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野村 尚弘 院長の独自取材記事

ウェルビーイング内科クリニック船橋法典

(船橋市/船橋法典駅)

最終更新日:2020/04/03

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木製の柱や梁、明るい日差しが温かな雰囲気を生み出す「ウェルビーイング内科クリニック船橋法典」は、大学病院などで腎臓の病気を専門的に診てきた野村尚弘院長が2020年にオープンしたクリニック。地域に根差した診療の中で、生活習慣病や腎臓病を早期発見し、適切な対処でそれらの重症化を防ぎたいという。「ウェルビーイングとは、単に病気を治すことだけでなく、患者さん一人ひとりが幸せになっていただく方法を考えること」と笑顔で語る野村院長に、腎臓病に強みを持つ同院の特色や診療内容などを詳しく聞いた。
(取材日2020年3月12日)

腎臓病の早期発見と早期治療、予防に力を入れる

船橋法典でご開業された経緯を教えてください。

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東京医科歯科大学の教養部と寮が市川にあり、6年間市川に住んでいました。千葉県の西側に長く住んでいます。開業するなら慣れ親しんだ街が良いなと思っていました。いろいろ調べてみると、船橋は人口が増え続けていている地域で、特に船橋法典は人口に対して内科が少ないことがわかりました。当院には、風邪や腹痛など一般的な内科症状の方はもちろん、腎臓病や生活習慣病と診断されて受診される方、企業や自治体の健康診断で生活習慣病と診断され、腎臓の病気が疑われて再検査で受診されたりする方など、幅広く来院していただいております。患者さんに「近くに内科クリニックができて助かった」とよく言われますので、開業して良かったと思っています。

この医院の特色についてお聞かせください。

当院の診療科は一般内科と腎臓内科で、一般内科はさまざまな体調不良がある方、生活習慣病で適切な管理が必要な患者さんなどが対象です。腎臓内科は慢性腎臓病、腎不全、慢性腎炎、ネフローゼ症候群など各種の腎臓病を治療中の方が主な対象です。加えて、健康診断で腎臓機能の低下が疑われた方、尿タンパクや尿潜血などの検尿異常を指摘された方の再検査と、診断に基づく治療などを行います。腎臓の病気というと、機能が低下した腎臓の働きの一部を人工的に補う「透析治療」という言葉を聞かれたことがあると思います。透析治療は腎臓病が進行した患者さんにとって、なくてはならない治療ですが、当院ではできる限り透析治療になる前に病気を食い止め、さらには腎臓の病気にならないよう予防のお手伝いをしたいと考え、透析ではなく腎臓内科と標榜しているのです。

医院名の「ウェルビーイング」とも関連しているのでしょうか?

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ええ、ウェルビーイング(Well-being)は幸福、健康と訳されますが、もともとは「身体的、精神的、社会的に良好な状態にある」ことを意味する概念です。単に病気でない状態だけでなく、病気にならないよう予防することもこれに含まれると考えています。だからといって、病気になった方はウェルビーイングがまったく望めないのではなく、その病気と上手につき合いながら生活を楽しむこともウェルビーイングにつながると私は考えています。例えば生活習慣病は患者さんがこれまで続けてきた生活に起因する病気ですが、数値を改善するために厳しい食事制限を課したり、無理な運動を続けたりしても、その方が将来的に幸せになれるとは思えません。単に病気を治すことだけではなく、どうしたら患者さん一人ひとりが幸せになっていただけるかを、当院では一緒に考えていきたいと思っています。

検尿異常を放っておくと重度の腎臓病に至ることも

とても開放感がありすてきな院内ですが、こだわられたところは?

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ありがとうございます。待合室は患者さんが一番過ごすことが多い場所なので、お待たせしている間もなるべく快適に過ごしていただけるように配慮しました。車いすで来院される方のためにバリアフリー設計なのはもちろんのことですが、通路や診察室のドアも広めに設計し、天井の吹き抜け、窓からの採光、椅子の形など細部にまでこだわりました。そして、ただ待っているだけではなくて、少しでも健康に関してや病気の知識を深めていただきたいと思い、テレビモニターでスライドショーを流したり、院内にポスターを掲示したり、病気についてのパンプレットを用意しています。

先生が腎臓内科をご専門にされたのはなぜでしょうか?

大学卒業後、武蔵野赤十字病院での臨床研修で、さまざまな診療科をひと通り経験するスーパーローテーション形式の研修を受ける中で、内科全般に興味を持ちました。そこで内科のいずれかの分野を専門にしたいと考えたのですが、特に私が卒業した東京医科歯科大学の腎臓内科は、機能が低下した腎臓の働きを補う透析治療において、患者さんの腕から血液を取り出す管(シャント)を取りつける手術を行うなど、内科でも外科的な処置までできる点が魅力でした。また、透析の患者さんが重いけがや病気になった場合は呼吸や脈拍などの様子を慎重に診ていく全身管理を行い、透析までは至らない患者さんには生活習慣病の管理、慢性腎臓病と合併しやすい心筋梗塞や脳卒中などの予防も行うなど、カバーする範囲が幅広かったことも興味深く、腎臓内科を専門に選びました。

腎臓病と生活習慣病との関連を教えてください。

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生活習慣病のうち、例えば糖尿病は血糖値が高い状態が続くことで動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞を招くとされます。同じように腎臓も血管が非常に多い臓器のため、動脈硬化になると腎臓の働きが悪くなり、糖尿病性腎臓病を引き起こします。そして、すでに腎臓病になった患者さんが糖尿病になると腎臓病の進行も早まるのです。また、高血圧も血管に負担をかけるため腎臓の働きを悪化させますし、喫煙も血管を劣化させて腎臓病の悪化につながる要因の一つとなっています。このため当院では禁煙のための外来を設けて禁煙に取り組む患者さんを支援しています。このように腎臓病の進行を抑えるには、生活習慣病の改善がとても大切なのです。

患者の10年後、20年後を見据えた医療を提供

最近、よく聞く腎臓病ですが身近な病気なのでしょうか?

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透析と言えば聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。2017年に日本透析医学会が行った調査によると透析患者数は、2017年時点で約34万人おり、毎年約4万人が新たに透析治療を開始しています。国民の370人に1人は透析治療を受けている計算になります。透析治療を必要とするまで至っていない、慢性腎臓病(CKD)の患者数は推計1300万人で、国民の8人に1人がCKDというかなり身近な病気です。まれに、急激に腎臓の働きが悪くなるケースもありますが、ほとんが慢性的にゆっくりと腎機能が低下していき、10年から20年かけて腎不全、透析となるケースが多いです。万が一悪くなった場合も、適切な治療や管理により腎臓への負担を減らして悪化するスピードを遅くさせることは可能です。

先生の診療方針についてお聞かせください。

当院では患者さんの10年後、20年後を見据え、処方したお薬で症状を抑えたり血圧や血糖値を下げたりするだけでなく、適切な食事の取り方、体にいい運動の習慣などもアドバイスして、透析治療や脳梗塞・心筋梗塞になるリスクを減らすことを目標にしています。患者さんに多少努力していただく部分もあるかとは思いますが、あまり無理を重ねても長続きしません。ですからお一人お一人の話をよく聞き、疑問や不安などを理解し、共感し、可能な限り一緒に解決していきたいと考えています。私は腎臓病の患者さんを長年診てきましたが、患者さんに多い合併症である生活習慣病の治療経験も豊富ですから、皆さんの健康維持にもお役に立てると思います。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

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当院は慢性腎臓病のほか、高血圧、糖尿病など生活習慣病の治療にも強みを持ったクリニックです。こうした患者さんは完治が難しく、病気とうまく付き合っていただくことが大切です。通院も長期にわたりますが、なるべく気軽に安心して受診していただけるよう、居心地のいい院内で笑顔のスタッフがお迎えします。また、4月からは病状が安定している患者さんは、前回の対面受診から一定期間はオンライン診療での受診も可能になる予定です。スマートフォンを使えばどこからでも受診していただけますから、便利にご利用いただけるでしょう。今後は地域に根差したクリニックとして、この地域の「ウェルビーイング」の向上に努めてまいりますので、どうぞお気軽にお越しください。

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