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上浦 大輝 院長の独自取材記事

戸塚安行かみうら耳鼻咽喉科

(川口市/戸塚安行駅)

最終更新日:2020/06/01

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新しい町づくりが進み、子育て世代に人気上昇中の町、戸塚安行。その駅前ロータリーに2020年4月に開院したのが、「戸塚安行かみうら耳鼻咽喉科」だ。院長は、日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医、そして日本アレルギー学会認定アレルギー専門医である上浦大輝先生。大学病院で頭頸部がん患者などを診ていた経験を生かし、耳の詰まりや喉の痛みから風邪、めまい、顔のまひといったさまざまな症状の診療だけでなく、悪性腫瘍の診断にも対応。アレルギー性鼻炎の治療法である舌下免疫療法、レーザー治療も行っている。忙しくて通院の時間が取れない患者は、オンライン診療を利用することも可能だ。上浦院長に、地域への思い、診療への思いを聞いた。
(取材日2020年5月20日)

患者の安全・安心を一番に考えた医院づくり

開院されたきっかけから教えてください。

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開院前は大学病院に勤めていたのですが、大きい病院での診療はどうしても重症者が中心なので診られる内容も限られます。さまざまな方を診療することで、広く地域社会に貢献できればと思ったんです。そして、産婦人科の医師であった祖父、脳外科が専門の父も、総合病院に勤務した後、最終的には開業して地域医療に貢献する道を選んでいましたし、耳鼻科に進んだ兄も4年前に開業しているので、開業医の生活を思い描きやすかったんです。それで2019年5月いっぱいで大学病院を辞め、開業準備を進めてきました。戸塚安行は、江戸時代から続く植木の町で美しい花や緑があふれています。近年、私ぐらいの年代の方が集まってきている町。そんな人々がつくる活気と緑が豊かでのどかな雰囲気に惹かれ、ここでの開院を決めました。

横に長い待合室や一方通行の動線など、院のデザインにもいろいろ工夫があるのですね。

第一に大事にしたのは、いわゆる「病院」らしくない入りやすい雰囲気であること。待合室を広く横長にとったのは、もともとのスペースの形もありますが、耳鼻科は風邪やインフルエンザの方が来る所だから、というのが主な理由です。今は、コロナウイルスの影響から人と人との距離が注目されていますが、例えコロナが終息したとしても、待合室が狭く隣との距離がほとんどないと、気になる方もいらっしゃると思います。横長だと、横一列で座るので飛沫が飛ぶことも少ないですし、背中を壁に預けているほうが落ち着いてお待ちいただけるかと思い、このような形になりました。患者さんの動線を円状の一方通行にしたのは、この形だと診療~会計の手続きがスムーズにできて待ち時間が短くなるのに加え、隔離が必要な方とそうでない方の動線を分けやすいからです。感染症疑いの方は廊下の端の別室で待ってもらい、別ルートで直接診察室に来てもらえるようにしています。

どんな患者さんが多いのでしょう?

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お子さん連れの方がやや多いですが、お子さんからご年配者まで偏りなく来てくださっています。耳鼻咽喉科は守備範囲が広く、簡単に言えば、首から上で目と脳以外はすべて耳鼻咽喉科の診療範囲内。聞こえにくい、耳が詰まるといった耳の症状から、アレルギー性鼻炎、喉の痛み、あとめまいも耳鼻咽喉科の領域ですね。めまいの原因は1つではありませんが、耳から来ていることも多いのです。また、首が腫れる、顔の麻痺などの、頭頸部外科領域も耳鼻咽喉科に相談してほしい症状です。顔の麻痺は脳が原因の場合もありますが、単独で発症する場合は耳からきていることが多く、最終的に耳の手術になる場合があります。この他、味がしない、においを感じにくいといった相談も受けますし、もちろん風邪の症状を診るのも耳鼻咽喉科の得意とするところです。

目で見てわかりやすい説明を大切に

大学病院では、頭頸部がん治療の研鑽を積んできたと聞きました。

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ええ。クリニックでは直接がん治療を行うことはありませんが、耳鼻咽喉科領域で見つかる腫瘍は、喉や鼻、舌など、カメラを使って直接見られる部分が多いのが特徴です。経過の情報や画像から、悪性を疑うか疑わないか、さらに踏み込んで検査をすべきかどうかを判断するには、ある程度多くの症例を診た経験が必要ですが、大学病院での経験でその力は培われてきたと思います。またがんとの診断がついた場合、その後どういう治療になるのか、クリニックでお伝えできる範囲でお話しできること、状態に合わせて適切な紹介先を選べることも、大学病院での経験が役立っているところです。

アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法やレーザー治療も行っているのですね。

ええ。アレルギー性鼻炎の治療法は、薬を服用する薬物療法、アレルギーの原因物質を少しずつ摂取するアレルゲン免疫治療、レーザーを使って鼻の粘膜を焼く外科的治療の3つがありますが、すべてに対応しています。アレルゲン免疫療法には、注射を使う方法と舌の裏側から薬を吸収させる舌下免疫療法の2つがあります。このうち、舌下免疫療法については重篤な副作用の報告も少なく、1日1回の薬の服用と定期的な通院で治療を進めていくことが可能です。

診療の際に大事にしていることは何ですか?

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言葉だけでなく、目で見てわかりやすく説明することを大事にしています。例えば、鼻を診るなら、映像をモニターに映し、診察椅子に座った患者さんにも見てもらいながら、今どんな状態なのかを説明していきます。機器の関係で、すべてをお見せできるわけではないのですが、映像を出せない部分に関しては模式図を使ったりして、現在の状態をイメージしやすくする工夫をしています。今何が起きているのか理解が深まれば、不安の解消にもつながりますからね。耳鼻咽喉科は、内科などに比べれば、なじみがない人もいると思いますが、早い段階でのご受診が治療効果を高めることにつながるので、診療を通して地域の皆さまの耳鼻咽喉科の病気に対する理解が深まってくれればと思っております。

通院の負担軽減でも可能性が広がるオンライン診療

オンライン診療にも対応されているそうですね。

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はい。仕事や育児の忙しさから定期通院が難しく、そのために治療を中断してしまう人は一定数いらっしゃいます。そういったことを少しでも解消できればと思って、オンライン診療も行うことにしました。2020年4月10日からは新型コロナウイルス感染症拡大防止の特例で、初診でもオンライン診療が許可されていますが、これは時限措置。基本的には一度受診していただいたことがある方で、病状は安定しているけれど、長期での薬の服用や定期的な診察が必要な方が対象。耳鼻咽喉科の場合、オンライン診療と相性がいいのはアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法や睡眠時無呼吸症候群でCPAP療法を利用されている方の定期診療ですね。これらの患者さんは働いている方も多く、月1回、2ヵ月に1回の通院が負担になりがちです。オンライン診療でしたら、薬を宅配で受け取ることもできるので、活用していただければと思います。

今後力を入れていきたいこと、取り組んでいきたいことは何ですか?

コロナウイルス感染症の流行により緊急事態宣言下での開院となり、まだ多くの地域の方々にご来院いただけていない状態なので、まずは地域の方に安心して来てもらうこと、頼ってもらえる存在になることですね。患者さんには丁寧に、どんな状況なのかを説明することで、耳鼻科の病気に対する理解を深めてもらえればと思っています。地域全体で病気への理解が深まることで、知らなければ見過ごしてしまうかもしれない不調も、早期段階で受診につながりますからね。耳鼻科の病気は時間がたってしまうと治りにくい病気もあるので、何か気になることがある時は、気軽に相談に来ていただけるような、垣根の低さを大事にしていきたいです。せっかく駅前で、近くにはスーパーマーケットもある立地。買い物の帰りに寄ってもらえるぐらい、地域の人々の日常に溶け込み、受け入れられる院をめざしています。

最後に、地域の方々へのメッセージをお願いいたします。

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クリニックといえば敷居が高いイメージがあると思いますが、耳鼻咽喉科は「耳垢を取りに来た」でも全然問題ありません。些細な事でも相談いただけばと思います。当院は、検査及び診断からレーザーを利用した治療、薬物治療、舌下免疫療法といった内容まで、全般的に診ています。オンライン診療も取り入れ、これからもより利便性の高い診療体制を整えていきたいと思いますので、ご希望があれば遠慮なくお知らせください。ご希望に応えられるよう、クリニック自体も成長していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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