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田中 祐貴 院長の独自取材記事

ゆうき内科・スポーツ内科

(枚方市/枚方市駅)

最終更新日:2020/03/03

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京阪枚方市駅に直結する商業施設「枚方ビオルネ」の4階、そこに「ゆうき内科・スポーツ内科」がある。院長の田中祐貴先生は、内科の立場からアスリートのサポートをすべく自身の進路を変えた情熱のドクターだ。自身も大のスポーツ好きで、すべてのアスリートや運動愛好家を応援したいという思いであふれている。アスリート専門の内科診療はまだ知名度が低く、専門的な検査・治療を実施できる医療機関は少ない。そんな中、自らスポーツの現場へ足を運び、内科の立場からアスリートをサポートする重要性を説きながら、大阪・兵庫・京都の病院にアスリート専門の内科部門を開設してきた田中院長が満を持して開院。これからどのような診療を展開していくのか、思いのたけをじっくりと聞いた。
(取材日2019年11月20日)

一般内科からアスリート専門の内科まで幅広く診療

診療内容について教えてください。

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当院の診療の柱は2つ。1つ目は風邪や胃腸炎などの急な体調不良や、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病を診療する「一般内科」、2つ目は運動・スポーツによって生じる内科的な問題を予防・診療する「スポーツ内科」です。実は「運動・スポーツ」と「内科」には深い関係があり、中高年の方に多い生活習慣病の予防・治療には運動が不可欠ですし、アスリートは熱心にトレーニングをすることで貧血や喘息になってしまうことがあります。当院は、老若男女を問わずすべての方が心身ともに健康的に暮らせるようサポートしていくことを目標にしていますが、その中で「運動・スポーツ」や「食事」といった基本的な生活習慣を重視していることが一番の特徴と言えます。

スポーツ内科とは耳慣れない言葉ですね、どういった患者さんが対象なのでしょうか。

息切れや立ちくらみ、だるさ、運動中の腹痛、足のつりなど、対象となる症状は多岐にわたります。スポーツ内科でよく扱うのは、鉄欠乏やエネルギー不足で起きるスポーツ貧血、運動時に息切れ・咳などを認める運動誘発性喘息、またエネルギー不足から起こる女性アスリートの無月経、強度の高いトレーニングの継続で生じるオーバートレーニング症候群などです。当院が得意にしているのは、症状や病歴に応じた検査を行い内科的な問題を見つけ、適切な薬の処方や管理栄養士による食事指導といった内科的な治療を行い、アスリートがそれぞれの目標を達成できるようサポートすることです。ちなみにスポーツ貧血の診断に必要な血液検査(ヘモグロビン・フェリチン)は院内即日で測定可能ですし、鉄剤が必要な場合も院内処方ですぐにお渡しできます。

院内の設計もユニークですね。こだわったポイントを教えてください。

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受付を中央に配置し、一般内科とスポーツ内科が左右に分かれる構造にしました。右手に進むと一般内科、左手に進むとスポーツ内科。スポーツ内科を受診されるアスリートは、風邪などの感染症の患者さんとは待合エリアを分け、安心して受診できるようにと考えました。診察室は3つあり、第1、第2が一般内科、第3がスポーツ内科です。一般内科とスポーツ内科で床の色を変え、スポーツ内科の診察室にはあえてベッドを置かず、ゆっくり相談がしやすい雰囲気にしています。看護師が採血などを行う処置スペースの隣には食事指導を行う栄養相談コーナーがあり、奥には運動負荷肺機能検査ルーム、エックス線検査室、点滴や心電図検査を行うベッドも設置されています。

ゼロから出発してスポーツ内科の診療を開始

アスリートの内科診療を専門にしようと思われたきっかけを教えてください。

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神戸大学医学部の5年生の実習で配属された医院で、スポーツ内科に出会ったことがきっかけです。私は子どもの頃からスポーツを観るのもするのも大好きで、スポーツ医学に興味は持っていましたが、アスリートの内科的問題については知らず、それをサポートする医療があることなど思いもよりませんでした。なのでスポーツ内科を初めて知った時には本当に強い衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。実習班のメンバーの中でたまたまくじ引きで決まった実習先でしたが、私にとっては結果的に運命の出会いとなりました。その医院の院長は長年、スポーツ内科診療を実践されており、毎日多くのアスリートが受診されていました。こんなに多くのアスリートが内科的なサポートを必要としているのであれば、私もぜひ力になりたいと思い、この分野に進むことを決心しました。

最初から、この分野専門の医師としてスタートされたのですか?

そうではありません。母校の神戸大学にはスポーツ内科がなかったですし、スポーツ内科をやるには内科全般の幅広い知識が必要でしたので、まずは腎臓内科で研修を始めました。腎臓内科は糖尿病や循環器、呼吸器、膠原病などほかの疾患や診療科との関わりが多く、数ある内科分野の中で私にとって最も興味深い分野でした。腎臓は水や電解質の調節も行うので、腎臓内科で得た知識はもちろん現在のスポーツ内科にも生かされています。そして神戸大学医学部附属病院や関連病院で4年ほど働いた後、「スポーツ内科をやる」と決めて医局を退局。スポーツ内科は医学部6年間の講義でも一度も出てこないような非常に新しい分野ですので、当時は周囲からとても心配され、理解を得るのが大変でした。

大変なご苦労があったのではないでしょうか。

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医局を辞めた瞬間は仕事がゼロになりました。しばらくして、とある病院でメディカルフィットネス部門を立ち上げるための医師求人を見つけ、まずそこで働き始めました。さらにスポーツの現場に足を運び、関係者と仲良くなって話を聞いてもらうという活動も地道に続けました。そうしているうちに「じゃあ、一度スポーツ内科について話しに来てよ」と講演依頼が舞い込み、やがて「おもしろい」「これからの分野だね」と言われるようになり、手応えを感じるようになりました。以前勤務していた兵庫県の大久保病院も講演がきっかけで、週1回のスポーツ内科の診療を始めさせてもらえたんです。今では内科的な不調を抱えたアスリートの診察依頼はもちろん、内科的メディカルチェック、つまりアスリート版の健康診断や、栄養面からのチームサポートについての相談を受けることも増えました。

アスリートの原石を守っていきたい

常に行動し続けるという高いモチベーションはどこからくるのですか?

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私はスポーツが大好きですし、アスリートや運動愛好家を心から応援しています。その分、医学的に理不尽な扱いを受けている選手を見ると残念でなりません。例えば、本当は運動誘発性喘息による息切れで不調の選手が、指導者から根性論で片づけられ適切な医療を受けられていないケースもあります。「スポーツ貧血などのスポーツ内科的な問題で調子を落とすケースがあること」「アスリートを専門的にサポートする内科があること」を知らない「0」の状態から、まず存在を知って「1」に、そしてあとは選手が望めば「2」にも「3」にもなっていくことを期待しています。「無知」によって選手の未来が潰されるようなことは、決してあってはなりません。

お忙しいと思いますが、プライベートな時間の過ごし方を教えてください。

3人の子どもたちと過ごすことを最優先にしています。家族でのんびりと公園で遊ぶのが好きな休日の過ごし方。開院するとますます忙しくなりそうですが、夕食に間に合うよう帰宅し、家族全員で食卓を囲む日をしっかり確保したいと思います。子どもたちは、私の宝物であり元気の源です。後は落ち着いたら、趣味のランニングや卓球を再開したいです。スポーツドクターとして、自ら運動・スポーツによる健康増進を実践していきたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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当院では、スポーツ内科の啓発とともに、生活習慣病の予防・治療にも力を入れたいと考えています。私は急性期病院の腎臓内科で、生活習慣病によって動脈硬化が進み、命に関わる心筋梗塞などの病気になってしまった患者さんを多く診てきました。食事に関しては常勤の管理栄養士、内服薬の処方や運動に関しては私が責任を持ち、地域の皆さまが適切な食事と適度な運動を実践することで、心身ともに健康的な生活を実現するお手伝いをしていきたいと考えています。当院は枚方市駅直結の「枚方ビオルネ」内にあります。お買い物のついでやお仕事帰りにぜひお気軽にご来院ください。「一般内科」「スポーツ内科」いずれについても、しっかりと患者さんのお話を伺い、検査や治療についてきちんと説明しながら診療を進めていくことをお約束します。

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