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澤崎 直規 院長の独自取材記事

だいまちクリニック

(名古屋市昭和区/御器所駅)

最終更新日:2025/07/08

澤崎直規院長 だいまちクリニック main

御器所駅から徒歩3分、ファミリー層も多く住むこの地域にある「だいまちクリニック」は内科、外科、血管外科を標榜し、2020年5月に開業した。血管外科を専門とする澤崎直規院長は、生死に関わる手術も数多く手がけてきた経験豊富なドクター。半世紀にわたって地域医療を支えてきた父のクリニックをリニューアルし、父同様、地域に根差したクリニックをめざしている。「地域の皆さんが何でも相談できるクリニックにしたい」と語る澤崎院長。地域への思いや得意とする下肢静脈瘤の治療などについて聞いた。

(取材日2020年7月14日/情報更新日2025年7月3日)

地域に根差した親しまれるクリニックに

こちらのご出身でいらっしゃるのですね。

澤崎直規院長 だいまちクリニック1

はい、ここで生まれ育ちました。実はここは、父が50年近く内科・小児科のクリニックを開業していた場所なんです。ですから開業するなら、ここしかないと思いました。この辺りは昔から住んでいる方も多い地域。父がクリニックをたたんでからもう15年ほどたっていますが、父のクリニックに通っていたという患者さんも来てくださるので、うれしいですね。もう一度、地域の方の役に立つようなクリニックにしたいという思いは強いですね。

「だいまちクリニック」という名称にも地域へのこだわりが感じられます。

この辺りの地域の皆さんに密着したクリニック、というイメージで名づけました。少し考えましたが、「御器所」ではなく「だいまち」を名前に入れました。開業にあたり、元の建物の構造を残して内装だけ変え、すべてバリアフリーにしました。建物は地域にずっとあったものですから、昔ながらの雰囲気はそのままにしたいと思いました。洗練されたスタイリッシュな感じではなく、地域の方に親しまれるようなアットホームな雰囲気にしたかったんです。ただ外科の医師としてずっとやってきましたので、専門的な治療を求めてこられる方にも対応できるようにと、手術室も作りました。

やはりお父さまの影響で医師を志されたのでしょうか?

澤崎直規院長 だいまちクリニック2

家族でやっていたクリニックでしたので、子どもの頃からクリニックの中で遊んだり、なじみのある場所でした。ただ、私は一度、工学部に進んだんですよ。ですが途中でどうしても人と関わる仕事がやりたくなり、医学部を受け直しました。そこにはやはり毎日医師として働く父の姿を見てきた影響があったと思います。回り道をしましたが自分の進む道はこれだと思いましたね。体を使って働く方が性に合っていると思い、外科を専攻しました。たまたま所属した外科の医局には消化器外科と血管外科があったのですが、その中で専門として血管外科を選びました。今でこそ血管外科は増えてきていますがその当時、全国的にも血管外科の専門病院は少なく、人のやらないこと、新しいことをやってみたいという気持ちがあったからです。魅力的な先輩に影響された部分もありました。

血管外科のスペシャリストとして、豊富な経験を生かす

血管外科ではどのような経験を積んで来られたのでしょうか?

澤崎直規院長 だいまちクリニック3

血管外科は国内ではあまり知られていませんが、海外では昔からなじみのある分野なんですよ。血管は動脈と静脈、リンパ管に分かれていて、それぞれ関係した疾患が数多くあります。勤務医時代は、動脈ではおなかの中の腹部大動脈瘤の手術や足のバイパス手術、静脈では静脈瘤手術や静脈血栓の治療、リンパ管ではリンパ浮腫治療などを行ってきました。血管外科は全身を診るという意味で、内科的な部分もあります。特に血圧、血糖、脂質などは、動脈硬化と密接に関係していますので、それらの内科的なコントロールや早期の診断治療が重要になります。ですから開業後はこれらを意識して患者さんがなるべく手術に至らないようにという気持ちで内科的診療にあたっています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか。

やはり地域の方が多く、10代から90代まで幅広い年齢の方がいらっしゃいます。開業前は内科や一般外科の患者さんがほとんどだと思っていたのですが、下肢静脈瘤や足のむくみ・だるさでお困りの方が専門性を求めて来られるケースが予想以上に多いです。足の痛みがあり血流や動脈硬化を心配されて来られる方もあります。これら足の血流に関する症状で相談する場がなく困っている患者さんが世の中にはたくさんいらっしゃることがよくわかりました。最近は、がんの手術後のリンパ浮腫の患者さんを対象に、月に1回ですが、専門の看護師さんがリンパドレナージ指導を行う時間を設けました。リンパ浮腫もなかなか相談できる病院が少ないですので、お困りの方のニーズに応えていきたいと思っております。

診察で心がけていらっしゃることは?

澤崎直規院長 だいまちクリニック4

患者さんの話をしっかり聞くことです。どうしてもパソコンに入力しなければいけない場面はありますが、まずは患者さんに向き合って、患者さんの話をしっかりと聞くようにしています。早く症状を取ってほしい方もいれば、診断を確定して不安を解消したい方もあります。ですから、患者さんが何を求めてこられたのか、一番気になっているのは何なのかを、意識して聞くようにしています。

下肢静脈瘤、むくみなども詳しく検査し、丁寧に説明

下肢静脈瘤の患者さんにはどのような対応をしていらっしゃいますか?

澤崎直規院長 だいまちクリニック5

下肢静脈瘤は直接命に関わる病気ではありません。ですが、自然には治りませんし、むくみやだるさがあったり、見た目を気にされる方もいらっしゃいます。当院ではエコーなど基本的な検査をはじめ、足を動かして血液の逆流の程度を調べる検査もできますから、今の症状が静脈瘤によるものなのかどうか、静脈瘤であればその重症度なども診断してご説明しています。下肢静脈瘤の場合、治療の必要なものから、気にならなければそのままでも問題のないものまでさまざまです。まずはどういう状態なのかを理解してもらい、症状に応じた解決法を提案しています。まだまだ工夫の必要がありますが、わかりやすく説明するように心がけています。説明だけで安心される方もいらっしゃいますから。

どういう状況になれば受診すればいいのか悩む方も多いのでは?

静脈瘤で皮膚に潰瘍ができるほど重症になる方はそれほど多くはありませんので、気になった時が治療の始め時かもしれません。女性のほうがなりやすいのですが、理容師や調理師など立ち仕事の男性にも多く、男性のほうがひどくなってしまうケースが多いですね。軽度のものであれば、できるだけ足を動かして血流を促したり、進行を抑えるために弾性ストッキングをはくこともできます。手術をするにしても、最初から手術をお勧めするのではなく、少し考えていただく時間をつくり、しっかりと今の状態を理解していただいてから「手術をしましょうか」とご提案する流れになることが多いです。

気になる症状があれば、気負わず相談に行けば良いのですね。

澤崎直規院長 だいまちクリニック6

はい、悩みすぎず気軽に受診してもらえるといいですね。患者さんの中には、深部静脈血栓症、いわゆるエコノミークラス症候群と下肢静脈瘤の知識がごちゃ混ぜになっている方も多くいらっしゃいます。深部静脈血栓は、下肢の静脈内に血栓ができてしまい、肺塞栓という命に関わる疾患につながることも。下肢静脈瘤とはまったく別の疾患ですので、心配される方にはそういった説明もしています。ただ、深部静脈血栓症は診断がつきにくく見過ごされやすい疾患。足が急に腫れる時期があるのですが、打撲など整形外科的な疾患だと思って、血栓と気づかれない場合があります。早期に診断し治療することが重要なので、特に片足だけが痛みを伴って急にむくむ、といった症状がある場合は注意が必要です。Dダイマーという血栓に特有な数値をその場で測定できる機器も導入していますので、下肢がむくんだり、血栓が心配な方は遠慮なく相談に来ていただけると良いと思います。

最後に読者にメッセージをお願いします。

ちょっとした不調や心配事、どんな症状でも気楽に来ていただける、相談しやすい雰囲気のクリニックにしたいと思っています。体について聞きたいことがあればどんどん聞いてください。町の開業医として、患者さんの困り事は何とか解決してあげなければ、という責任はすごく感じています。専門的な治療が必要な疾患が見つかれば、なるべく早くスムーズに、患者さんが一番行きやすい病院を紹介するように心がけています。また、スタッフも下肢静脈瘤の治療に使う弾性ストッキングを自ら試すなど積極的に勉強してくれています。女性スタッフからのほうが伝えやすく、患者さんも聞きやすいことがあると思いますし、クリニック全体で患者さんを温かくサポートしていければいいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

弾性ストッキング 3630円~9800円

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