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彦坂 和信 院長の独自取材記事

ひこさかクリニック

(大府市/共和駅)

最終更新日:2019/12/20

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2019年11月6日に開業したばかりの「ひこさかクリニック」。道路沿いで交差点の角に位置し、クリニック前には駐車場があり、車での通院も便利だ。建てられたばかりの新しいクリニックは、爽やかな水色の看板がアクセントになったモダンな外観で、白を基調とした院内は明るく広々としている。院内のすべてが土足OKのバリアフリー構造だ。院長の彦坂和信先生は泌尿器科が専門。大学病院、総合病院で泌尿器科の診療に約15年携わり、その経験を生かして地域医療に貢献したいと開業した。「気になることがあったら、気軽に相談に来てください」と穏やかに優しく話す。読書や料理が趣味という彦坂院長に、開業への想い、医師になったきっかけ、泌尿器科の診療のことなどたっぷり語ってもらった。
(取材日2019年11月27日)

内科と外科の両面を併せ持つ泌尿器科の診療

この地域を開業地に選んだ理由についてお聞かせください。

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僕は藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)出身で、2017年まで西知多総合病院で働いていて、妻が大府出身という縁もあり、開業の土地を探していたところ良い場所に出会うことができました。この辺りは町の雰囲気が明るく、若々しいという印象ですね。開業したばかりですので、近隣の方々に当院を知っていただけるように、インフルエンザの予防接種などをきっかけに、まずは院内に足を踏み入れていただくという状況です。泌尿器科はどちらかというとお年寄りが多い診療科ですが、幅広い年齢層を対象に、例えば男性更年期障害でも当院に来ていただけるようにしていきたいと思っています。

医師をめざしたきっかけなどありますか?

祖父も父も開業医でしたから、子どもの頃は「お医者さんになるのかな」と思っていました。でも、高校生くらいになって、ちょっとした反抗期もあり、「このまま決められた路線で行っていいのか」と考えるようになりました。建物や家具が好きだったこともあって大学は建築学科に行きました。大学では設計のゼミだったのですが、そこで僕には才能がないかもしれないと感じたのが、方向転換するきっかけです。僕が大学に入った頃は売り手市場だったのが、だんだん買い手市場になる節目の時で、今一度立ち止まって「本当に僕はこのまま進んでいいのかな」と考えるようになり、「やはり医師になろう。医師のほうが自分に向いている」と医学部に行くことを決めました。

なぜ泌尿器科を専門に?

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外科系に進みたいと考えていて、藤田保健衛生大学は泌尿器科に力を入れていたこともあり、研修医を終える頃に泌尿器科にしようと決めました。泌尿器科は経尿道的な手術があるのですが、それは一人で完結できる手術で、診察・診断、治療・手術、その後のフォローアップまで一貫して携わることができます。大変さも伴うのですが、泌尿器の魅力ですね。経尿道的手術は得意な治療の一つです。

泌尿器科の患者さんに多い疾患は何ですか?

膀胱がん、尿路結石、今は薬が良くなってあまりなくなりましたが前立腺肥大症などですね。消化器内科と消化器外科は一つ屋根の下という部分もありますが、腎臓内科は泌尿器科の内科版というわけではありません。外科的なことも、過活動膀胱、膀胱炎などの内科的なことも幅広く扱うのが、泌尿器科です。

男性更年期障害の認知度を上げ、不調に悩む人の力に

建築学科卒業となると、開業の際は建物にこだわられたのではないですか?

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僕のイメージを建築家に伝え、診察室のスペースなどには口出ししましたが、レイアウトなどほぼその建築家にお任せしました。医院のテーマカラーを決めていたので、院内の配色はすべて僕がノートに絵を描いて具体的なイメージを伝えました。泌尿器の経尿道的手術は水を使うものなので、水をイメージして普通の青よりも発色が良くて見た目に爽やかな感じにしています。明るく若々しいこの町のイメージと合うかなと思っています。患者さんが帰る際に、その色が印象に残ればいいなと思います。机や床は明るくて優しい色の組み合わせにしてベージュ系にしました。

院内にも先生のアイデアがふんだんに盛り込まれているのですね。

待合室のベンチや椅子、壁や院長室の机など、スケッチを書いて話し合いながら進めました。院内はバリアフリーで、車いすやストレッチャーが通れるように通路は広めにしました。トイレを2ヵ所設け、1つは検査用にしています。泌尿器科はどうしても尿検査が多くなりますから。また、フレキシブルに対応できる部屋があればいいなと考え、エントランスと待合室から直接入れる部屋をつくり、今の時期は感染症対策に利用しています。

女性の更年期障害に比べ、男性更年期障害はあまり認知されていないようなイメージがあります。

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そうですね。男性更年期障害を知っていただくためにホームページなどを利用して啓発活動のようなことをしていきたいと考えています。不調だけれども何が原因かわからない場合、あるいは「うつ」で通院しているケースで実は更年期障害が隠れているということもありますので、適切な診断、治療が大切です。更年期障害はある程度年齢を重ねた人というイメージがありますが、40代でも起こります。疲れやすい、元気が出ない、倦怠感がひどいなどの場合は更年期障害が隠れていることが多くあります。男性ホルモンのことは自分でわかりにくので、気持ちややる気の問題とされがちですが、何かおかしいと感じたら受診していただいきたいですね。

少しでも気になることがあったら、気軽に相談を

診察で心がけていることはありますか?

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まずは、患者さんの訴えの内容をちゃんとくみ取り、それに対して患者さんが納得できるよう十分に説明することです。また、泌尿器科では下腹部から外陰部の診察を、問診だけでなく視診やエコー検査もしっかり行うことですね。この町は比較的若い年齢層が多いせいもあるのかもしれませんが、お母さんが子どものおねしょや包茎を心配して来院されることも多いので、しっかり診察してお母さんにも安心してもらえたらと思っています。診察という面では、日本内分泌内科学会内分泌代謝科専門医でもありますので、内科的なことを含め、男性更年期障害にもしっかり対応していきたいと考えています。

病診連携についてお聞かせください。

まだスタートしたばかりですが、例えば前立腺がんなどの場合、当院で診断後、病診連携の施設でCT検査などを受けていただき、その後の治療方針に合わせて、手術・放射線治療に適切な紹介先を選定する体制です。当院では状態が落ち着いたときのフォローアップや、何かあったときの対応もできますので、患者さんと末永く付き合っていきたいと思っています。特に前立腺がんは治療が進み、死に至るケースが少なくなっていますのでフォローアップが大事になります。大学病院などの大きな病院では患者さんが多いことから、待ち時間が長くなったり、予約は取りにくかったりするなど、かかりたい時にそうできないということもありますので、病診連携で医療者側にとっても患者さんにとっても良い治療環境をつくっていければと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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何かおかしいと感じたり、ちょっと聞きたいことがあるようなときは気軽に来てください。「年のせいかな」で片づけるのではなく、一度相談に来ていただければ、何らかの答えを出せるかもしれません。泌尿器科にかかるのは恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、当院は内科・小児科もありますので来院しやすいと思いますし、別のことで来院して最終的にはEDの相談をして帰られる方もいます。明るく扉を開いていますので、まずは相談に来ていただけたらうれしいですね。

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