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坪井 隆政 院長の独自取材記事

東久留米つぼい眼科

(東久留米市/東久留米駅)

最終更新日:2025/09/11

坪井隆政院長 東久留米つぼい眼科 main

東京都の多摩地区北部、清瀬市と西東京市に挟まれた東久留米市のほぼ真ん中に位置する「東久留米つぼい眼科」は、2020年5月、コロナ渦の緊急事態宣言と同時期の開業から5年が経過した。かつて大学病院などで白内障などの手術に数多く携わっていた坪井隆政院長は、開業後は子どもから高齢者まで、幅広い年代のさまざまな目に関する相談に応えるべく日々尽力している。コンタクトレンズの処方についても、患者の目の健康を第一に考え、必要に応じて慎重な判断をすることもあるが、それは何よりも患者との信頼関係を大切にしているからこそ。東久留米の穏やかさと、そこに暮らす人々の温かさに魅力を感じているという坪井院長に、クリニックの特徴と現在の課題、力を入れているオーダーメイドの白内障手術などについて語ってもらった。

(取材日2025年7月24日)

患者の満足をめざすことで生まれるジレンマと向き合う

東久留米市で開業して5年、先生から見たクリニックの特徴と近況を教えてください。

坪井隆政院長 東久留米つぼい眼科1

診療の特徴として、患者さんとの会話を大切にしています。眼科医として尊敬していた昭和かたぎの父の影響もあり、診察の際には「父ならどう考えるだろう」と思いながら丁寧に向き合い続ける習慣が今の診療にも生きており待合室が混み合っていても、できる限り向き合うように心がけています。その分、目の診察時間が短く感じられることがあるかもしれませんが、安心につながるよう努めています。開業以来、予約なしで来院できる方針を続けてきましたが、最近は待ち時間が長くなる日も増えたため、診察後や電話で次回予約を取れるようにしました。優先予約制のため混雑時はお時間をいただく場合もございますが、予約なしでもご来院いただけますし、急患には柔軟に対応しています。

診療の際に心がけていることは何ですか?

診察では、患者さんが何に困っていて、それをどう感じているのかを丁寧に理解することを大切にしています。例えば、結膜炎が心配で来院された方に、いきなり「視力が落ちていますね」とお伝えしても、戸惑われるかもしれません。まずは気にされている症状にしっかり向き合い、その後で視力などの全体的なお話に移るほうが、安心して受け入れていただけると考えています。患者さんと一口に言っても、主訴だけを治したい方もいれば、視力が下がっていても「見えているから大丈夫」とおっしゃる方もいて、本当にさまざまです。そうした一人一人の考え方を尊重しながら、寄り添う気持ちを忘れずに診療にあたっています。

それでも、時には患者さんに強く伝えないといけない場面もあるのではないでしょうか。

坪井隆政院長 東久留米つぼい眼科2

そうですね。患者さんの立場に立って、納得のいく選択をしていただけるよう常に心がけています。ただ、医療の安全性やルールに照らして慎重な判断が必要な場合は、ご希望に沿えないこともあります。例えば、私は眼鏡をお持ちでない方にはコンタクトレンズを処方しないと決めています。黒目に傷がついた状態で眼鏡がないまま装用を続けるのは危険だからです。「すぐに必要」と言われても、そこは目の健康を守るために譲れない部分です。時にはインターネットのクチコミで厳しいご意見をいただくこともあり、落ち込むこともあります。でも、患者さんの声には耳を傾け、改善できることは見直しながら、医師として守るべきことは大切にしていきたいと思っています。そのバランスに日々悩みながらも、丁寧に向き合っています。

ただ一人のためにすべてを調整するオーダーメイド手術

行っている手術の特徴をお聞かせください。

坪井隆政院長 東久留米つぼい眼科3

当院では白内障や緑内障、まぶた、網膜硝子体などの手術に対応していますが、一番多いのは白内障です。白内障は水晶体という目の中の透明なレンズが濁ってくる病気で、症状によっては進行のスピードを抑えるために薬物療法を行うことも可能ですが、患者さんが手術を選択された場合は、診察や検査から日帰り手術、術後の経過観察まで、一連のスケジュールにのっとって慎重に進めていきます。僕の白内障手術はオーダーメイドなのが特徴です。患者さん一人ひとりに、新たに入れる人工の眼内レンズのピントは微妙に異なっていて、患者さんの左右両目で変えることもあります。確実性を上げるために事前の測定を2回以上行いますし、ヒアリングと説明の機会も複数回設けます。

オーダーメイドとは、具体的にどのようなことでしょうか?

患者さんにご満足いただける治療をめざしています。白内障手術では、焦点をどこに合わせるかがとても重要で、その答えは患者さん一人ひとり異なります。何に一番困っていらっしゃるのかを丁寧に伺い、それに合ったレンズを選ぶことが、納得のいく結果につながると考えています。例えば、本が読みづらいのか、車の運転に不安があるのか。また、デスクワーク中心なのか、外回りの営業職なのか、体を動かすお仕事なのかなど、生活スタイルも詳しくお聞きします。術後にどんな「見え方」を望まれているかをしっかり共有した上で、最適な選択をご提案しています。現在は多焦点レンズの種類も豊富ですが、単焦点に比べて費用がかかるため、ご負担の面も含めて丁寧にご相談しています。

手術前のヒアリングで患者さんのゴールを見つけるのは、一筋縄ではいかなそうです。

坪井隆政院長 東久留米つぼい眼科4

ケースバイケースなので一概には言えませんが、決して簡単な判断ではありません。そもそも「オーダーメイドの白内障手術」と聞いても、患者さんにとってはそのメリットがわかりづらいこともあるかと思います。患者さんの希望や生活様式をお聞かせいただき、その方にとってどんな見え方が最適なのか、話し合うことでオーダーメイドをめざしています。ご本人にとってどこにピントを合わせるのが最適かを見極めるのは容易ではありません。目の手術はその後の生活に大きく関わるものですから、決して曖昧に済ませることなく、ヒアリングで得た情報とこれまでの経験をもとに、できる限りその方に合った選択になるように話し合うことを大切にしています。

土地柄にほれ込んだ東久留米で今後も貢献したい

開業の地に東久留米を選んだ理由をお聞かせください。

坪井隆政院長 東久留米つぼい眼科5

板橋区の帝京大学医学部附属病院に約10年勤めた後、東久留米のお隣・清瀬市のきよせの森コミュニティクリニックで手術執刀医として勤務していたことがあります。清瀬の患者さんたちとの時間は、とても穏やかで心地良く感じられました。医療者というより、「地域を支える一員」として親しみを持って接していただけたことがうれしく、すっかり気に入ってしまいました。ただ、開業にあたっては、新たな場所で地域に根差した医療を提供したいと思い、東久留米を選びました。このあたりの方々も清瀬と同じように親しみやすく、どこか懐かしさを感じる風情があり、今では東久留米と出合えて本当に良かったと感じています。開業から5年が過ぎましたが、これからもこの地域にしっかりと貢献していきたいと思っています。

診察室の後ろの壁にいくつも貼られた書道などの作品が気になります。

真ん中に飾ってあるのは、小学生の娘が習字の時間に書いた「光」という文字です。「眼科だからこの字を選んだんですか?」とよく聞かれるのですが、実はまったく関係なくて(笑)、偶然の選択なんです。隣には、白内障手術で視力が回復し、今までできなかった習字を書けるようになった患者さんが届けてくださった作品も飾っています。これ以上にうれしいことはないですし、自信になります。これを説明するたびに、医師としてのやりがいを感じ、一人ひとりの未来を大切にしていこうという気持ちにもなります。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

坪井隆政院長 東久留米つぼい眼科6

当院では、スタッフの皆さんが調和を大切にし、日々支えてくれています。スタッフ同士が思いやりを持ち、お互いを尊重することで、医院に関わるすべての方々の安心につながっています。だからこそ、私は治療に集中して患者さんと向き合うことができています。スタッフには日々、感謝することばかりです。明らかに症状がある方はもちろん、些細に思える変化でも気になることがあれば、どうぞお気軽に当院へお越しください。「問題ありません」の一言で終わらせるのではなく、なぜその症状が起きたのかをお伝えすることも大切だと考えています。理由がわからないままだと、同じことを繰り返してしまう可能性があるからです。そうならないように、注意点も含めてしっかりお話しするのが医師の役割だと思っています。どうぞ遠慮なくご相談ください。自慢のスタッフとともに、皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズ/24万円~

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