全国のドクター9,025人の想いを取材
クリニック・病院 160,843件の情報を掲載(2022年5月19日現在)

  1. TOP
  2. 埼玉県
  3. 所沢市
  4. 所沢駅
  5. 所沢整形外科ペインクリニック
  6. 湯舟 晋也 院長

湯舟 晋也 院長の独自取材記事

所沢整形外科ペインクリニック

(所沢市/所沢駅)

最終更新日:2021/12/15

194825 top

西武池袋線と西武新宿線が乗り入れる所沢駅の東口から徒歩6分。落ち着いた住宅街にある「所沢整形外科ペインクリニック」は、学生時代から所沢市に住む湯舟晋也院長が、「検査・診断から治療、リハビリテーションまでトータルで行う診療を、愛着ある地元に提供したい」との思いから開院した。同院は、寝たきり防止に向けて骨粗しょう症など病気の早期発見に努め、筋力の維持・向上をめざす指導にも重きを置く。また、院内は広くゆったりとした造りで、足腰を悪くした患者も車いすで通院しやすいよう、通路からトイレまですべてバリアフリー設計という点も特徴。整形外科分野の多様な病気や故障に対応し、麻酔科を専門とする湯舟院長がペインクリニックにも取り組む、同院の診療について詳しく聞いた。

(取材日2021年7月27日)

病気の早期発見と運動機能の向上で寝たきりの予防を

こちらの診療面での特色をお聞かせください。

1

当院は、整形外科とペインクリニックの2本立てで診療するクリニックです。私は麻酔科の医師でしたが、業務の中で日常的に痛みの管理と治療も行ってきました。また痛みと関わりの深い整形外科分野も勉強し、長く経験も積んでいます。ペインクリニックは実際に起こっている痛みに対して、薬の処方や神経ブロック治療を行いますが、検査で痛みの原因を突き止めるところから、回復を支援するリハビリテーションまで、トータルで行う地域のペインクリニックは少ないのが現状。以前からそんなクリニックがあればとの構想を持っていました。所沢で開業したのは学生時代から住んでいる地元ですし、その後は転勤もありましたが、やはり自分のクリニックを持つのであれば愛着のある場所でとの思いが強かったからです。

力を入れている治療や分野は何でしょうか?

整形外科で診る病気や故障はさまざまですが、私たちの最大目標は、年齢を重ねても寝たきりの状態にならないこと。いわゆるロコモティブ症候群を予防するためには、運動機能の維持・強化がたいへん重要です。そのため膝・腰や筋肉を鍛えるサポートとして、リハビリテーションに力を入れています。もう一つ、骨粗しょう症になると寝たきりになりやすいことから、骨粗しょう症の診療にも熱心に取り組んでいます。「いつの間にか骨折」という言葉があるくらい、骨粗しょう症になると気づかないうちに骨折していることもあります。このため検査ではエックス線骨密度測定装置を使って、腰椎や大腿骨頸部など骨折してしまうと著しくQOLを下げてしまう部分を中心にしっかりと診ます。骨密度測定装置にはさまざまな種類があるのですが、その中でも検査精度にこだわって選びました。

どのような方が受診されていますか?

2

近くにお住まいの高齢の方のほか、30代~40代の患者さんも予想以上に多く受診されています。当院はスポーツ障害も診ていますので、スポーツによる主に肩・肘・手のケガ、例えばテニス肘や野球肘などでも来院されますね。寝たきりの防止は若い頃からのトレーニングも重要ですから、その時期から介入することにも意義があると考えています。中年から高齢層では膝と腰、変形性膝関節症や腰椎椎間板ヘルニアなどが多いです。あとは女性ですと腰の痛みを主訴とする腰椎圧迫骨折のケースも。これもやはり骨粗しょう症がベースにあって起こる病気です。最近は健康診断で骨密度低下を指摘されたから詳しく検査したいなど、骨粗しょう症の検査を積極的に受けられる方も増えています。40歳を過ぎたら一度は骨密度を測定し、状態を診てもらうことをお勧めします。

感染症予防対策を徹底したリハビリテーションルーム

骨粗しょう症の診断と治療について教えてください。

3

当院では精度を追求した骨密度検査が可能なエックス線骨密度測定装置に加え、必要なときは血液検査を行い、骨密度低下の原因を探っていきます。実は骨密度の低下は、ホルモンバランスの変化によって骨を作る力が弱まるか、または骨を壊す力が強まるかで起きることが多いのです。このため血液検査で骨代謝マーカーを調べ、原因に合わせた治療薬を飲んでいただければ、骨粗しょう症の進行を緩やかにすることも期待できます。また、骨粗しょう症の予防には骨への適度な振動のほか、カルシウムの吸収を良くするビタミンD3を活性化させるための日光浴も大切です。1日15分ほど、日焼け止めを塗ったままで構いませんので、習慣にしていただければと思います。血液検査ではビタミンD3の血中濃度も見ていますから、極端に低い場合は活性化したビタミンDを含む処方薬もお勧めします。

こちらのリハビリテーションの特色は何でしょうか?

当院には広いリハビリテーションルームがあります。設備としては、肩凝りなど筋緊張疾患、高齢者の転倒予防やリハビリテーション中の機能回復などを図るトレーニング機器、そして腰椎・頸椎のけん引装置のほか、マイクロ波・低周波・超音波の治療機などを備え、理学療法士が中心となってリハビリテーションを行っています。最近特に、皆さんが気にされている院内感染症予防については、機器を使用する際にはできるだけ患者さん同士の間隔を空けて、医療施設用の空気清浄装置で換気も十分にしています。器具は1回の使用ごとにこまめに消毒を行い、待合室の椅子の座面や肘当て、受付のカウンターなど、皆さんが触る所もすべて消毒を徹底しています。

神経ブロック治療とはどのようなものですか?

4

痛みを伝える経路を局所麻酔薬でさえぎり、痛みの緩和を図る治療のことです。当院では超音波診断装置を使って、注射をする神経付近の構造、針先の位置、傷つけてはいけない血管神経の場所などを把握し、安全に配慮しながら治療を進められるのが強みです。痛みといっても、関節痛、頭痛、生理痛、顔の痛み、心因性の痛みなどさまざま。痛みで体が動かない、生活がつらいという方の生活の質改善をめざせるのが神経ブロック治療のメリットなのです。誰にでも有用な治療ではないのですが、これまで薬や痛み止めの点滴などで結果が出なかった症例にも役立つケースがあります。

院外でも気軽に声をかけ合う関係性を築きたい

診療で大切にされていることは何ですか?

5

特に初診の方の診療で心がけているのは、順番が来たら私が待合室まで呼び出しにいくことですね。1つは来院された方に対する気持ちの表れとして、もう1つには、診察室まで歩かれるその様子を見るためです。歩き方やその姿勢で得られる医学的な情報は非常に多いものですから。また患者さんとの心の距離を縮めることが医療にもつながるとの考え方から、会話からも自宅での過ごし方などを知ることができるので、積極的に話しかけています。患者さんのほうからも「あそこに新しい店ができたね」といったような、医療の話以外の世間話でも構いませんので、遠慮なく話しかけていただければうれしいですね。それも地域のかかりつけ医として求められている部分だと思っています。

これからの目標についてお聞かせください。

寝たきりになる方を一人でも減らすことが私たちのめざすところですが、来院される方だけでなく、もっと幅広く地域貢献するために、民間のスポーツジムや自治体の体育施設などと連携して、医学の分野で協力できたらと考え、準備を進めています。実現できれば、それらの場所で働くトレーナーさんとの情報共有・交換もできますし、トレーナーさんたちを通じて、施設を利用している市民の皆さんに、「若い頃からのトレーニングが寝たきり予防になる」という話をしてもらえれば、地域に向けた啓発情報の発信・伝達になると考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

6

当院では、検査と痛みの緩和・改善に向けた治療を一貫して行っています。スタッフがずっと近くについて来院された最初から治療が終わる最後までサポートし、私もかかりつけ医として全力のフォローをしていきます。また同じ地域に住む市民としても、皆さんがこの地域で長く健康に過ごせるようお手伝いをしていきたいと考えており、患者さんとは近しい関係性でお付き合いしたいと思っています。最近は近所を歩いているとき、患者さんやご家族から声をかけていただくことも増え、少しずつ地域になじんできた実感があります。これからも気軽にお声がけいただけたらうれしいですね。

Access