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北原 和樹 院長の独自取材記事

城下歯科・矯正歯科

(岡山市北区/城下駅)

最終更新日:2022/11/09

北原和樹院長 城下歯科・矯正歯科 main

「お口の中で不安なことがあれば、どのようなことでも気軽に聞いてほしい」そう話すのは、岡山城や後楽園にほど近い岡山電気軌道線城下駅前にある「城下歯科・矯正歯科」の北原和樹院長。幅広い知識と技術、経験を持つ北原院長だからこその説得力を感じさせる。大学病院での口腔外科と歯科医院での一般歯科で長年研鑽を積み、心療歯科の経験も持つ。小児矯正と成人矯正を担当する副院長と連携し、虫歯や歯周病、処置が難しい抜歯や小児歯科まで、幅広い診療を提供する。加えて予防歯科にも力を入れ、口腔がんなど粘膜の疾患の早期発見もめざす。常に患者に寄り添い「患者さんのお口の健康を求めて治療をしています」と穏やかにほほ笑む院長に、診療に対する想いを聞いた。

(取材日2022年8月25日)

口腔外科、一般歯科で得た幅広い経験・知識・技術が礎

なぜ岡山で開業されたのでしょう?

北原和樹院長 城下歯科・矯正歯科1

開業前は私も副院長の妻も東京の大学病院に勤務しておりました。東日本大震災をきっかけに、子どもが安心して暮らせることを第一条件として、開業場所の検討を重ね、岡山に移り住むことに決めました。副院長と子どもが私より先に岡山で暮らし始め、2人が散歩中に見つけたのがこの場所でした。ここは自然がたくさんあり、近くに美術館などの文化施設もあります。このような魅力あふれる地域に開業できてうれしく思います。また早い段階から、院名にエリアの雰囲気を表すのにピッタリな「城下」を使いたいと考えていました。それがかなって良かったです。

開業して3年近くたちますが街の印象は変わりましたか?

ゼロからのスタートでしたが、ここは街の中心地で駅前ですので、会社員の方が多く来院いただけるかなと考えていました。実際は近隣にお住まいの方々にもたくさんおいでいただいており、とてもうれしいです。また、他の先生方からのご紹介でおみえになる患者さんもいらっしゃり、岡山の先生方とのつながりをありがたく思っております。現在も近隣の患者さんが増えており、当院が街の皆さまに認知されてきたと感じられるようになりましたね。一方、まだまだ勉強中なのは岡山弁です。私はまだ岡山弁を話せないのですが、息子は既に習得しているようです。

大学卒業後は口腔外科でキャリアを積まれました。

北原和樹院長 城下歯科・矯正歯科2

はい。大学院に進学してから、開業するまで大学病院の口腔外科で研鑽を積みました。そこで学んだ知識や技術、経験が1つ目の私の礎となっています。しかし大学病院の口腔外科では、抜歯や口の中の粘膜の病気の治療などがメインになるため、どうしても知識や経験が偏ります。そのため私は一度歯科医院に勤め、虫歯や歯周病など一般歯科を学んで経験を積むことにしました。大学院時代から大学病院時代まで、夕方や土曜日など週4日ほど街の歯科医院で仕事をさせてもらい、虫歯や歯周病の治療など一般歯科の知識や技術を学ばせていただきました。それが2つ目の私の礎となっています。

心療歯科の経験を生かし常に患者に寄り添う診療を行う

さらに心療歯科のご経験も積まれています。

北原和樹院長 城下歯科・矯正歯科3

はい、大学病院時代に経験した心療歯科の診療が3つ目の礎になっています。心療歯科は、歯科治療恐怖症や精神的疾患を背景に持つ方を対象にしています。患者さんは口の中の問題を訴えますが、原因は口の中にはないことも多く、うつ病などで脳の認知機能が低下することにより口の中に症状が引き起こされることがあるため、そのようなケースにも対応する領域です。虫歯、歯周病、口腔外科などの専門家によるチーム医療で検査・診断を行い、症状を引き起こす可能性がある病気を一つずつ取り除いていきます。口の中に問題がないことが確認されたら、心療内科や精神科にもご紹介し、そこでの治療と並行し歯科治療を進める場合もあります。心療歯科で経験した患者さんへの接し方やコミュニケーションの取り方は、現在も歯科治療に恐怖心を持たれる患者さんに生かしています。

治療に恐怖心を持つ患者に対して他にどのような工夫をされていますか?

椅子に座っている患者さんと歯科医師は、もともと互いにコミュニケーションが取りにくい角度となっています。従ってできるだけ「患者さんに寄り添う」という気持ちでお話しするよう心がけています。また、患者さんが歯科医院を怖いと感じるのは「口の中で何をされるのかわからないから」というデータもあるので、治療開始前に大まかな治療の説明をするのはもちろんのこと、治療中も状況が変わるたび、「今からこれをしますよ」「水をかけますよ」などできる限りこまやかに声をかけるようにします。今から何をするのかを伝えるこの方法は、大人にとっても、子どもにとっても不安の軽減が見込めますね。

歯科医院を造る時にこだわったことはありますか?

北原和樹院長 城下歯科・矯正歯科4

患者さんは緊張されていると思うので、入りやすく、アットホームで明るい雰囲気の歯科医院をめざしました。診療室は空間にゆとりを持たせ、リラックスして治療を受けられるようにしました。これによりアシスタントも椅子の横で手伝いやすく、口腔外バキュームが入る空間も確保できました。ちなみに口腔外バキュームは治療中の飛沫などを強力に吸引する装置で、感染対策強化のため開院後に1台増やしました。器具類は、東京で一般歯科の経験を積んだ歯科医院で使っていた器具を参考に、使いやすいものを選んで導入しています。少ない被ばく量で多くの情報を得られるデジタルエックス線も備えています。今後も患者さんのためになると思った機器は積極的に導入していくつもりです。

衛生管理に対して意識高く取り組まれている印象です。

口腔外科出身ですので、水平感染に対してのリスクヘッジは身についています。外科は患者さんの唾液以外にも血液などの体液にも触れる治療が多いですから、より注意する必要があります。そのためタービンなどの器具の滅菌は当然ですし、治療機器の持ち手など歯科医師や助手が触れるであろう箇所は拭き上げだけでなくラップを巻いて準備をしています。唾液などが付着してもラップの上であればより清潔に保てますからね。治療に使用する材料をディスポーザブルにしたり、各機器専用の感染対策カバーを使用したり、水平感染のリスク回避ができるように努めています。

何でも気軽に相談できる頼れる歯科医院をめざす

歯科医師をめざしたきっかけについて教えてください。

北原和樹院長 城下歯科・矯正歯科5

歯科医師である父の影響もありこの道に進みました。父は勤務医でしたので、朝に家を出て電車で出勤し、仕事をして、夜になると帰ってくる……という普通の会社員と変わりない生活でした。そのため自宅で開業している場合と異なり、父が仕事をしている姿を間近に見ることができる環境ではありませんでした。それでも私の頭の中では常に父は歯科医師だということを認識していましたね。また、母方の祖父や叔父も歯科医師でしたので、歯科医師に囲まれた環境で育ったことが、私の進路に大きく影響したと思います。そのため中学の頃にはもう、自分の中に歯科医師になるイメージは何となくできていました。

心の残る患者さんとのエピソードがありますか?

「城下歯科・矯正歯科から出てくる患者さんが皆さん笑顔でしたので、ここに通うことに決めました」とおっしゃってくださった患者さんですね。私は患者さんがお帰りになる時、できる限り見送るようにしているんです。メンテナンスは別として、通常歯の治療は楽しいものではないですし、治療によっては痛い思いもさせてしまう。多くの患者さんは歯科医院にはあまり来たくないだろうと思います。私は患者さんの笑顔が見たくて治療をしていますので、少しでも気持ちが和らいでくれたら、という想いで、お見送りもその一つです。当院から帰られる患者さんが良い表情をしてくださっているなら、うれしいことですね。

今後の展望をお聞かせください。

北原和樹院長 城下歯科・矯正歯科6

当院は気軽に相談できる歯科医院をめざしています。歯、歯並び、歯茎、粘膜、舌など、お口の中に不安があるとき、また、どこに聞けば良いのかわからないとき、まずは当院にご相談ください。当院では虫歯や歯周病の治療から、処置が難しい抜歯、矯正治療や小児歯科に至るまで、幅広く対応しています。さらに予防歯科にも力を入れており、虫歯や歯周病の予防はもちろん、口の中の粘膜の病気の知識も踏まえて口腔がんなどの病気の早期発見にも努めています。当院では対応できない症例の場合には、大学病院とも連携を取りながら、患者さんが本当に必要な治療を提供していきます。ご家族皆さんで通ってもらい、治療から予防まで、ご家族の歯の健康を守るお手伝いができるかかりつけ歯科医院になりたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科治療/小児:33万円~、成人:69万3000円~

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