山田 大樹 院長、黒田 章也 さんの独自取材記事
えこだ駅前 山田整形外科
(練馬区/江古田駅)
最終更新日:2026/01/13
江古田駅北口から徒歩約1分の場所にある、「えこだ駅前 山田整形外科」。院長の山田大樹(だいじゅ)先生は、子どもから高齢者、スポーツ愛好家からアスリートまで診察してきた経験を生かしながら、地域の人々が抱える体の痛みに寄り添っている。「病気を治すのはもちろん、地域を豊かにすることにも取り組んでいきたい」と語る山田院長の横顔には、隠しきれない診療への自負と熱意がにじむ。そんな山田院長に共感して、クリニックの立ち上げから一緒に取り組んできたのが理学療法士の黒田章也さんだ。開院5周年を迎えた今、これまでの歩みとこれからの展望について話を聞いた。
(取材日2025年6月18日)
江古田に根づいた今だからこそできる地域貢献
開院5周年を迎えた今、どんなことを感じますか?

【山田院長】祖父と父が耳鼻咽喉科医として70年以上にわたって診療してきた場所で開院したことで、私には「地域医療を届けるバトンを受け継いだ」という自覚があります。当初は目の前の患者さんを治したいという一心でしたが、地域のクリニックとして認知されてきた今は、ここから何ができるかを考えるフェーズが来たと感じています。そこで、2025年4月に開院5周年の記念として、元女子サッカー選手を招いた講演会を開催しました。中学生から高齢者まで約200人が集まってくださった会場を見た時には、頑張ってきて良かったと感動しました。念願だったことが実現できた場でもありましたし、地域に対して具体的な貢献ができ、自信にもつながりました。
診療をされる上で、特に大切にしている点は何ですか?
【山田院長】今できる最善の治療に全力を注ぐことです。注射や手術は医師にのみ許された責任ある医療行為。その重みを胸に、リハビリテーションに加えて注射での痛みの改善も図ります。症状の原因や動作に目を向け、根本的な改善をめざすのが当院の特徴です。また、慢性的な痛みの解消に向け、血流の改善を促す拡散型体外衝撃波装置も導入しました。治療を諦めている方も日常生活やスポーツ活動に復帰できるようサポートします。目標は「患者さんの人生を良い方向に変えられる整形外科医」です。近年は損傷した組織の根本的な修復をめざす再生医療の研究も進んでおり、私も注目しています。
【黒田さん】リハビリは患者さんの未来まで見通すことが重要です。痛みの根本的な改善は、未来に生じる痛みやけがの予防にもつながります。そのためには、僕たち理学療法士が知識を深め、技術を高め、患者さんとともにゴールをめざすことが大切です。
開院時と比べて患者層の変化はありますか?

【山田院長】当院にはさまざまな「痛み」を抱えた方が来院されますが、私が得意としている膝を中心とした下肢の治療、とりわけ変形性膝関節症の患者さんが多いですね。ありがたいことに、年々患者さん同士での紹介で来てくださる方が増えています。整形外科のお悩みは年齢的なものだと片づけられがちですが、エックス線撮影をして何もないからと言われても、痛いものは痛いんですよね。異常が見つからないからと放置せず、患者さんのお話や実際の動作を通して痛みの原因を見極め、本質的なところから改善するよう取り組んできた姿勢が伝わっているからこそ、大切な方に紹介していただけているのだと思います。
患者の「治したい」に応える覚悟でリハビリに注力
こちらで行っているリハビリの特徴を教えてください。

【黒田さん】当院では、電気治療やマッサージといった対症療法ではなく、痛みの原因に根本からアプローチすることを重視してきました。例えば、痛みのある部位の確認はもちろん、日常生活における基本的な動作や姿勢も隅々まで評価しています。さらに、体の使い方は一人ひとり違いますから、その方の癖や体のゆがみを見つけ出し、必要に応じて改善を図ることで痛みが再発しにくい体づくりをめざしてきました。そのためには、マンツーマンのコミュニケーションで患者さんと信頼関係を築くことも大切です。日常生活におけるパフォーマンスとともに、スポーツをされる方の競技上のパフォーマンスも向上させる。それが当院のリハビリテーションのめざすところです。
けががメンタルへ与える影響も大きいと聞きます。
【黒田さん】けがをすると気持ちも沈みますが、治療の第一歩は患者さんの不安を受け止めることだと思います。何かを失うんじゃないか? 今後どうなってしまうのだろう……と不安に思う方がほとんどだと思います。そこに対して私たちが、患者さんがどうありたいか、何をゴールにするのかをお聞きし、治療の見通しを丁寧に伝えるようにしています。僕たち理学療法士がお伝えするのは「けがをする前より強くなりましょう」という言葉です。ポジティブな声がけが、けがも乗り越えるためのパワーになると思います。
【山田院長】治療に向き合うという意味でもメンタルは重要で、私たちだけが頑張る一方通行の医療では良くならないんです。患者さんの意志が見えて初めて、医師も真剣に患者さんと向き合える。患者さんには「ここならなんとかしてくれる」ではなく、「私も一生懸命頑張る」というスタンスで来てもらいたいと考えています。
理学療法士との連携の強化や、スタッフ教育にも熱心だと伺いました。

【山田院長】当院では、適切な診断と投薬・注射などにより「痛みそのもの」の除去をめざす医師と、痛みの根本原因を突き止めて機能改善へ導く理学療法士が、強固にタッグを組んでいます。理学療法士は現在10人在籍しており、平均年齢は20代後半と若く、向上心のあるスタッフばかりです。互いに本気で向き合える環境をつくり、どこに行っても通用するスキルを育てることを重視しています。
【黒田さん】クリニックの立ち上げから今に至るまで、院長は積極的に学べる環境をつくってくれています。院長は僕たちコメディカルや事務に対してもリスペクトを持って本気で向き合ってくれるのが伝わってくるので、求められるものが高い分成長しようと思えますし、週に1度のリハビリカンファレンスにも注力できます。院長の医療に対する軸が一貫しているので、僕たち理学療法士たちも揺るがずに技術を磨いていけるのがうれしいですね。
医療とスポーツで世の中を豊かにしたい
先生はなぜ医師を志したのですか?

【山田院長】中学生の頃にサッカーでけがをした時に、スポーツのけがを専門的に診る医師がいると知ったことがきっかけです。現在もサッカーのチームドクターをやらせていただいていますが、以前医師として国際大会に帯同した時の経験はたいへん刺激的で、私にとって大切な転換点であり、現在にも続く行動指針となりました。そして、そんな選手たちを支えられる環境にあったことを、誇りに思っています。再び経験できる日が来ることを願って、診療の腕を磨き続けています。
今後の展望について伺います。
【山田院長】当院の「練馬から世界へ、医療とスポーツを通じて世の中を豊かにする」という理念には、医療とスポーツの力で地域に貢献し、その波を広げていくという強い意志を込めています。ここ数年で、当院の理学療法士を大学やクラブチームなどにメディカルスタッフとして送り出すなど、クリニックの枠を超えた地域貢献ができるようになりました。今後は10周年を見据え、より積極的に外へ出ていく動きを強めていきたいと考えています。たとえ私がいなくなったとしても、私の思いがスタッフに受け継がれ、医療とスポーツを通じて社会に貢献する流れが続いていってほしい。これが今の私の原動力となっています。
読者へのメッセージをお願いします。

【黒田さん】当院には、院長や僕をはじめ、スポーツ中のけがで苦しんだ経験を持つスタッフが多くいます。だからこそ、目標に向かって頑張る患者さんの力になりたい気持ちが強いんです。「けがを治したい」「スポーツに復帰したい」という方がゴールに向かえるよう、僕たちも最善を尽くします。
【山田院長】体の痛みや違和感は何かのサインかもしれません。当院では、原因を見極めた上で「今できる最善の治療」を一緒に考えます。「どうにかして、なんとかして治したい」という強い思いのある方はご相談ください。全身全霊で応えます。また、慢性的なスポーツ障害を抱え、「早くフィールドへ戻りたい」と切望されるスポーツ愛好家やアスリートの方にも、「痛みの除去をめざす治療」と「痛みの根本にアプローチするリハビリ」の両軸で対応します。医療とスポーツを通じて地域をより豊かに。そして、その輪を広げていけるよう、これからも挑戦を続けます。

