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下所 由美子 院長の独自取材記事

泉崎ファミリー歯科

(那覇市/壺川駅)

最終更新日:2021/10/12

下所由美子院長 泉崎ファミリー歯科 main

家族3世代で通える歯科医院をめざして、2019年6月に開院した「泉崎ファミリー歯科」。虫歯や歯周病の治療はもちろん、予防歯科や矯正治療、インプラント治療など幅広い診療を行うのは、那覇市出身の下所由美子院長だ。歯科口腔外科を専門に、琉球大学病院などで10年間研鑽を積んできた経験を生かし、小さな子どもから高齢者まで優しく寄り添う診療に取り組んでいる。「患者さんと一緒に成長しながら、より良い診療をめざしていきたいですね」と笑顔を見せる下所院長。3児の母として、子どもの予防歯科や歯並びなど発育のアドバイスにも力を入れているとか。診療時間外には、経営大学院に通うなどアクティブな一面も。取材では、診療にかける想いをたっぷりと語ってくれた。

(取材日2020年7月8日)

ファミリーで気軽に通ってもらえるように

カフェのような内装がすてきですね。

下所由美子院長 泉崎ファミリー歯科1

ありがとうございます。これまで歯科医院に不安などを感じていた方でも、安心して通っていただけるように、病院らしくない居心地の良さを意識しました。沖縄は子どもが多いので、個室のキッズルームも用意しています。子連れの患者さんでも、気兼ねなく待ち時間を過ごしていただけたらと。1、2歳の子どもの患者さんの検診や指導は、キッズルームで「お口を見せてごらん」と行うこともあるんですよ。いきなり診察室だとびっくりしてしまいますからね。家族3世代で通いやすい診療体制を整えていますので、気軽に来院していただけるとうれしいです。

開院から1年、実際にどのような患者が多いですか。

小さな子どもからご高齢の方まで、この地域で暮らす幅広い世代の患者さんに通っていただいています。近くには県庁や市役所、オフィス街もありますので、ビジネスマンも多いですよ。中には、近隣の市町村や離島から来られることも。主訴としては、歯周病の患者さんが目立ちます。というのも、私は口腔外科出身で歯周外科の手術などを行ってきましたので、歯周病の診療に力を入れているんです。歯科衛生士5人を採用し、常に高いレベルの診療を心がけています。月2回は院内勉強会を開催したり、県内外の講習会に参加したりと、スタッフ全員でレベルアップしながら日々の診療に還元していくことが目標です。

そもそも開院されたきっかけは何でしょう?

下所由美子院長 泉崎ファミリー歯科2

勤務医として10年間働いていく中で、「技術力やサービスを高めていく歯科医院をつくって、地元の歯科医療に貢献していきたい」という想いが強くなったからです。東京や福岡の歯科医院と比べると、沖縄の歯科医院はまだまだ進化できるかなと考えたんです。私自身で歯科医院を経営しながら、そこを突き詰めていきたいと思いました。当院では歯科用CTなど先進機器を駆使して、外科手術を含めた歯周病の治療はもちろん、インプラント治療や矯正治療など幅広く質の高い診療を心がけています。骨が薄い方や少ない方へのアドバイス的なインプラント治療も行っていますよ。長く口腔外科で働いていましたので、親知らずの抜歯も得意です。虫歯や歯周病の予防・相談から外科的な手術まで、安心してお任せいただけたらと思います。

乳幼児の発育アドバイスから高齢者の治療まで

3児の母だとお聞きしました。

下所由美子院長 泉崎ファミリー歯科3

そうなんです。お母さんの立場に寄り添いながら、同じ視点でアドバイスできるように努めています。例えば、虫歯菌をうつさないように、お箸やコップの共有を避けたり、口移しをやめたりする方も少なくありませんよね。しかし、子どもが2人、3人となると、それができなくてイライラしてしまうこともあると思うんです。こんなときは、プロに頼っていただけたらと。意外と一般の方は知らないようですが、虫歯菌に感染しやすいのは、2歳半からの1年間です。この1年間だけは気をつけて、あとはお父さんやお母さんの治療をして虫歯菌を減らしていければいいなど、さまざまなアドバイスをさせていただきます。当院では、子どもの治療に始まり、お母さんが予約して、お父さんも予約して……となることも。「家族で歯科治療に取り組んでいく大切さ」がしっかり伝わったようでうれしくなりますね。

今、子どもの歯科治療で気になることはありますか?

軽度も含め、10人に9人くらいは歯並びが崩れてきているように感じます。50年前と比べて顎は小さく、歯は大きいままの子が多いといわれますので。中には、12歳以降や大人になってから矯正治療を始めればいいと思っている方もいるようですが、早めに対処することで小さなマウスピース型装置を用いた矯正で済んだり、金額的な負担が少なかったりすることもあるんです。そこで、当院では乳幼児の歯科検診やフッ素塗布とともに、発育についてのアドバイスも行っています。というのも、歯並びはいきなり悪くなるものではありません。歯の生え変わり時期にエックス線検査で乳歯と永久歯のバランスを診て、数年後の歯並びをある程度予測することができます。また、お食事の仕方や姿勢などの生活習慣も歯並びに影響します。親御さんには、成長の段階から気をつけることを適宜お伝えするようにしています。必要に応じて、専門の歯科医院を紹介させていただきます。

他院との連携も大切にされているのですね。

下所由美子院長 泉崎ファミリー歯科4

もちろんです。持病があるご高齢の患者さんも多く、内科の医師と連携して治療を進めることもあります。皆さん、安心して通っていただいていますよ。例えば、骨粗しょう症のお薬を飲んでいる方は、歯を抜くときにお薬の服用を止める必要がある場合も珍しくありません。血液をサラサラにするためのお薬を飲んでいる方も、抜歯で出血が止まらなくなったり、炎症が起こったりすることがあります。しっかり医師と連携しながら、治療を進めていきたいと考えています。

患者と一緒に成長していくクリニックをめざして

診療で心がけていることは何でしょう?

下所由美子院長 泉崎ファミリー歯科5

治療計画を丁寧にわかりやすく説明することです。初診では、1時間ほどかけてカウンセリングや歯周病検査などを行います。患者さんの主訴をはじめ、今までの歯科治療で不安に感じたことなどもじっくりと伺い、治療計画を立てていくことを大切にしています。実際に治療を開始する前に、治療の順番や期間など全体的な計画をお伝えするようにしていますので、わからないことなどは何でもお気軽に相談していただきたいですね。

ところで、先生が歯科医師をめざした理由を教えてください。

父が胃腸科の医師として、那覇市内で入院施設もあるクリニックを開院していたのがきっかけです。一年中、患者さんの対応に追われていましたが、地域で頼られている父を見て育ちましたので、必然的に私も医療の道を志すようになりました。地域の皆さんに貢献できることがしたいなと。中でも、歯科医師を選んだのは、父の妹である叔母が歯科医師で「女性でも続けやすい」と聞いたからです。実際に、仕事と子育てを両立しながら働くことができているかなと思います。

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?

下所由美子院長 泉崎ファミリー歯科6

3人の子どもと一緒に遊ぶのはもちろん、診療時間外はオンラインで経営大学院に通っています。地域の皆さんに長く歯科診療を還元していけるように、経営を体系的に学びたいと思い、開業前から勉強を始めました。診療のコンセプトづくりなど、今に生かされていて楽しいですね。実は、当院のホームページも業者にお任せしたのではなく、私が作成したんです。正しい情報をわかりやすく伝えることが大切だと意識した上で、開業前から記事をコツコツと書き続けました。少しでもお役に立てればうれしいです。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

クリニックの敷居を高いと感じさせず、どんな方でも気軽に通っていただけるようにしたいと思っています。これまで歯科医院に不安や苦手意識があった方やセカンドオピニオンをお求めの方、初めて歯科医院に行く小さな子ども、持病をお持ちの方など、皆さんに頼っていただけるクリニックでありたいですね。一人ひとりに寄り添いながら、一緒に成長していきたいと思っています。また、オンライン診療やウェブ予約など、サービスのより一層の充実化も図っていくつもりです。例えば、離島にお住まいの方は、まずはオンラインでご相談いただけると、スムーズに治療が進められるかもしれません。患者さんのさまざまなニーズに応えていきたいと思っています。どうぞお気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児顎顔面矯正治療/25万円~ 小児矯正治療/2万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/30万円~
インプラント治療/40万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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