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石田 仁也 院長の独自取材記事

土屋記念クリニック

(横浜市青葉区/あざみ野駅)

最終更新日:2024/04/15

石田仁也院長 土屋記念クリニック main

横浜市青葉区新石川、東急田園都市線・あざみ野駅東口から歩いて2分ほどのビル1階に「土屋記念クリニック」はある。港北区北新横浜の「ゆうあいクリニック」の関連施設として、2020年4月にオープンした。院長を務める石田仁也(いしだ・じんや)先生は、消化器、特に肝臓領域の先端治療に長く従事してきたドクター。この場所で同じ消化器を専門とする内科の医師として「土屋内科クリニック」を運営してきた土屋正彦先生の地域医療への志を受け継ぎ、「土屋記念クリニック」として新たなスタートを切った。「肝機能障害にもさまざまな原因があり、見極めには専門の知識と技術が必要です」と話す石田院長に、同院の診療とめざす医療などを語ってもらった。

(取材日2024年1月9日)

肝臓疾患の専門医療を経験した後、地域医療に転換

まずは院長のご経歴と開院に至られた経緯を伺えますか?

石田仁也院長 土屋記念クリニック1

熊本大学卒業後、東京慈恵会医科大学とその関連病院に16年間勤務し、特に肝臓領域を中心とする消化器を専門に、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がんなどへの先端治療や研究に従事してきました。かねて地域医療での貢献を模索していた折に、「ゆうあいクリニック」片山敦理事長からお声がけいただき、この場所で地域のかかりつけ医として活躍されてきた土屋正彦先生のご遺志を受け継いで、「土屋記念クリニック」として新たにスタートすることとなりました。開院の準備を進めていたタイミングで新型コロナウイルス感染が拡大し、予定とは少し異なるスタートとなりましたが、昨春新型コロナウイルス感染症の分類が5類に移行したことから、消化器・肝臓内科を軸とする本来めざしたかたちに近づきつつあります。

新型感染症流行下での開院ではご苦労も多かったのでは?

当時開業したクリニックは皆そうだったと思いますが、新型感染症流行中は期せずして、普段かかりつけがないために受診先を確保できずお困りの発熱患者さんの対応が中心となっていました。現在も一般診療とは時間帯を分けて発熱患者さんを診療しており、検査や予防接種も実施しています。また、多くの患者さんを診る中で、急性症状は落ち着いても不定愁訴に悩む方が少なくないことに気づき、早い段階から新型コロナウイルス罹患後の長引く不定愁訴に関する診療も始めました。感染後に倦怠感や呼吸困難、咳、頭痛、味覚・嗅覚障害、脱毛といった症状が長く続く方への診療は、いまだ確立されたガイドラインがありません。しかし、長く診てきたことからある程度のノウハウは蓄積されてきており、対症療法中心にはなりますが、漢方薬なども取り入れながら改善をめざせるようになってきています。

消化器・肝臓分野に特化した内科診療が本来めざした姿ですね。

石田仁也院長 土屋記念クリニック2

もちろん、一般内科として生活習慣病の管理や、感染症による頭痛・発熱といった身近な症状の診療も行います。それに加えて、大学病院で消化器・肝臓分野での先端治療に従事してきた経験を生かした診療も実践していきたいと考えてきました。直近では消化器・肝臓分野での相談件数も増えてきており、徐々に当院の専門性が認知されてきたことを感じています。具体的には、健康診断で肝機能障害を指摘されたというケースがほとんどです。

超音波エラストグラフィや内視鏡で、症状の原因を追求

健診で肝機能障害を指摘されたらすぐに治療が必要なのでしょうか。

石田仁也院長 土屋記念クリニック3

ひと口に肝機能障害と言っても、ウイルスによるものやアルコールの長期摂取によるもの、薬物性のものや自己免疫性のものなどさまざまです。直ちに治療するのではなく、食事管理や運動指導を行いながらの経過観察で問題ないケースも多くあります。しかし、慢性の脂肪肝を放置することで肝硬変になってしまったり、進行がんが見つかったりするケースも。リスクの見極めには専門性が求められ、一般内科で「様子を見ましょう」と言われて過ごすうち、重篤な状態に至ってしまったというケースも見てきました。当院は神奈川県指定の「肝疾患に関する専門医療機関」であり、また私自身も日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会肝臓専門医として、的確な診断と治療をめざしています。

肝臓の状態はどのように見極めるのですか?

血液検査と超音波検査が基本で、これらの結果から総合的に判断します。当院ではエラストグラフィと呼ばれる組織の硬さを評価できる超音波診断装置を備えており、これにより肝臓の硬さや脂肪量を測ることができます。肝臓の線維化や肝硬変、脂肪肝の程度などを詳しく見ることができますので、健診で「要精密検査」とされた方のフォローアップに適しています。検査に要する時間は10〜20分程度で、受診当日の検査も可能です。当日検査を希望される方は、4時間以上絶食した上でご受診ください。

消化器では他にどのような症状のご相談が多いですか?

石田仁也院長 土屋記念クリニック4

肝機能以外では、胃痛や胸焼け、むかつきといった症状です。慢性の症状は内視鏡検査を実施して、原因を探っています。新型感染症の流行中は、感染リスクを懸念して内視鏡検査を積極的に勧められない状況でしたが、感染が落ち着いた段階で導入しました。鎮静剤を用いた検査も可能です。

土日も診療や検査を受けられるのですね。

患者さんにとって「かかりやすいクリニック」でありたいとの思いから、土曜午後と、月に1度は第2日曜にも診療しています。負担は増えますが、大学病院時代と比べれば大差ないと感じています。健診で気になる結果があっても平日には検査を受けられないという方も多いので、ぜひご利用いただければと思います。

「沈黙の臓器」肝臓の病気を専門的な視点で見極める

院長が医師を志したきっかけと、肝臓を専門に選ばれた理由は?

石田仁也院長 土屋記念クリニック5

父が開業医で、医師以外の進路を考えたことがありませんでした。現在こうして地域医療に携わっているのも、父の影響が大きかったように思います。父の専門は消化器外科だったので、なんとなく自分も消化器分野に。入ってみたら肝臓領域がとても面白く感じました。というのも、肝臓疾患の治療は近年劇的に進化していて、以前は治癒がなかなか難しかったC型肝炎も、副作用を抑えながら完治をめざせる内服薬が登場しました。加えて、肝臓領域は内科で行える手技が多いのも私にとって魅力でした。薬物療法はもちろん、カテーテルやラジオ波焼灼など、外科手術以外にできることのバリエーションが豊富なのです。

「ゆうあいクリニック」の片山敦理事長とは、いわゆる「パパ友」だとか。

子ども同士が同級生だったことをきっかけにご縁がつながったという意味ではそうですね(笑)。家族ぐるみのお付き合いになっています。専門性を軸とするプライマリケアを実践しながら、「ゆうあいクリニック」とも連携していきたいと考えています。また、大学病院や総合病院といった高度医療機関とも連携を深めることで、当院で病気が見つかった方が安心して治療に取り組め、治療後のフォローも受けられるような体制の構築をめざしています。私自身も大学病院では長い間、紹介で来られた患者さんに専門医療を行う側でしたから、紹介を受ける側の事情もよく理解できます。そうした経験も生かしながら、今後は紹介する側としてスムーズな連携に尽くしていきたいと思っています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

石田仁也院長 土屋記念クリニック6

新型感染症の流行拡大がようやく収まりを見せ、さまざまな場面で日常が戻りつつあります。今後は肝臓領域での経験を生かしながら、幅広く診療していきたいと考えています。肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれており、肝疾患の初期ではほとんど自覚できる症状がありません。当院では、肝臓内科では大学病院にも引けを取らないレベルの診療ができると自負しています。東京慈恵会医科大学の理念にもある「病気を診ずして病人を診よ」を大切に、一人ひとりの患者さんに合わせた診療を行っていますので、お困り事やご不安があれば、お気軽にご相談ください。

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