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平島 崇史 院長の独自取材記事

ひらしま眼科

(尼崎市/出屋敷駅)

最終更新日:2021/10/12

平島崇史院長 ひらしま眼科 main

2020年4月に開業した「ひらしま眼科」。尼崎市を東西に走る国道2号線沿い、スーパーマーケットが入ったビル3階の、広々としたクリニックフロア内にある。以前は県立尼崎総合医療センター眼科で勤務していたという平島崇史院長は、手術を中心とした診療を通じて、地域の患者とのつながりを深めてきた。「通いやすいクリニックで、高度な日帰り手術を受けてほしい」との思いから開業を決意したという。難易度の高い緑内障や硝子体手術も行っており、強い責任感をもって日々診療にあたる平島院長。その言葉の端々からは「患者の生活を良くしたい」という気持ちが伝わってくる。取材では、同クリニックの診療内容や、平島院長が抱く眼科診療への熱意とその背景を、じっくりと聞いた。

(取材日2020年9月10日)

目が見えにくい患者も、通いやすいクリニックに

4月にご開業されたそうですね、それまでの経緯を教えてください。

平島崇史院長 ひらしま眼科1

大学を卒業後、数年間の研修を終えてから旧・兵庫県立尼崎病院に赴任し、県立尼崎総合医療センターとなってからも引き続き約10年間、眼科で勤務しました。さまざまな症状の患者さんが紹介で来られる地域の中核病院ですので、難易度の高い手術を含め、眼科診療の幅広いスキルを身につけることができたと思います。ただ患者さんにとっては、長い待ち時間や紹介状など、大きな病院ならではの受診しにくさがあることも感じていました。僕はもともと、最初から最後まで責任を持って患者さんを診療したいと考え、それができる眼科を選びました。だから地域の皆さんと結びつきが深まるにつれ、「より患者さんに近い場所で質の高い診療ができれば、もっとお役に立てるのでは」という気持ちが高まり、2020年4月に開業しました。

最寄り駅からは少し離れていますが、この場所を選んだ理由はありますか。

ここは、いろいろな意味で「眼科の患者さんが受診しやすい」場所です。患者さんは目が悪く、また手術を受けるのはご高齢の方が多いので、バスやご家族の車で通院されることが多いです。このビルは国道2号線沿いにあり、バス停が目の前ですし、駐車場も無料で止めやすいです。また、建物自体が大きすぎず、クリニックは3階に集まっているのでわかりやすい。エレベーターもエスカレーターもあって、バリアフリーも行き届いています。さらに建物内が広々としたレイアウトなので、目の悪い方や車いすの方でも移動しやすいですね。院内も同じように、物をあまり置かず、すっきりとした移動しやすい配置にしています。待合室もかなり広くしましたが、新型コロナウイルス対策が必要な今、密を避けるという意味でも安心してもらえます。

診療内容と、受診される患者層をご紹介ください。

平島崇史院長 ひらしま眼科2

これまでの経験から、眼科疾患は一通り診療しています。特に日帰り手術には力を入れていて、白内障、緑内障、さらに網膜硝子体の手術も行っています。開業した当初は、以前からお付き合いのあった患者さんが中心でしたが、最近ではその方々からのご紹介で新たに受診される方が増えています。また、スーパーへ買い物に来た際に「新しく眼科ができた」と知って受診される方もいて、年齢層や症状は多種多様です。学校検診が行われる時期には、お子さんの受診も増えました。僕にも3人の子どもがいて、子連れで受診する大変さも実感していますので、気兼ねなく来てほしいですね。

先進の機器を使い幅広い疾患に対応できる日帰り手術

緑内障や網膜硝子体の日帰り手術に対応しているのは、病院が多いのではないでしょうか?

平島崇史院長 ひらしま眼科3

これらは確かに難しい手術ですが、勤務医時代の経験から、自分自身で手術を完結できるようになったと思います。特に、僕の父が網膜剥離になり、その手術を自ら執刀した経験は大きかったですね。眼科に限らず身内の手術を担当するのは勇気がいることですし、予期せぬトラブルが起きた際の心理状態を考えると、他の医師に任せるケースも多いです。悩んだ結果、自分に自信があるならばと自身で手術をすることを決断しました。前日は珍しくなかなか寝つけなかったですし、当日も経験したことのない緊張感がありましたが、無事に終わらせることができました。これが自信になり、身内に提供できるぐらいの技術を生かして、クリニックの患者さんにも緑内障や網膜硝子体の日帰り手術をしたいと思うようになったのです。

日帰り手術のメリットは、どんな点にありますか。

全身が健康で通院が可能な方なら、実はたいていの眼科手術が日帰りでできます。日帰り手術の最も良いところは、術後、ご自宅でゆっくりと過ごせることです。目の手術というと患者さんは不安が強く、自ら入院を希望することもあります。でも、手術を終えると多くの方は思いのほか元気なことに気がついて、早く自宅に帰りたくなる。大部屋で「周囲が気になってよく眠れない」という相談は多かったですし、個室では費用的な負担があります。さらに今は、新型コロナウイルスによる院内感染のリスクも気になります。また病院では違う医師が手術することもありますがクリニックでの手術は検査から一貫して一人の医師が診ることができるので患者さんにとっては安心だと思います。

手術を不安に感じる患者さんには、どのようにお話しされていますか。

平島崇史院長 ひらしま眼科4

ここまで、手術のメリットを中心にお話ししてきましたが、実はすべての患者さんに手術を勧めるわけではありません。手術を受けるか迷っていたり、手術を受けないと後で失明する可能性があるような方には、状況を詳しく説明して手術をお勧めします。でも、手術は受けたくないと気持ちが決まっている方や、ご高齢で体力が落ちているような患者さんでは、ご本人や家族の意見を尊重しながら他の治療法を考えます。病気だけを何が何でも治すのが医師の役目ではなく、目にトラブルのある患者さんの生活をいかに良いものにしていくか、それをサポートするのが僕の役目です。後で患者さんが後悔することだけは避けたいので、患者さんの生活、年齢、ご希望、また手術のリスクをよく検討して、「あの時手術をして良かった」と思ってもらえる選択を大事にしています。

手術の前後も一貫してサポートするのがモットー

ところで、先生が眼科を選ばれたのはなぜですか。

平島崇史院長 ひらしま眼科5

眼科を選んだのは、先ほどお話ししたように、患者さんの診療を自分で完結できるから。例えば胸が痛ければ、心臓、肺、胃などさまざまな原因が考えられ、複数の科で診療することもあります。でも目のことなら、基本的にはすべての症状を眼科で診ます。「僕がこの患者さんを何とかしなければいけない」と思うことで責任感が生まれますし、逃げ場がないという状況から高いパフォーマンスを発揮できて、やりがいにつながると感じました。

お子さんがいらっしゃるとか。プライベートの様子を少しお聞かせください。

小学生と、幼児が2人いて、子育ての真っ最中です。以前は僕も妻も勤務医で、子育ても家事も2人で分担していました。子どもが体調不良になったときなどは、時間のやりくりも精神的にも本当に大変でしたね。世のお母さん方は本当に偉いなと思っています。一番下の子が男の子で元気なので、休日には息子と散歩に出て、あり余るパワーを発散してもらうのが僕の仕事ですね(笑)。

最後に、地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

平島崇史院長 ひらしま眼科6

僕は、「責任を持って診療させていただく」、そして「患者さんを身内のように診療する」ことを大事にしています。責任を持つというのは、「最初から最後まできちんと」そして「満足してもらえる」診療をすること。そこには高い技術が欠かせませんし、患者さんの生活や思いをよく知る必要があります。ですので、診察では患者さんとじっくりお話しして、医療的な面のみ優先するのではなく、患者さんのお考えや生活リズムに適した治療法やお薬を選ぶようにしています。特に高齢になってからの目の病気は、長くお付き合いすることが多いのです。だから患者さんの気持ちに共感しながら、健康な目をずっと使い続けてもらえるように、誠実にサポートしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/適応検査とトライアル装用:1万円、お試し装用:5万円(片眼2万5000円)、治療継続費:12万円(同6万円)

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