うつ病かなと思ったら
早めの受診で心を労わって
新宿・代々木こころのラボクリニック
(渋谷区/新宿駅)
最終更新日:2025/10/09
- 保険診療
真面目で完璧主義の人に多いとされ、転職や死別などの環境の変化によるストレスが引き金となることもある「うつ病」。さまざまな「力」や「欲」の低下が典型的な症状だが、過食や過眠などの症状が現れたり、気持ちよりも先に体の異常を感じたりすることもあるという。さらに重症化するとそのような異常に自分で気づくことができず、「新宿・代々木こころのラボクリニック」にも家族や職場の仲間などに連れられてくる患者もいるそうだ。北畑亮輔院長は「うつの症状で困るという期間を短くするためにも、早めに来ていただきたいです」と訴える。今回は北畑院長に、うつ病の症状や治療法について詳しく教えてもらった。
(取材日2025年9月19日)
目次
うつ病の要因はさまざま。ストレスの原因から距離を置き、自分自身の考え方の癖を見つめることが大切
- Qうつ病とはどのような病気ですか?
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A
▲平日夜21時まで、土日も診療可能で相談しやすい環境が整う
うつ病を一言で表すと、気力や集中力といった「力」、また食欲や購買欲といった「欲」がなくなってしまう病気です。一方で食べすぎたり過剰なまでに睡眠を取ったりと、欲の低下とは逆の症状が現れることも。そのほか、抑うつ感がなくても倦怠感を感じたり、体が動かしにくかったり、また体に異常がないにもかかわらず痛みやしびれなどを感じる「身体症状症」も、うつ病と関連がある場合があります。一過性のうつ状態で終わる方もいますが、うつ病は繰り返すことも多く、季節の変わり目に不調を感じる方もいます。
- Qやはり、ストレスなどが原因で発症するのでしょうか?
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A
▲うつ病は心だけでなく脳や環境とも深く関係している
ストレスはうつ病を発症する引き金になり得ますが、要因はそれだけではありません。ストレスにもいろいろな場合があり、例えば発達障害や不安障害などは特性上ストレスを感じやすく、適応障害を引き起こすことが多いのですが、それらが悪化してうつ病と診断されることもあります。ストレスと関係のない場合でも、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった脳内の神経伝達物質のバランスの乱れで発症することも。これらの要因が複雑に絡み合い、多くの場合は転職や死別などの環境の変化によるストレスが引き金となり「うつ病」として現れます。真面目で完璧主義の方に多いといわれ、双極性障害の症状の一つとして現れることもあります。
- Qうつ病は自分で気づくことはできるのでしょうか?
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A
▲気になることがあれば早めに医療機関に相談することが大切
気分の落ち込みから気づく方もいますし、気持ちよりも先に体の症状が強く出て異常を感じる場合もあります。後者は「仮面うつ病」といううつ病の一種の可能性もあり、どちらにしても心身の不調のサインです。問題なのはそのどちらにもご自身で気づけないケースで、この場合は重症化している恐れがあります。明らかに気力や集中力が衰えて、食欲や睡眠が十分でなくなり、自分を責めるような言動をすることもあり、ご家族や職場の方に連れられて受診に至ることが多いです。うつ病は重症化すると治療が長引く傾向にあります。「おかしいな」と思ったらすぐにいらしてください。
- Q治療はどのように進めるのでしょうか?
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A
▲「患者ファースト」の理念で、一人ひとりに合わせた治療を実現
治療法の一つは薬物療法です。セロトニンを増やしたりノルアドレナリンやドーパミンのバランスを整えたりするための薬を用います。ただ薬だけでは解決しきれないこともあり、当院では認知行動療法なども取り入れながら治療を進めています。またうつ病の場合には、ストレスの原因が職場の人間関係にあるのならば休職するなど、原因となっているストレスから距離を置くのが良いでしょう。併せて、患者さんご自身の考え方の癖を見直す必要もあります。自分自身の考え方の特徴を一歩引いて見つめながら、社会にうまく適応できるような考え方や工夫に気づいていくことが大切です。
- Q先生が治療を進める上で大切にしていることをお聞かせください。
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A
▲うつの症状で困るという期間を短くできるようにサポート
うつ病の患者さんは自分を責めてしまうような思考になりがちです。またご自身の考え方の癖を見つめる際に、過去の自分の考え方を否定する方もいます。ですが、私は常に前向きでいることだけが正しいとは思いませんし、過去の後ろ向きな考えも受け入れながら、改めて柔軟な視点を患者さんに見つけてほしいのです。人は誰しも感情が揺れ動く中で生きています。「こうあるべき」とかたくなに考えず、前にも後ろにも極端に向きすぎないように、患者さんが少しでも苦しい気持ちから抜け出せるようサポートしています。

