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匠原 健 院長の独自取材記事

しょうはら歯科口腔機能クリニック

(熊本市中央区/水前寺駅)

最終更新日:2022/05/23

匠原健院長 しょうはら歯科口腔機能クリニック main

熊本都市バスの帯山小学校入口停留所から徒歩3分。「しょうはら歯科口腔機能クリニック」は、白を基調としたスタイリッシュなガラス張りの建物だ。院長を務めるのは、熊本市中央区にある伊東歯科口腔病院で経験を積んだ匠原健先生。口腔機能から全身の健康につなげることをモットーに、一般歯科から歯科口腔外科、小児歯科、矯正歯科と幅広く対応している。高齢者の多い地域柄を踏まえ、摂食嚥下機能を評価する嚥下内視鏡を活用しているのも特徴。また、地域医療の充実化にも目を向け、エリアの病院との連携体制の構築にも力を注ぐ。そんな匠原院長に、同院の診療内容や、治療を行う際に心がけていることについて語ってもらった。

(取材日2021年11月22日)

「見える化」を意識し、地域に根づいたクリニック

歯科医師をめざしたきっかけと開業までの経緯を教えてください。

匠原健院長 しょうはら歯科口腔機能クリニック1

父が歯科医師だったので、幼少期から日常的にお口の中の話をしていましたね。父の背中を見て育ったので、ゆくゆくは自分も歯科医師になりたいと思っていました。大阪府堺市で生まれ育ち、九州歯科大学に進学。在学中に「伊東歯科口腔病院」の理事長の講演に感銘を受け、卒業後は同院で約10年間勤務しました。入院施設を備え、全身麻酔下での治療も積極的に行っている民間の歯科口腔病院です。開業も視野に入れていたので、一つの分野だけではなく、歯科のすべての分野をオールマイティ―に学びたいと思い入職しましたが、技術面だけではなく、患者さんの幸せを第一に考える「医療人としての心構え」も学ぶことができました。途中、熊本大学病院麻酔科を経て、2019年に「しょうはら歯科口腔機能クリニック」を開業しました。

なぜ帯山で開業しようと思われたのでしょうか。

帯山には学校や病院、老人介護施設などがあり、住んでいる人たちの健康意識が高いエリアです。以前、務めていた病院では「お口の中だけではなく、全身との兼ね合いが大切」と常々言われていました。ほかの病院と連携しながら、一人ひとりの患者さんをしっかり支えていきたいと考えています。特に高齢者が多いエリアなので、得意とする摂食嚥下や入れ歯、歯を残していく治療でお役に立ちたいです。クリニックでの診療のほか、近隣の特別養護老人ホームの訪問診療や、小学校の学校健診も行っています。

診療内容とクリニックの特徴について教えてください。

匠原健院長 しょうはら歯科口腔機能クリニック2

一般歯科・歯科口腔外科・小児歯科の診療を行っており、お子さんから高齢者まで、幅広い年齢層の患者さんが来院されます。クリニック名に口腔が入っていることから、親知らずの抜歯やお口の中のできものの治療で来院される方も多いですね。ホームページを見て、熊本市外から診療に来る患者さんもいらっしゃいます。当院ではさまざまな検査機器を取り入れており、行った処置が的確かどうか客観的に評価し、治療の「見える化」にも注力しています。

どのような機器を導入されているのですか?

摂食嚥下を評価する嚥下内視鏡を使用します。鼻からファイバースコープを入れ、食事をしてもらい、喉の奥の動きを観察します。このほか、セラミックの詰め物やかぶせ物を作製するCAD/CAMシステムも導入しています。お口の中の型採りをカメラで行い、コンピューター上でデザイン。そのデータをもとに機械が自動で削りだすシステムです。歯列矯正の相談も増えており、当院では目立ちにくい裏側矯正やマウスピース型装置を用いた矯正も行っています。こちらもお口の中の型採りをすべてデジタルで行い、最終的な歯並びや装置の装着期間、費用のシミュレーションもコンピューター上で行います。通常、歯列全体の矯正は3~4年かかりますが、部分矯正であれば半年から1年ほどで終了することが可能です。

口腔機能から全身の健康へつなげ、患者の幸せを願う

得意とされている治療についてお聞かせください。

匠原健院長 しょうはら歯科口腔機能クリニック3

補綴治療です。かぶせ物や入れ歯の治療のほか、インプラント治療についても専門的に学んできました。保険治療の範囲では金属の修復物を使うことが多いですが、長い期間使用していると金属が溶けだして虫歯が再発したり、体に影響を及ぼしたりすることを危惧しており、当院ではセラミックによる修復治療をお勧めしています。私のもともとの専門は歯科口腔外科ですので、全身麻酔以外のことであれば、一通りの治療を行うことが可能です。

スタッフの構成はどのようになっていますか?

現在、歯科衛生士が7人、歯科技工士が1人、受付スタッフが4人在籍しています。普段は診療があり、自分の能力を磨く時間を取れないので、月に1度、診療がお休みの日に勉強会を行っています。また、勤務しているスタッフは全員子育て中のママさんなので、勤務時間の設定や休みの取り方などを工夫し、働きやすい職場づくりを心がけています。

施設内にもこだわりが詰まっているそうですね。

匠原健院長 しょうはら歯科口腔機能クリニック4

私自身が「和」の雰囲気が好きで、待合室には畳を敷き、奥には小さな庭園もあります。ご高齢の患者さんに好評で、「ここでお茶が飲みたい」とおっしゃる方もいますし、お子さんも寝転がったりして思い思いにくつろいでいる様子です。院内はバリアフリーの設計で、ユニバーサルデザインも積極的に取り入れました。車いすの方が車いすに乗ったままで治療ができるほか、椅子と診療台の高さを38cmに統一し、小さいお子さんから高齢の方まで、皆が立ったり座ったりしやすい仕様にしています。診療台の色を金・銀・銅とオリンピックのメダルのカラーにするなど、至る所に遊び心も取り入れています。

積極的に声かけをし、安心して通えるクリニックへ

治療を行う際に心がけていることはありますか?

匠原健院長 しょうはら歯科口腔機能クリニック5

どんな治療を行う場合にも、患者さんに納得していただいた上で治療に入ります。歯科は「怖い」イメージを持っている方も多いので、治療中にも積極的に声かけを行って治療を進めていきます。歯科が怖いという患者さんにとっては、逐一治療内容を伝えることが、治療への恐怖心の払拭につながると考えています。

歯のケアグッズのアドバイスも行っているそうですね。

はい。クリニックで歯科衛生士に磨き方の指導を受けても、使っている道具がお口に合っていないと歯の健康は維持できません。そこで当院では、患者さんに合ったケアグッズについてもアドバイスやご提案をしています。今はお口の機能を訓練するグッズや、お口のトレーニングができるお菓子などさまざまなものがあるので、皆さんに良いものをお伝えしていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

匠原健院長 しょうはら歯科口腔機能クリニック6

小さいお子さんのいるお母さんの中には、育児中は自分のことを後回しにしている方も多いと思いますが、ご自身の健康のために、ぜひお口の中にも関心を持っていただきたいですね。また、近年は口腔機能の発達不全のお子さんが増えています。当院では口腔機能発達のサポートも行っていますので、お気軽にご相談ください。このほか当院では高齢の方の摂食嚥下をスムーズにするための治療やトレーニングにも力を入れています。「歯は食べるためにある」というイメージがありますが、体のバランスを取る・話すこととも密接に関わっています。全力で治療を行うので、患者さんにもお口の健康が体の健康につながるという意識を持ち、継続してメンテナンスに通う習慣をつけていただきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックの詰め物・かぶせ物/3万円~、裏側矯正/25万円~、マウスピース型装置による矯正/35万円~、インプラント治療/40万円~

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