月経のことから妊娠・出産も
女性の生涯に寄り添う、窓口的存在へ
ベビースマイル レディースクリニック有明
(江東区/有明駅)
最終更新日:2025/04/30


- 保険診療
産婦人科の受診に対して、「ハードルが高い」と感じる女性は少なくないだろう。しかし、女性が健やかな暮らしを安心して送るためには、産婦人科のかかりつけを持つことが大切だ。「女性の体調はライフステージに応じて大きく変化します。産婦人科は10代、20代から産前・産後、更年期まで、女性の一生に関わることができる診療科なのです」と話すのは、「ベビースマイル レディースクリニック有明」の紫藤史先生。信州大学医学部医学科卒業後、大学病院や基幹病院などで研鑽を積んできた経験豊富なドクターだ。子宮・卵巣の病気はもちろん、月経にまつわる悩みから妊娠・出産・産後のサポート、さらには更年期障害の治療まで全年代をフォローする同院のきめ細かな診療について、詳しく話を聞いた。
(取材日2024年4月10日/情報更新日2025年4月21日)
目次
月経にまつわる症状や、妊娠・出産の不安にきめ細かく寄り添う。地域の産婦人科医療の「窓口」的存在に
- Q婦人科にはどのような患者さんが多いですか?
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A
▲じっくりと対面で症状や治療を相談できる診察室
思春期から高齢期まで幅広い方がいらっしゃいます。お若い方は不正出血や月経痛により学生生活に支障を来している方も多いです。中学・高校・大学への進学時期に月経と向き合い、日々の生活が豊かになるようアドバイスしています。また、親子で来院されてもまずはご本人のみとの面談を重視し、思春期ならではの心の揺れ動きに寄り添ってきました。更年期の年代の方は、閉経前の5年と閉経後の5年を合わせた10年間、生活に支障を来す症状に悩まれていることも。その場合女性ホルモンの分泌量の低下が原因かを見極め、投薬だけでなく日常生活に取り入れたい工夫や運動などもご提案し、人生の過渡期に心身の安定を図れるよう体制を整えています。
- Q月経の悩みも少なくないそうですね。
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A
▲忙しい女性の生活をつらい症状なく送れるようアシストする
月経困難症や月経前症候群(PMS)、過多月経、月経不順、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のご相談が多いです。治療法としては鎮痛剤、漢方などによる対症療法や、低用量ピル、黄体ホルモン剤などのホルモン剤にて月経をコントロールする方法があります。種類も内服法もさまざまで、使用期間の制限があるものもありますので、症状に合わせて投薬を決めています。また、経産婦さんの中で過多月経による貧血や日常生活への支障を訴える方には、ホルモン剤が充填された子宮内留置システムを用いた方法も広く普及しています。
- Q産科ではセミオープンシステムを導入しているそうですね。
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A
▲時期に合わせてさまざまな検査を実施する
分娩施設と当院で役割分担し、妊産婦さんを切れ目なく支えています。具体的には妊娠34週くらいまでの妊婦健診を当院で行い、その後連携病院へ移って以降の健診と分娩、産褥経過を診ていただくというものです。提携先は昭和大学江東豊洲病院や愛育病院、日本赤十字社医療センターなど。大きな病院は待ち時間が長くなりがちで家族が同伴できないことも多いですが、当院ではスムーズでお子さんやご家族同室の健診に努めています。また健診期間中、高度な検査や治療、夜間の緊急受診が必要な場合は分娩先での検査・治療も可能。一方で里帰り分娩を希望される方には、緊急時に医療の提供を行える施設と連携し里帰りまでの支援を行うこともできます。
- Qセミオープンシステムの流れを教えてください。
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A
▲妊婦健診について丁寧に説明してくれる紫藤先生
当院で妊娠の診断を行い、出産予定日が決定したら、分娩施設を決めて分娩予約をしていただきます。分娩施設は場所や費用、無痛分娩への対応有無など希望に合わせて選択可能です。その後、月に1度、妊娠24週以降は2週間に1度当院で健診を行い、分娩先への転院時期が来たらこれまでの健診記録を同封した紹介状をお渡しします。また当院では小児予防接種や助産師による母乳に関する外来・育児相談なども行っています。出産後1ヵ月健診を終えた方は、これらをご利用いただき、安心して育児生活を送っていただくサポートを行っています。
- Q無事に出産できるか不安です。
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A
▲不安なことがあったらいつでも相談してほしいという
当院の妊婦健診では、医師、助産師、看護師、臨床検査技師、事務職までさまざまな領域のエキスパートが患者さんの不安に寄り添い、丁寧に支援します。例えば、受付スタッフが患者さんの気持ちを和らげようと話しかけたり、看護師が患者さんの生活背景をそれとなく聴き取ってくれたりすることもしばしば。そして、不安やストレスを抱えやすい妊婦さんにとって、仕事との両立や上のお子さんの育児と妊娠の両立などの相談、保健指導を行うのが助産師。当院の助産師は妊婦さんの繊細な心模様にも配慮できるスペシャリストです。メンタルが不安定になりがちな産前産後の方には、近隣の医療機関をご紹介することも可能ですので、気軽にご相談ください。