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村瀬 熱紀 院長の独自取材記事

かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック

(春日井市/牛山駅)

最終更新日:2022/11/02

村瀬熱紀院長 かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック main

春日井市の住宅街の一角にある「かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック」。2020年4月に開業した同院は、車でのアクセスも便利な地域のかかりつけクリニックだ。明るく開放的なリハビリテーション室にはスポーツジムのような雰囲気が漂い、院内のバリアフリー構造からは痛みを抱える患者への配慮がうかがえる。院長の村瀬熱紀(むらせ・あつのり)先生は幅広い経験を積んだ整形外科のエキスパート。日本整形外科学会整形外科専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を持ち、専門分野はスポーツ医学だ。クリニックには複数人の理学療法士が常駐し、それぞれが担当制で患者につくことで丁寧なケアを実現させている。村瀬院長に、同院の強みや今後の展望をじっくりと聞いた。

(取材日2021年8月23日)

診療から手術やリハビリまで総合的に対応

まずはこちらの特徴を教えてください。

村瀬熱紀院長 かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック1

リハビリテーションによる運動療法を基本として、スポーツ障害や関節の痛みなど整形外科の各種症状の診療にあたっています。患者さんの幅は広く、年代は中高生からご高齢者まで、症状も本当にさまざまです。患者さんの予定に合わせて通いやすいクリニックをめざしており、ウェブ予約の活用や診療時間の延長など工夫しています。普段の診療からリハビリ、手術まで一貫して対応できる点が当院の特徴です。力を入れているリハビリにおいては、理学療法士がそれぞれに専門分野を持ち、対応にあたっています。痛みの部位やスポーツの競技ごとに理学療法士を選定する担当制で、より患者さんに寄り添ったリハビリの提供に努めています。

リハビリではどのようなことをしていますか?

的確な診断に努め、それに基づいて理学療法士が患者さん一人ひとりに合った方法でリハビリ指導を行っています。整形外科では手術がよく用いられますが、実は手術後のリハビリがとても大切なのです。体の老化を止めることはできませんが、リハビリを行うことで体の機能維持や不調のカバー、患者さんのQOL向上を図っていきます。毎回対応する理学療法士が変わる医療機関もあるようですが、当院では担当制を採用しています。患者さんがリハビリの途中で挫折しないよう、基本的に1人の患者さんに1人の理学療法士がつき、こまやかな指導を心がけています。スポーツ障害の場合、休むことも重要ですが、試合を控えてどうしても休めない患者さんがいるのも事実です。その場合には、本人と相談しながら長期的な目線でリハビリのスケジュールを立てるようにしています。

診療を支える設備面について教えてください。

村瀬熱紀院長 かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック2

当院には、3つの診察室と体育館をイメージした明るく開放的なリハビリテーション室があります。リハビリ室には、幅広い年代の方が利用できる機器を充実させています。MRI機器も導入し、常駐の検査技師により高精度の検査提供をめざしています。総合病院と変わらないような質の高い医療提供がモットーです。また院内はバリアフリー設計で、リハビリ室以外は土足のまま入ることができるので靴を脱ぐためにかがんだりする必要がありません。2階のリハビリ室に上がるための院内エレベーターや膝の悪い人でも座りやすい椅子なども含め、痛みを抱える患者さん目線でのクリニックづくりを徹底しました。

患者目線の医療をめざし開業

開業までの経緯を教えてください。

村瀬熱紀院長 かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック3

5歳離れた兄が医学部に進学したことに影響を受け、医師の道を志しました。整形外科を選んだきっかけは、私自身もスポーツをしており医師の立場でもスポーツに関わりたいと思ったからです。愛知医科大学医学部を卒業後は整形外科を専門に総合病院で経験を積みました。開業前に勤めていた春日井市民病院では、手術を中心に幅広い診療を提供してきたのですが、次第に患者さんが通いやすい環境の中で診療を行いたいという思いが強くなり、2020年4月に開業しました。現在は、診療から手術、リハビリまで一貫して対応しています。開業してからは、勤務医時代に比べ一人の患者さんに時間をかけて向き合うことができるようになったと思います。より深く長く患者さんに寄り添えることに、医師として非常にやりがいを感じています。

村瀬先生の専門分野とクリニックがめざすものは何ですか?

私の専門分野はスポーツ医学で、特にスポーツ障害に注力しています。スポーツ医学の観点から、MRI機器や筋力測定などを、患者さんの治療方針の決定に役立てています。整形外科の難しさは手術やリハビリの方法が多岐にわたることですが、患者さんに喜んでいただけたときは医師として喜びを感じます。当院は「治すクリニック」をめざし、ケガをしたその日のうちにできる限りの医療提供をするための体制強化を図っています。スタッフを増員し、夕方以降の時間帯でも急な患者さんに対応可能です。その日のうちにできる限りの処置をすることで、患者さんが安心して治療に臨めると考えているので、今後もこの体制を継続していきたいです。

リハビリにあたる理学療法士さんについても詳しく教えてください。

村瀬熱紀院長 かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック4

地域のクリニックとしては、充実した人数の理学療法士を配置できていると自負しています。当院では、「背骨ならこの人」「サッカーのケガならこの人」というように、理学療法士それぞれが専門分野を持っています。一人でさまざまなパターンに対応する場合に比べてより濃い経験を積めると考え、このような担当制にしています。患者さんの痛みのある部位やスポーツの種目に合わせて、専任の理学療法士がリハビリを提供し、ケガを防ぐアドバイスができることが当院の強みなのです。また、理学療法士が担当制なので、患者さんの小さな変化にいち早く気づいて、適切なフィードバックと治療ができると考えています。

スタッフ一丸となって患者に寄り添う

診療時に心がけていることは何ですか?

村瀬熱紀院長 かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック5

まずは、患者さんの症状について丁寧にヒアリングすることを大切にしています。ケガをした当時の状況や痛みの続いている期間、慢性なのか急性なのかを伺った上で、科学的エビデンスに基づく治療方針を決めていきます。別の病院ですでに治療を受けた場合でも、あらためてより良い治療はないか工夫します。注射一つにしても、打つ位置や部位を変えることで結果が変わることがあるからです。当院では必要に応じて手術やリハビリにも対応できるので、うまく活用して症状の緩和を図っています。最近ではインターネット上に医学に関する情報があふれていますが、それらの情報をすべてうのみにしてしまうことは危険です。早期の治療が功を奏することもあると思いますので、早期受診や、時には休む選択をすることの重要性も啓発していきたいですね。

スタッフとの連携を重視していると伺いました。

そうですね。少し経営的な話になってしまうのですが、医療はサービス業だと思っています。患者さんのことを考えサービスの気持ちを忘れないようにすることで、自然と患者さんに対する接遇は良くなると思っています。そのためには、スタッフ全員でのクリニックづくりが大切です。週1回の理学療法士の勉強会には、院長の私も参加しています。症例検討を通して技術向上に努めながら、スタッフ間の風通しを良くするねらいがあります。スタッフの明るくて元気な様子や患者さんに真摯に向き合う姿は、来院される方にも気持ち良く感じていただけるのではないかと思います。また、スポーツ医学への興味と探求心があり、専門性を高めたいと考える理学療法士にとっても、当院は成長できる環境を提供したいと考えています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

村瀬熱紀院長 かすがい関節・スポーツ整形外科 いたみのクリニック6

当院の課題は、患者さんの待ち時間解消です。現在は感染症対策も踏まえて車でお待ちいただく対応を取っていますが、どうしても待ち時間が長くなり心苦しく思っています。待ち時間解消のため、医師やスタッフの拡充、患者さんの分散、診療時間の延長などを図り、より快適な医療サービスの提供に努めます。クリニックとしては、スポーツ障害や関節の痛みに悩む方に頼りにしていただける医療機関をめざしています。なかなか良くならないと諦めかけている方でも、一緒に原因を探っていきたいですね。特に肩の痛みを我慢してしまう方は多く、来院時にはすでに痛みで肩が上がらない場合もあります。リウマチなど整形外科の疾患は、早期治療が症状軽減の鍵になることが多くあります。目安として1ヵ月痛みが続く場合は、ぜひ当院にご相談ください。

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