたと自負しています。ぜひ当院での検査を経験していただきたいです。

胃と大腸を同日に検査することもできるのですか?

希望があれば同日に行うことも可能です。事前に一度受診してもらう必要はありますが、準備や休む時間を除くと、検査自体は胃カメラで10分から15分、大腸カメラも通常は30分以内で終わります。大腸検査ではポリープ切除も行っており、1~1.5cmくらいまでのサイズで10個を超えない程度であれば、対応可能です。また、胃カメラだけの場合でこちらに時間があれば、当日予約でもなるべく対応しています。検査を受けようと思った方々が受診しやすい環境を整えることが大切だと考えています。検査したほうがいい頻度は、胃・大腸ともにリスクの有無で変わりますが、リスクが高ければ年1回の検査を受けていただきたいですし、そうでなければ数年ごとでも問題ありません。こうした頻度のことなど、何でも構いませんので、ぜひ気軽に相談しにお越しください。

在宅医療への対応についてお聞かせください。

4

康生会武田病院や十条武田リハビリテーション病院など武田病院グループの方々と連携させていただき、月に1回、打ち合わせの場を持ちながら進めていく体制を整えています。この辺りで在宅医療をしている病院はいくつかあるのですが、消化器のがんを診ている先生は多くないようなので、お役に立てるのではないかと思っています。在宅を望みながら病院に戻られてしまう方も多いですが、そこまでの期間を延ばしてあげたり、一人でも家で過ごせるようにしたり、患者さんにとって良い方向に導けるような医療を提供していきたいです。

丁寧に話を聞く姿勢は、研修医時代の経験が原点

医師になろうと思ったきっかけや消化器内科を専門にした理由は何ですか?

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小さい頃から医療や獣医師、農業など理系の領域に興味がありました。高校生になり進学を考えた時、人や地域の役に立ってやりがいを感じられる医療の仕事は、理想的な職業だと思ったんです。家族に医師がいなかった私にとって、身近な医師といえば開業医の先生でした。そこから、めざすなら内科、しかも「ザ・内科」ともいえる消化器内科を専門にしようと考えたんです。また、手先が器用で細かいことをするのも好きだったので、好きなことなら熱中できるかなという思いから内視鏡にも引かれました。実際に今、こうして医療に関われる毎日に感謝しているんです。やりたい仕事ができるのは本当にありがたいと思いますし、その中で地域や患者さんに貢献していけるなら、もっとありがたいですよね。常にそうした感謝の気持ちを持って、お仕事をさせてもらっています。

今まで診療してきた中で心に残っていることはありますか?

いまだに印象深いのは、研修医の時に出会った原発不明がんの患者さんです。まだ医療の技術は足りなかったのですが、「私にできることをやろう」と考え、患者さんのそばについて、病気のことからご家族の話までいろいろな話を聞かせていただきました。検査の相談など、上級医の先生との橋渡し役になれたこともあり、非常に感謝していただいたことが心に残っていて。その後、患者さんのご家族から桜の絵をいただいたんです。「4月を迎えて桜を見たい」というその方の気持ちが込められたものでした。当時は、早く医学的な知識を身につけたいと思っていたのですが、お話を聞いたり、近くにいてあげたりすることでも、患者さんに大きい影響を与えられるんだと気づいた経験でした。

今後どんなクリニックにしていきたいか、展望をお聞かせください。

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まずは長くやっていくことが大事だと思っています。その時々の情勢によってクリニックに求められることは変わっていくでしょうが、まだ若くて馬力があるうちに開業できたので、どんどん変化する環境への順応性も高いと考えています。今、私は39歳ですが、体力があって、いろいろチャレンジできる30代のうちに開業したいと思っていましたし、長く地域の方を見ていきたいという願いも、早くから開業すれば実現できますよね。私は楽天家ですし、プラス思考なところがあって、楽しく前向きにやることをモットーにしているんです。前向きに考えることで、前向きな空気が集まってくる。なんでも考え方一つだと思うのです。今後はオンライン診療なども考えていますし、幅広く対応することで、いろいろな方に来ていただけるクリニックにしていきたいですね。

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