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池田 奨 院長の独自取材記事

整形外科 加治屋町クリニック

(鹿児島市/甲東中学校前駅)

最終更新日:2024/11/26

池田奨院長 整形外科 加治屋町クリニック main

公共交通機関が充実した街中にある「整形外科 加治屋町クリニック」。学生や働く人、高齢者まで幅広い患者を受け入れる整形外科医院だ。池田奨院長は得意分野である足や爪、骨粗しょう症の治療のほか、スポーツ外傷にも親身に対応する。その背景には、自身の学生時代の経験が大きく関わっているそうだ。体に関する症状や悩みを幅広く受け入れ、地域における「診療の窓口」としての役割を担う池田院長。自院での診療の可否や手術の必要性を速やかに判断し、連携病院にも柔軟に紹介するのがポリシーだ。研鑽の姿勢も常に欠かさない池田院長に、クリニックの特徴や診療に対する考え方などを聞いた。

(取材日2024年10月24日)

けがが身近な学生時代を経て、人を診る整形外科医師に

先生が整形外科医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

池田奨院長 整形外科 加治屋町クリニック1

私は高校・大学時代ラグビー部に所属しており、周囲では靱帯損傷、骨折などが絶えませんでした。けがを抱えながらプレーする仲間とともにする中で「運動器疾患」が身近に存在し、そこから私の整形外科医師としての人生が始まっています。当院には比較的若い患者さんが多いのですが、最近はまさに当初から診てあげたかった学生さんのスポーツ外傷も増えていますね。主な診療対象は肘や足首の捻挫・骨折などで、診療において重要なのは痛みの原因の特定。骨折の場合はギプスだけでなく弾性サポーターも使って固定し、運動療法も交えながら回復を図り、骨の癒合や関節の機能回復をもって「治癒した」と考えます。捻挫の場合もある程度の固定と運動器リハビリテーションが回復への近道であり、PT(理学療法士)と連携しながら日常生活への復帰を支援します。

どんな理念を掲げて診療にあたっていますか?

「ノーマライゼーション」という考え方があり、当院もこの概念を胸に日々の診療に臨んでいます。簡潔にいうと「どんな人も分け隔てない」という意味で、赤ちゃんからお年寄りまでどんな人でも対応します。そして病気だけを診るのではなく、人対人として接し、患者さんのニーズに応えられる診療が当院の理念です。医療を必要とするすべての人に良質な医療を提供し、患者さんが健康であり続けるためのお手伝いができれば、と考えています。整形外科の医院として、多岐にわたる関節の痛みを訴える方に対し、原因を素早く見極め、治療方針をいくつかお示しする。そしてそれぞれの長所・短所をお話しし、最終的には患者さんに決めていただきます。手術が対象になる、または手術のご希望がある場合は連携する病院をご紹介いたします。

理念実現のために、どのようなことに取り組んでいますか?

池田奨院長 整形外科 加治屋町クリニック2

自身のアップデートと自己研鑽は常に必要だと考えています。最新の情報には必ず目を通し、治療も今の時代に合わせたものを取り入れながら「自分にはまだ伸びしろがある」と思って研鑽しています。患者さんからのご質問にきちんとお答えするためにも、知識の習得は欠かせません。さらに不安をあおらないよう病名とその詳細を手書きでお教えし、昔と今の治療方針の違いなど啓発的な観点からのご説明も行っています。また、当院の仕事は手術が必要な方をいち早く見つけてご紹介することですが、手術を望まない方には保存療法をはじめ、さまざまな手を尽くします。時には古典的な方法で対応します。あくまで自己決定権は患者さんにありますので、前向きに取り組める形での治療・リハビリテーションを重視しています。

普通のことを普通に、スピーディーに行動する

症状や痛みの原因を明らかにするために、どんな検査を行いますか?

池田奨院長 整形外科 加治屋町クリニック3

エックス線ではうまく見えないお子さんの骨端核の異常など、診断困難な部位の骨折や判定できない微小な骨折が存在します。でも「痛い」ということは、必ず何か原因があるはずです。そこでエコー検査も行い、靱帯の損傷程度でも画像でお示ししながら初診時に原因をお伝えします。患者さんの安心につながるよう、「私はこう思います」と意見もなるべく述べるようにしていますね。また50歳を過ぎた女性の場合、女性ホルモンの急激な低下に伴い骨粗しょう症のリスクが高まりますので、骨折予防のためにも早期診断・治療が重要です。さらに骨粗鬆症財団のデータによると、成人病の合併にて、50歳以上の男性の約5人に1人は骨粗しょう症の疑いがあることもわかりました。当院では腰椎と大腿骨の骨密度を計測するDEXA法を取り入れており、5分程度で検査が可能です。治療法も年齢や通院形態、副作用を考慮してご提案します。

診療で心がけていることは何ですか?

不必要に時間をかけない「スピードと行動力のある診療」です。「スピード」とは可能な限り早く痛みの原因を突き止めて特定すること、「行動力」とは原因に対してどのような治療をするかを速やかに判断することと定義しています。てきぱきと判断・実行するフットワークの軽さが当院の特徴ですが、それは決して患者さんのお話を聞かないというわけではありません。こちらからは重要なことのみお話しし、あとは患者さんのお話をじっくりお聞きしています。これは私だけでなく、スタッフも同様です。スタッフ間では、個人個人、対面で話をします。困ったときは都度相談しつつ、基本的には一人ひとりが独立して動ける能力があるため、スタッフ間での時間が最小限になった分、患者さんと向き合う時間が増えました。

ほかにも、先生が医師として大切にされていることがあれば教えてください。

池田奨院長 整形外科 加治屋町クリニック4

普通のことを普通にやる、ですね。自身ができることは全部実行し、逆にできないことには下手に手をつけず、知っているふりをせずに専門家に相談・紹介するようにしています。例えば脊椎関節炎というリウマチ系の病気はほかの病気との区別が難しく、必要に応じて膠原病の先生にお聞きしたほうが良い場合も少なくありません。鹿児島県内では十分な医療を受けられそうもない患者さんに対しては、思い切って他県の病院をご紹介することも検討します。この「普通のことを普通に」は実はとても難しく、エックス線一つとっても絶対に見逃さないという気持ちで検査にあたっています。また、治療においても早く治るよう迅速な対応をモットーとしており、薬には極力頼らず神経根ブロックなどさまざまな手段で痛みにアプローチしています。

体の痛みと心のサポートを含めたトータルな健康づくり

特に注力している治療はありますか?

池田奨院長 整形外科 加治屋町クリニック5

骨粗しょう症の診療には、力を入れています。治療で難しいのは薬の切り替え。骨密度の低下に伴い、今まで使っていたお薬を違うものに変える際の選択は、どの整形外科の先生も悩むところでしょう。加えて患者さんにとっては費用も重要なポイントです。だからこそ、こちらからはお体にとって何が良いかについてのお話のみをし、コストなども踏まえて最終的にはご本人に決めていただくようにしています。医院側の都合による強引な治療は絶対にしませんね。

肩・腰の痛みや巻き爪などにはそれぞれどう対応していますか?

肩関節周囲炎(拘縮肩)においては必要な場合は超音波を行い、ヒアルロン酸注入やリハビリテーションなどを組み合わせて治療を進めます。腰痛は患者さんとご相談の上、神経痛と判断したら神経根ブロック療法や硬膜外ブロック療法、仙腸関節症なら仙腸関節ブロック療法を実施。巻き爪は基本的に、手術や麻酔を必要としない「切らない処置」によってスムーズな日常生活への復帰を促します。精神的なフォローも含め、トータルな健康づくりをお手伝いしています。

読者へのメッセージをお願いします。

池田奨院長 整形外科 加治屋町クリニック6

当院は治療の面でも対応の面でも、患者さんに笑顔で気持ち良く帰っていただける医院をめざしています。地域医療の窓口として診療することが私たちの役割ですので、痛みや気がかりなことがあれば躊躇なくお越しください。なお、受診の際はご予約いただければ待ち時間の短縮が可能です。特に夕方は混み合うことが多く、午前中の早い時間が待ち時間はかなり少ないです。初診の方はウェブ又は、お電話にてご予約お願いします。病気だけを診るのではなく、精神的なサポートを含め、「不断前進」の精神で患者さんに必要とされる医院をめざします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・巻き爪治療(初診)片足6000円〜、(再診)片足3000円〜
・ヒアルロン酸注射1回4700円

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