受診しやすい環境づくりに注力
尿に関する悩みは泌尿器科へ
ぐみょうじ泌尿器科
(横浜市南区/弘明寺駅)
最終更新日:2025/05/14


- 保険診療
人は毎日欠かさずトイレに行く。そして、それにまつわる不調は日常生活を送る上で少なからず支障を来すもの。にもかかわらず、なかなか行きづらいのが泌尿器科。そんなイメージを払拭し、受診のハードルを下げるべく2020年に開業したのが「ぐみょうじ泌尿器科」。速水悠太郎院長は、あえて商店街の真ん中の立地を選び、入りやすく居心地の良いクリニックづくりに配慮。検査機器の選択や診察の姿勢においても患者の負担軽減を第一に考えている。そんな速水院長に、あらためて「こんなときに泌尿器科が役立つ」という話を聞いた。かかりつけの内科を訪問するように、ちょっとした悩み事でも泌尿器科を利用してほしいという速水院長による、いわば「泌尿器科入門編」だ。
(取材日2025年4月30日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qどんな症状のとき泌尿器科を受診するとよいのでしょうか。
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A
泌尿器科が担当するのは、腎臓・尿管・膀胱・尿道などです。わかりやすくいうと、おしっこにまつわるお悩み全般はお任せください。回数が多い、出にくい、排尿時に痛みがある、残尿感がある、色がいつもと違う、などなど。小さいお子さんだと、おねしょが治らない。男の子の場合はおちんちんが赤くなっている、かゆい、腫れているというときも、そうですね。最近多いのは40代以降の男性更年期障害のお悩みですね。勃起能力の弱まりや、疲れやすい、ちょっとしたことでイライラするという症状も泌尿器科で対応しています。こうした症状に当てはまらなくても、何かしら排尿や性器に関わる問題を感じている場合は、ぜひご来院ください。
- Qそうした症状はどのような病気のリスクと関係していますか?
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A
小さいお子さんのおちんちんの赤み、腫れ、かゆみ、痛みなどは、細菌やカビを原因とする亀頭包皮炎が考えられます。年齢・性別関わりなく、排尿時の痛みや頻尿、血尿などの症状で多いのは膀胱炎。また、尿路結石の可能性もありますね。頻尿でいうと過活動膀胱の場合も多いです。一般的に「昼間に8回以上、就寝時に1回以上トイレに行く」という判断基準がありますが、頻尿か否かはそれでお困りかどうかで判断されるとよいでしょう。ただ、特にご高齢の方の場合、膀胱がんの初期症状であるケースもありますので、受診をお勧めします。泌尿器科系の症状は、QOL(生活の質)に大きく関わります。病気か否かは関係なく、ご相談ください。
- Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
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A
「泌尿器科への通いにくさ」へのハードルを少しでも下げたいと考えています。当院は弘明寺かんのん通り商店街の真ん中ですが、通りから奥まった、人目につきにくい立地です。院内は患者さんの居心地を重視し“普通の住居”をイメージしてつくりました。待合室でテレビを流しているのも、診察室の声が漏れないための配慮です。検査は患者さんとご相談の上行いますが、膀胱鏡などは体に負担の少ない先進の機器を導入し、「痛くない」「怖くない」を心がけています。私自身、子どもの頃から痛みが大の苦手だったもので(笑)。皆さんのお悩みに対してできるだけ親身になって、「来て良かった」と感じていただけるよう全力を尽くします。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診
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幅広い年齢層の患者に対応しやすいよう、紙の問診票を採用。自宅のように和める空間をイメージした温かみのある院内では、心穏やかに記入できそう。また、近年増加傾向にある男性更年期患者には専用の問診票を準備。気になる点はしっかり記しておくと、後の診察もスムーズに。
- 2診察
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問診票をもとに診察を受ける。診断結果の説明に関しても難しい専門言葉は使わない。「わかりやすく説明します。仮に病気でなくても、改善につながるアドバイスをお話しするようにしています」と速水院長。
- 3検査
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検査を行う際は必ず患者と相談の上、というのが同院のモットー。こちらで行う検査は、尿の勢い、排尿量、排尿時間を測り、前立腺肥大症などの排尿障害を調べる尿流量測定や、膀胱内を内視鏡で調べる膀胱鏡検査、エコーなど。いずれも先進の機器をそろえ、痛みや抵抗の軽減を図っている。
- 4治療
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主に治療は投薬と、定期的な経過観察で行う。頻尿や尿意が収まらないなどの症状の原因となる過活動膀胱で、服薬治療で改善が見られない場合、膀胱壁内注入療法を行うこともある。これは膀胱鏡を使って直接膀胱内壁にボツリヌス毒素製剤を注射するもの。
- 5通院
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処方された薬を服用しつつ、必要に応じて症状の経過を観察するために通院する。頻尿の場合は、膀胱の収縮を抑えるための薬を飲み続けることで症状の軽減を図っていく。