思春期ニキビや肌荒れの悩みを解消
皮膚科で受けるニキビ治療
ゆう皮フ科クリニック
(高槻市/高槻市駅)
最終更新日:2022/07/28


- 保険診療
思春期になると、ぽつぽつと現れるニキビ。まるで青春の証のようにいわれるニキビだが、実際には皮膚疾患の一つだということを理解している人は少ない。高槻市藤の里町にある「ゆう皮フ科クリニック」の兪明寿院長は「あまりにも多くの人が経験するため、皮膚疾患だと認識していない患者さんがほとんどです」と話す。そのため、市販薬や間違ったセルフケアなどで症状を悪化させていることも多く、ニキビが治った後にも色素沈着や瘢痕(はんこん)に悩み続けている人も少なくないそうだ。そこで今回は、思春期ニキビに関する正しい知識や治療法について、兪院長に詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2022年3月28日)
目次
本来の美しい肌を取り戻すために皮膚科を受診して、セルフケアや治療法の見直しを
- Qニキビができる原因を教えてください。
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A
▲小学校低学年から社会人まで、ニキビに悩む患者は多いという
ニキビはおでこや顎などにできる発疹で、「尋常性ざ瘡」という名の皮膚疾患です。思春期頃になると、男女問わず悩まされるため、多くの人が経験しているのではないでしょうか? ニキビができる原因は一つではなく、毛穴の詰まり、皮脂の過剰な分泌、アクネ菌の増殖、生活習慣や食生活の乱れ、ストレス、間違ったスキンケアなどと複雑に絡まり合って起こります。思春期になると成長のためホルモン分泌が活発になり、皮脂分泌も盛んになります。また、この時期は学校生活やプライベートでもさまざまな変化が起きる時期でもあります。生活の乱れやストレスが起こりやすく、ニキビができやすい条件がそろってしまうため、特に注意が必要です。
- Qニキビにも種類があると聞きました。
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A
▲白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと呼び名が異なる
一口にニキビと言っても、実はニキビには種類があります。肌の色がそのままに膨らんだだけの白ニキビは、ニキビの初期段階です。詰まった毛穴汚れが酸化すると黒ニキビ、炎症が起こると赤ニキビ、さらに悪化すると膿がたまり黄ニキビへと変化していきます。黄ニキビまで進行すると、ニキビが治っても痕や色素沈着が残ることも少なくありません。そうならないよう、ニキビの段階に合わせた治療やケアを行うことが、ニキビ治療では重要になります。自己流で間違った治療やケアを行うと、症状を悪化させてしまうことになりかねません。ニキビにはこの治療と決めつけるのではなく、皮膚科の医師に相談し、状態や原因に合わせたケアを行いましょう。
- Q皮膚科での治療はどのように進めていくのでしょうか?
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A
▲厳選した治療機器を導入している
まずは実際に皮膚の状態を診察するとともに、セルフケアの方法や生活習慣などのお話を詳しくお聞きします。ニキビ治療はクリニックでの治療や薬も大切ですが、ご自宅での洗顔や保湿も重要なポイント。患者さんとお話ししながら、じっくり指導や提案を行うことを大切にしています。その上でニキビの状態に合わせて、内服薬や外用薬を用いて治療を行っていきます。内服薬は毛穴の詰まりを改善するためのものから、漢方薬までいろいろとありますので、体質や症状に合わせて処方します。また、当院では赤外線治療器を使用した治療も行っています。保険診療ですので、興味があればぜひお声がけください。
- Qマスクを長時間着けていることもニキビを悪化させる要因ですか?
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A
▲悪化したり、ニキビ痕になる前に、早めに皮膚科受診をと話す院長
マスクを着ける頻度が上がったことによって、肌に負担がかかり、ニキビに悩んでいる人も増えたように思いますね。またニキビだけでなく、マスクが当たる部分が赤くかぶれるに悩む人も増えています。公衆衛生のためには仕方がない部分もあるのですが、肌にトラブルがある場合には悪化の原因になってしまうことも。マスクを着用する際は、常に清潔なものを使用することはもちろんですが、サイズや素材に気をつけ、定期的にマスクを顔から外すなどして蒸れないように工夫すると良いでしょう。また、日常のケアや食事、睡眠などを見直してみることも重要です。
- Q患者さん自身でニキビを悪化させているケースも多いそうですね。
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A
▲皮膚疾患についてトータルに相談できる院長
「ニキビは皮膚の病気である」という認識をしていない人は多いと思います。実際、美容誌の特集やテレビのCM、ドラッグストアにもニキビ対策の商品が多く売られているため「セルフケアで十分だろう」と考える気持ちはよくわかります。しかし、悪化したニキビに苦しむ患者さんを見るたびに、「もっと早く受診してくれていたら」と思うことは多いのです。ニキビは命に関わる病気ではありませんが、悪化すれば瘢痕が残り、きれいに消すことは難しくなります。情報収集も大切ですが、早めの正しいケアはそれよりも大切です。きれいに治したい気持ちが無駄にならないよう、ぜひ皮膚科の医師をパートナーにしてほしいです。