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若林 祐輔 院長の独自取材記事

若林皮フ科クリニック

(京都市下京区/四条駅)

最終更新日:2021/10/12

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烏丸高辻から南東へ3分ほど、がんじで知られる因幡堂(平等寺)の向かいに開院した「若林皮フ科クリニック」を訪ねた。周囲には京都ならではの町並みが広がり、同院も曾祖父の代からの歴史があるとのこと。先代の逝去により閉院していたが、息子の若林祐輔院長が京都府内の基幹病院で臨床経験を重ねてこの場所へ戻り、今回新たに開院を果たした。院内は使いやすくリニューアルされ、キッズスペースが新設されている。「いずれはひとりで診療することを念頭において勤務してきました。患者さんのお話をじっくり聞き、正しい診断をつけることを大事にしています」と穏やかに語る院長に、同院の歴史やこれからの診療への思いを聞いた。

(取材日2020年5月26日)

歴史ある医院が、時を経て新たに診療を再開

いったん閉院していた医院を、今回新たに開院されたそうですね。

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かつてこの場所には、「梅林堂医院」という医院がありました。詳しいことはわからないのですが、私の曽祖父が新潟県からこちらへきて、皮膚科や泌尿器科の診療を始めたようです。その後、祖父、父と診療を受け継いできましたが、2012年に父が病気で亡くなったのですね。ただ当時、私は皮膚科の医師になってまだ2年目でした。「今、診療を引き継いでも医療の質が保てない、10年経験を積んでまた戻ってこよう」と決心し、いったん閉院したわけです。そして、京都府立医科大学やその関連病院で勤務したのち、改めて当院を開業しました。父の代には「若林医院」の名称で泌尿器科も診ていましたが、今回は皮膚科のみですので「若林皮フ科クリニック」としています。

10年後をみすえて、勤務されてこられたのですね。

そうですね、やはり古くからある地域の医院ですから、私の代でなくなるのはさびしい話ですし、患者さんも困ります。だから、開業医になることは父が病を患った時点である程度決めていましたし、亡くなった際には自分の中で期限を設けました。そして勤務医時代には、診察でも手術でも、手際やリスクを十分考慮しながら、最後まで1人でやり切ることを意識していましたね。直近の勤務地は天橋立の近くにある「京都府立医科大学附属北部医療センター」で、皮膚科の医師は1人でしたので、地域医療ならではのさまざまな経験をすることができたと思います。

今回の再開業にあたり、院内をリフォームされたとか。

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建物自体は、父が診療を引き継いだ際に建て替えていて、今回は院内をきれいにしました。実現したかったのは、待合室にキッズスペースをつくることです。小さなお子さんが安全に遊べるようなスペースを、窓際に設けました。またトイレを広くして、車いすでも入れるような広さにしています。それから今回新たに待ち時間を減らすために順番予約システムを導入して、受診日当日にインターネットから予約できるようにしました。父の代の患者さんは古くからお住まいのご高齢の方が中心でしたが、最近はマンションが増えてきたので、ファミリー世代の方も受診しやすいように準備しました。現在はお子さんからご高齢の方まで幅広く来院してくださっています。

皮膚疾患は「正しい診断」から治療意欲につなげていく

診療の内容について、教えてください。

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地域の皮膚科医院ですから、特定の疾患にこだわらず何でも診ること、そしてどの世代の患者さんも診療できることを重視しています。さらに皮膚科では、まずは、「診断」が重要になると考えています。というのは、皮膚科疾患で使う薬は、どこの医療機関でもさほど大きな違いはありません。また、薬を塗ったり飲んだりという「治療行為」は、実は患者さん自身がされることなんですよ。でも、決まった時間に薬を飲んだり、広い範囲に薬を塗ったりするのは、手間がかかりますよね。実際、薬をうまく塗れておらず思った以上に薬の効果が表れていないなと感じることもあります。だからこそ医師は、正しい診断をつけて適切なお薬を処方するとともに、患者さんに病気について納得してもらい、治療意欲をもってもらう必要があると考えています。

そのために、工夫していることはありますか?

その症状がなぜ起きているのかがわかれば、患者さんも納得して、治療に前向きになると思います。そこで欠かせないのが、患者さんのお話をしっかりと聞くことですね。困っている症状、日常生活の様子、これまでの経過、どう改善したいのか、など、特に初診では時間をかけて、お聞きするようにしています。多くの話をお聞きして適切な情報が得られれば、正しい判断につなげていけるとも思いますし、患者さんにも私の話を聞いてもらえるようになるとも思います。診療は結局コミュニケーションですから、時間の許す中でじっくりと話を聞くように心がけています。また、お薬は院内処方にしていますが、保湿剤とステロイドを混合して、重ね塗りを減らすなど、患者さんの手間ができるだけ省けるようにすることもあります。

患者さんを診ていて、気になることがあれば教えてください。

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最近は新型コロナウイルス対策で手を洗う機会が多く、手荒れの相談が増えていますね。感染予防のために手洗いは欠かせませんが、それ以前から、体を洗いすぎている人が多いと感じています。「洗いすぎない、こすらない」というのは、最近ではお肌のケアの常識になってきていますが、長年の習慣を変えられず、硬めのタオルでこすっている方も見受けられます。日常生活や習慣から生じる病気については患者さんの話を聞いたうえで指導するようにしています。

めざすのは、患者とじっくり向き合う診療

再開院して半月あまりになりますが、反響はいかがですか?

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新型コロナウイルスの影響もあり、患者さんは少ないだろうと予想していたのですが、開業当日には多くの方が来てくださいました。遠出のしにくいご高齢の方からは「皮膚科が近くになくて困っていました」というお声が多かったですね。また、「お父さんによく診てもらったんですよ」というお話を聞くと、うれしくなります。お子さんからご高齢の方まで幅広く受診していただいているので、地域の中で診療を続ける意義を感じています。

ところで、今、プライベートで楽しんでいることはありますか?

最近、子どものために家庭菜園を始めました。今の子どもって、植物や畑があまり身近になく、見る機会が少ないですよね。だからキュウリやプチトマトなどを育てて、楽しんでいます。また、仕事では座りっぱなしで腰痛があるので、筋トレも少しずつ始めています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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実は妻も皮膚科の医師ですので、いずれは診療に加わってもらって、女性医師を希望される患者さんのニーズに応えていきたいと思っています。また、一般的な皮膚診療のほか、小さなサイズのイボや粉瘤の切除は院内で行えます。AGAという男性型脱毛症や巻き爪については、自費診療も行っています。どのような症状でも、見せてもらって、お話をお聞きして、初めて診断することができます。医師というのは、消防や救急と同じで、病気というアクシデントがないと仕事にならないのですが、患者さんの健康を守ることが一番。だから「こんな小さな発疹だから」「どの科を受診すればよいのかわからない」と思っても、気になることがあれば、気軽に相談してほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

受診料/初診:3000円、再診:1000円、男性型脱毛症の治療/6000円(28日分)、巻き爪の治療/5000円~

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