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湯舟 晋也 院長の独自取材記事

所沢整形外科ペインクリニック

(所沢市/所沢駅)

最終更新日:2020/04/27

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西武池袋線の所沢駅東口から徒歩6分の住宅街に今年3月に開業した「所沢整形外科ペインクリニック」。院内は広くゆったりとした造りで、足腰を悪くした患者も車いすで通院しやすいよう、通路からトイレまですべてバリアフリー設計となっている。日本麻酔科学会の麻酔科専門医でもある湯舟晋也院長は、学生時代をこの地で過ごし、「検査・診断から治療、リハビリテーションまでトータルで行う診療を、愛着ある地元に提供したい」との思いで同院を開業。寝たきり防止に向けた疾患の早期発見にも努め、筋力トレーニングにも重きを置いている。骨粗しょう症からスポーツによるケガなど、幅広く整形外科分野の疾患に対応する同院の診療について詳しく話を聞いた。
(取材日2020年4月13日)

寝たきりの防止のための診療と運動機能のケアに注力

まずはクリニックの概要、開業された理由についてお聞きします。

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当院は、整形外科とペインクリニックの2本立てで診療するクリニックです。私はもともと麻酔科の医師だったのですが、業務の中では日常的にペインクリニシャンとして痛みの管理と治療も行ってきました。また痛みと整形外科の疾患とは切っても切り離せない関係ですから、整形外科の勉強も同時に行ってきたのです。ペインクリニックは実際に起こっている痛みに対して、処方薬や神経ブロック治療を行いますが、その前の検査で原因を突き止めるところから、後のリハビリテーションまでトータルで行う町のペインクリニックは少ないため、以前からそんなクリニックがあればとの構想を持っていました。この地で開業したのは学生時代から住んでいる地元ですし、その後転勤もありましたが、やはり自分のクリニックを持つのであれば愛着のある所沢でとの思いが強かったからです。

特に注力されている治療や分野は何でしょうか?

整形外科の疾患はさまざまですが、私たちがめざす最大目標は、年齢を重ねても寝たきりの状態にならないこと。いわゆるロコモティブ症候群の予防ですが、それには運動機能の強化・維持をしていくことがたいへん重要です。そのため膝・腰や筋肉を鍛えるサポートとして、リハビリテーションに力を入れています。もう一つ、骨粗しょう症になると寝たきりになりやすいことから、骨粗しょう症の診療にも熱心に取り組んでいます。「いつの間にか骨折」という言葉があるくらい、骨粗しょう症に罹患すると気づかないうちに骨折していることもありますから、検査ではエックス線骨密度測定装置を使って、腰椎や大腿骨頸部など骨折してしまうと著しくQOLを下げてしまう部分を中心にしっかりと診ます。骨密度の測定機にはさまざまな種類があるのですが、その中でも精度にこだわって選びました。

開業からまだ1ヵ月ですが、現在の患者の年代や主訴は?

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地域に住む高齢の方が多いです。ただ想定以上に多かったのは30代~40代の患者さんですね。スポーツ障害も診ていますので、スポーツで負った主に肩・肘・手のケガ、例えばテニス肘や野球肘などで来院されていますね。寝たきりの防止は若い頃からのトレーニングも重要ですから、その時期から介入することにも意義があると考えています。中年から高齢層では膝と腰、変形性膝関節症や腰椎椎間板ヘルニアなどが多いです。あとは女性ですと腰が痛いと来院されると、腰椎圧迫骨折であるケースも。これもやはり骨粗しょう症がベースにあって起こる疾患ですから、50歳を過ぎれば一度は骨密度を測定し、状態を診てもらうことをお勧めします。

感染防止対策を徹底したリハビリテーションルーム

診療において大切にされていることは何ですか?

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特に初診の方の診療で心がけているのは、順番が来たら私が待合室まで呼び出しにいくことですね。1つは来院された方に対する気持ちの表れとして、もう1つには、診察室まで歩かれるその様子を診るためです。歩き方やその姿勢で得られる医学的な情報は非常に多いものですから。また患者さんとの心の距離を縮めることが医療にもつながるとの考え方から、会話からも自宅での過ごし方などを知ることができるので、積極的に話しかけています。患者さんのほうからも「あそこに新しい店ができたね」といったような、医療の話以外の世間話でも構いませんので、遠慮なく話しかけていただければうれしいですね。それも地域のかかりつけ医として求められている部分だと思っています。

クリニックで行うリハビリテーションについて教えてください。

当院には医療トレーニング施設に求められる基準以上の広さを持つリハビリテーションルームがあります。設備としては、肩凝りなど筋緊張疾患、高齢者の転倒予防やリハビリテーション中の機能回復などを図るトレーニング機器、そして腰椎・頸椎のけん引装置のほか、マイクロ波・低周波・超音波の治療機などを備え、理学療法士が中心となってリハビリテーションを行っています。最近特に、皆さんが気にされている院内感染予防については、機器を使用する際にはできるだけ患者さん同士の間隔を空けて、医療施設用の空気清浄装置で換気も十分にしています。器具は1回の使用ごとにこまめに消毒を行い、待合室の椅子の座面や肘当て、受付のカウンターなど、皆さんが触るところもすべて消毒を徹底しています。

印象深い患者さんのエピソードなどありましたらお聞かせください。

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最近、ある病院から紹介されてきた患者さんのケースです。検査データと出現している痛みなどの症状が合わないので、神経ブロックで原因が確定できれば手術に踏み切りたいという依頼内容でしたので、当院で神経ブロック注射を実施して、原因を突き止めていったことがあります。当院では原因を突き止めるまでで、その後の治療を当院が行ったわけではありませんが、地域の病院から期待された役割をしっかりと果たせてよかったです。

院外でも気軽に声をかけ合う関係性を築きたい

ところで院長はアメリカ留学の経験をお持ちですね。

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はい。海上自衛隊医官として働いていた時代に、米海軍の潜水医学を学ぶために1年間アメリカに留学しました。減圧症などダイバーの健康管理に関して学んできました。その時の経験がきっかけとなり、世界大会などの競技会で選手の健康をプールサイドで見守る、医療救護サポートに携わってきました。

今年開業されたばかりですが、今後考えられていることはありますか?

寝たきりになる方を一人でも減らすことが私たちのめざすところですが、来院される方だけでなく、もっと幅広く地域貢献するために、民間のスポーツジムや自治体の体育施設などと連携して、医学の分野で協力できたらと、今からその準備を進めています。実現できれば、それらの場所で働くトレーナーさんとの情報共有・交換もできますし、トレーナーさんたちを通じて、施設を利用している市民の皆さんに、「若い頃からのトレーニングが寝たきり予防になる」というの話をしてもらえれば、地域に向けた啓発情報の発信・伝達になると考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院では、検査と痛みの緩和・改善に向けた治療を一貫して行っています。スタッフがずっと近くについて来院された最初から治療が終わる最後までサポートし、私もかかりつけ医として全力のフォローをしていきます。また同じ地域に住む市民としても、皆さんがこの地域で長く健康に過ごせるようお手伝いをしていきたいと考えており、患者さんとは近しい関係性でお付き合いしたいと思っています。診療では医療以外の世間話もしますし、クリニックの外で見かけたら、気軽にお声がけいただけたらうれしいですね。

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