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マイクロスコープを使ってより精密に
歯をできるだけ残す根管治療

まきの歯科クリニック

(名古屋市北区/味美駅)

最終更新日:2020/10/01

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  • 保険診療

神経を抜いた歯は健康な歯に比べて弱く、欠けたりヒビが入ったりすることもあるという。また、神経を抜いてかぶせ物をした歯が何年後かに痛くなり、抜歯をした人も多いのではないだろうか。土台となる根の処置がおろそかだと、中で感染が広がり、最終的には抜歯せざるを得なくなることがある。歯科治療の中でも目で確認しづらい根の処置は、精密な治療が要求される。大学病院の歯内療法科で経験を積んだ「まきの歯科クリニック」の牧野公亮院長は、開業にあたってマイクロスコープを導入し、できるだけ歯を残す治療に専念しているという。牧野院長にマイクロスコープを使った根管治療について詳しく話を聞いた。(取材日2020年6月12日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qマイクロスコープとはどんな機器なのですか?
A

マイクロスコープは歯の根の先端、奥深くまでを確認できる歯科用顕微鏡です。ただ目で見るよりも精密に見えるので、悪い部分だけを取り除いて健康な部分を残す際に有用です。目で見るだけだと限界があり、削っているうちに健康な部分まで削ってしまうこともありますが、マイクロスコープを使うことによって、より精密な治療ができるわけです。治療だけでなく診断にも使います。エックス線検査だけでは原因がわからない場合にも、CTと併用することによって原因を突きとめていくことも可能です。不明の痛みが続いていた場合にも、横からマイクロスコープで見てみると、目に見えない細かいヒビが入っていることが確認できることもあるんですよ。

Qどんな時にマイクロスコープを利用するのでしょう?
A

昔治療した歯の根管に材料が残っていたり、根管でないところに穴があいていた場合のリカバリーに使います。マイクロスコープがなかった時代の治療では、根管がよく見えず、間違って根管でない部分に治療をしてかぶせてしまうこともあります。そうなると何年後かに痛みが出ることがありますので、リカバリーが必要になります。神経の近くまで虫歯が進行している場合も、マイクロスコープを使えば、悪くなっているギリギリのところまで削ればよいので、健康な部分を残しやすくなります。肉眼と手の感覚に頼っていた従来の根管治療では難しかったことですね。また、歯髄が細くなった高齢者の診療にも役立ちます。

Qこちらで行っている根管治療の特徴について教えてください。
A

マイクロスコープやニッケルチタンファイルなど新鋭の機器を駆使して、大学病院と同等の治療をめざしています。根管はまっすぐなようで、実は人それぞれ微妙に形状が違いますが、ニッケルチタンファイルを使用すれば根管の形に添った治療が可能です。このファイルは、従来のステンレス製のファイルに比べて柔軟性が高いことが特徴。やわらかい先端が根管の形状に添って曲がるため、歯へのダメージが抑えられます。まっすぐなステンレス製のファイルの場合、曲がった根管に対応できず、根管から逸脱した部分に穴を開けてしまうことにもなりかねません。神経を取る場合も多くの場合1度で済ませることができ、回数を減らすことにもつながります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1カウンセリング

症状や全身的な疾患などの有無、金額的なことや通院期間に関することなども含めて治療の希望をしっかりと聞く。同院では、既往歴や持病、服用中の薬の内容、食事や喫煙の生活習慣などについて細かく問診しながら、患者の治療に対する不安や疑問点の解消にも尽くしているそうだ。

2口腔内チェック

歯科用CTやエックス線などを使って口腔内を検査する。歯科用CTは、口腔内を3次元の立体画像で見ることができるので、傷んでいる歯だけでなく、口全体から原因を探ることができる。最終的に口全体をどういう順序で治療していくのがベストなのかを判断する資料となるという。

3診断と治療方針の説明

検査結果をもとに、原因やどのような流れで治療を行うのかについての説明をする。おおまかな通院期間もこの時点でわかるので、相談しながら治療計画を立てていく。たとえ根管治療ができない状態まで悪化していた場合でも、マイクロスコープで拡大した画像を見ることができるので、自分の目で状態を把握できるそうだ。

4根管治療

マイクロスコープやニッケルチタンファイルなどの機器を使用し治療を行う。その際、再感染を防ぐために、治療する歯以外を薄いゴム製シートで覆い、口腔内の唾液や細菌が根管に侵入するのを防いでいく。また実際の治療では、計画どおりに進まない場合もある。その場合、無理に計画どおりに進めるのではなく、一つ一つの工程を丁寧に進めることを優先するのだそう。治療後には、現状や今後の診療などについての説明がある。

5メンテナンス

最後にかぶせ物をして終わりではなく、健康な状態を維持するにはメンテナンスが必要。治療後のエックス線検査や口腔内の状態をもとに、歯ブラシの使い方など処置に応じたホームメンテナンスの指導をする。根管治療を受ける人は歯周病の有病率も高く、万が一、歯周病が進行してしまった場合はマイクロスコープを使えばピンポイントで確認できるという。メンテナンスの通院スパンは、口腔内の状態に応じて1ヵ月から半年ごと。

ドクターからのメッセージ

牧野 公亮院長

根管治療はできるだけ避けたい治療だとは思いますが、最初の根管治療で精度の高い治療をすることが歯の健康につながります。根管治療は歯の基礎工事とイメージしてください。「何回通院すればいいですか」と患者さんに聞かれることがあり、正直、早く治療を終わらせてあげたいのですが、症状によっては長引く場合もあります。長いからといって放置すればするだけ、次回に治療したときに時間がかかってしまうので、気をつけてください。私自身は、5年後、10年後に腫れたり痛くなったりと不具合が生じない治療をめざしているので、ご自身の歯の土台を健常にするためと考えて、治療を中断せずに頑張って通ってほしいですね。

Dr
Access