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福岡 正平 院長の独自取材記事

ふくおかクリニック

(京都市右京区/常盤駅)

最終更新日:2025/07/08

福岡正平院長 ふくおかクリニック main

京福電鉄北野線・常磐駅より徒歩5分、京都市右京区太秦に位置する「ふくおかクリニック」。循環器疾患に対する総合的アプローチを中心に、循環器内科・内科・外科・漢方内科・フットケア・心臓リハビリテーションなど、多角的な領域に対応している。院長の福岡正平(まさひら)先生は、心臓血管外科での長年の研鑽を経て、西洋医学と東洋医学の融合による「治す医療」に力を注ぐ経験豊富な医師だ。2019年の開業以来、「元気になって帰っていただく、笑顔になって帰っていただく」ことを理念に、患者とスタッフに対して真摯に向き合ってきたという。インタビューでは、福岡院長に診療体制の特徴やチーム医療、心臓リハビリテーションのことなど、豊富な話題について語ってもらった。

(取材日2025年5月29日)

「未病の段階で守る」を使命に開業を決意

まずは、開業のきっかけをお聞かせください。

福岡正平院長 ふくおかクリニック1

当院の開業を決意したのは、50歳の時。孔子の『論語』で「五十にして天命を知る」とありますが、まさに自分の使命を見出した瞬間でした。というのも、私の原点は心臓血管外科です。これまで先端の低侵襲手術や血管内治療を学びながらも、患者さんの体にかかる負担や、病気の再発に対して悔しさを感じてきました。医療の進歩に限界はありませんが、そもそも手術が必要な状態にならないことこそが、本当に患者さんのためになるのではないか。そう考え、予防医学の視点と東洋医学の知見を組み合わせた「治す医療」を行うために、開業しようと思いました。

西洋医学と東洋医学の融合による「治す医療」とはどのようなものか教えてください。

西洋医学で急性期を支えながら、東洋医学で慢性疾患や全身の調和を図るような医療だと考えています。また、この丸太町通沿いの地域は私の地元です。地域密着型クリニックとして「治す」ことを貫きながら、地元の患者さんの生活全体に寄り添う……、そのすべてをカタチにしたのが「ふくおかクリニック」だと思います。当院では、内科・外科ともに幅広く対応しています。その理由は、心臓は全身に張り巡らされた血管に血液を送り出したり戻したりという働きをする臓器で、心臓血管外科は心臓だけでなく全身を診ることを求められる診療科だからです。

診療体制の特徴について教えてください。

福岡正平院長 ふくおかクリニック2

診療の中心は、循環器疾患に対する総合的アプローチです。高血圧や心不全、動脈硬化などの慢性疾患に、心臓リハビリテーションや栄養指導、フットケア、漢方診療を組み合わせ、生活の質の向上につなげています。特に心臓リハビリテーションには、勤務医時代から30年以上も力を入れてきました。早期回復の重要性とともに、「動くことの楽しさが、心臓と心、それぞれの“心”を動かす」ことを、たくさんの患者さんから学びましたね。またフットケアも重要な柱です。足病は全身の健康に影響し、特に心臓疾患のリハビリテーション継続を妨げる要因にもなります。私は心臓血管外科の出身ですので、足のトラブルについても多角的な知識と経験を生かしています。なお東洋医学では聴診とともに脈診・腹診・舌診を行い、体の内外の状態を「五感を用いて」総合的に読み解きます。第六感とも呼ばれる「察する力」も、経験の蓄積から生まれるものだと考えています。

多職種が専門性を発揮するチーム医療で、地域を支える

チーム医療にも力を入れていると伺いました。

福岡正平院長 ふくおかクリニック3

はい。スタッフこそが「医療の基盤」です。当院では看護師や管理栄養士、理学療法士、臨床検査技師、医療事務など、20人以上のスタッフが活躍しています。チームが一丸となって、患者さんの回復と生活の質の向上に努めているのが特徴です。また当院のチーム医療の目標は、単なる「業務分担」ではありません。それぞれが専門性を発揮しながら協働する「本物のチーム医療」をめざしています。スタッフには「独立してもやっていける力」を持ってほしいと考え、経営学や生成AIなどの学びの機会も提供していますよ。スタッフたちの成長こそが、結果的に医療の質を押し上げるからです。

心臓リハビリテーションも多職種連携が重要だそうですね。

心臓リハビリテーションは、まさにチーム医療の象徴です。理学療法士を中心に看護師や管理栄養士、検査技師、医師が綿密に連携して進めています。当院の場合、心臓リハビリテーションの専門家である理学療法士が2人在籍し、患者さんの心不全治療の問題点を取り上げ、改善につながるように運動療法や食事療法が提案できるのが強みですね。また、リハビリテーションは週2回ご利用いただけます。私が診療を行わない日でも、理学療法士が患者さんの状態を確認できますし、安心感につながっているかなと。なお、リハビリテーションプログラムについては、心電図や血圧、呼吸の状態が確認できる心肺運動負荷試験(CPX)をもとに、患者さんに適したものを提案しています。

その他、診療の特徴などはありますか?

福岡正平院長 ふくおかクリニック4

漢方やフットケアについても補足します。心臓血管外科には冷え性の方も少なくありません。診察して血管に問題がないことがわかると、通常はそれで診療は終わりですが、私は漢方治療を勧めることもあります。またフットケアでは、さまざまな足の悩みに対応します。糖尿病で足の血行障害がある方はもちろん、選定療養費をご負担いただければ保険診療でフットケアを受けることが可能です。ご自身でうまく足の爪が切れない方、巻き爪に悩んでいる方なども多く利用されています。足のケアは皮膚科や形成外科、整形外科など、幅広い知識が必要です。僕は心臓血管外科で経験を積んだことでフットケアに対応できるようになりました。足に問題があると心臓リハビリテーションも難しくなるので、フットケアは欠かせません。この地域には対応できる所が少ないですから、より一層力を入れていきたい診療の一つです。

地域に根差して、「親しまれる医療」の先へ

先生の医学に対する信念をお聞かせください。

福岡正平院長 ふくおかクリニック5

私が貫いているテーマは「治す」ことです。そして、そこから自然と「予防」が導かれます。未病の段階で病を防ぐことが、地域医療の使命であり、本質だと信じています。また、日本の医師免許は世界でも珍しく、西洋医学と東洋医学の両方を実践できる資格です。これは非常に価値のあることですね。漢方についても、エキス剤だけでなく、煎じ薬を個別にカスタマイズすることで治療の幅が広がります。リハビリテーションの妨げとなる痛みにも漢方が有用と考えており、将来的には鍼灸なども統合した処置を展開していきたいです。

地域連携にも熱心だとお聞きしました。

京都の各病院と連携しているため、患者さんをスムーズに紹介できます。また、このエリアには糖尿病の管理に欠かせない眼科をはじめ、皮膚科や歯科、内視鏡に強い消化器内科など、一通りのクリニックがそろっているので、しっかりと連携しています。クリニックは気軽に受診できますし、あまり待たされないのがメリットですが、病院のようにあらゆる診療を提供できるわけではありません。しかし、地域のクリニックが同じような考えを持って力を合わせれば、気軽に受診できる地域の病院のような役割を担えるのではないかと考えています。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

福岡正平院長 ふくおかクリニック6

当院のミッションは、患者さんに「元気になって帰っていただく」「笑顔になって帰っていただく」こと。そして、ビジョンは「地域でもっとも親しまれるクリニック」になることです。これは単なるスローガンではありません。実現可能な目標として、スタッフ全員で日々取り組んでいます。さらに、クリニック同士の連携や、病院との迅速な連携の体制づくりを通して、地域の中で総合病院レベルの全人的医療を提供できるように力を尽くしていきます。私にとって、医療とは「人の道」です。「人の道」とは「人をいとおしみ、確かな知識を持ち、難しい状況にも勇気を持って立ち向かっていくこと」だと思います。人としてまっとうに生きることが、すなわち医療の根幹であると信じています。これからもこの地に根差して、地域の方々とともに歩んでまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

フットケア/初回2000円、2回目以降1000円(選定療養)

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