長期的に歯の健康を守る
予防を見越した精密治療
横田デンタルクリニック
(福岡市中央区/赤坂駅)
最終更新日:2024/08/29


- 自由診療
繰り返してしまう虫歯、気になる歯並びなど、歯科領域における悩み事は多岐にわたる。そんな中、子どもから高齢者までさまざまな世代の悩み事に対応しているのが「横田デンタルクリニック」だ。同クリニックが注力しているのは、再治療を防ぐためのダイレクトボンディングによる精密治療や、大人の矯正治療をはじめ小児からスタートする歯並びへのアプロ―チ。いずれも単なる治療ではなく長期的に自分の歯を守るという予防の視点に基づいたもので、横田雄介院長は「精密な治療や歯列を整えることが将来のリスクを減らすことにつながる」と話している。今回はそんな横田院長に小児や大人の矯正治療、虫歯の精密治療などの特徴に加えて、予防に関する考え方などについて詳しく話を聞いた。
(取材日2022年12月9日/情報更新日2024年8月27日)
目次
矯正や精密治療は単なる治療ではなく、歯の健康を守る予防の側面を持つ
- Q子どもの不正歯列の治療は、どのように進めるのですか?
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A
▲子どもの年齢に応じた実用的なアドバイスを行う
まず、なぜ歯並びが悪いのかを明らかにしていきます。というのも不正歯列の原因は1つではないからです。例えば、唇や舌の使い方、口の周りの筋肉の動かし方、呼吸方法などの悪癖が歯並びに影響を与えるので、5〜8歳の成長期に正しい習慣をつくるためのトレーニング、口腔筋機能療法(MFT)で改善をめざします。加えて、マウスピース型の補助器具を使い正しい歯列に導いていくことも重要です。また、歯並びは姿勢とも密接に関連しています。例えば猫背の人は口呼吸になりやすく、それが原因で歯並びが悪化することも。ですので、当院ではいわゆる「軸育」の考え方を取り入れ、姿勢を保つための筋力トレーニングも行っています。
- Q大人から矯正を始めてもきれいな歯並びがめざせますか?
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A
▲患者の意向を聞き、治療計画を立てる
大人だから遅いということはなく、しっかりと治療計画を立てることできれいな歯並びはめざせます。矯正治療の目的として見た目の改善を図るということも非常に大切ですが、それ以上に安定した口腔環境を保つために歯列を整えることが重要になります。歯並びが悪いと噛み合わせにも影響し、1本1本の歯にかかる負担に差が出てしまい、結果として虫歯や歯周病が進行するリスクが高まります。そのため矯正治療を予防の観点からお勧めすることも。若年のほうが歯が動きやすいのは確かですが、ご高齢でも口腔環境に問題がなければ治療を行えます。当院ではワイヤー矯正を行っており、今後はマウスピース型の装置を使った矯正も導入する予定です。
- Q矯正中は虫歯になりやすいそうですが。
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A
▲定期的なメンテナンスが重要
特にワイヤーを使った矯正治療を受けている場合、歯磨きの難易度が高まるので虫歯になりやすいといった傾向はありますね。そのため、治療中は丁寧なケアが必要です。矯正治療を行う際には、基本的に虫歯は事前に治療するのですが、かぶせ物をするときは要注意。矯正を行うことで噛み合わせが変わることが考えられるので、治療中は仮歯で過ごしていただき、歯を動かし終わった後に最終的なかぶせ物を入れるようにしています。矯正治療は単に歯をきれいに並べるだけではなく、長期的な治療計画に基づいて行うことが大切なのです。また虫歯の治療においても、感染部分を取り残さないよう緻密に削るなど、再治療を防ぐ治療を心がけています。
- Q精密な治療についても詳しく教えてください。
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A
▲マイクロスコープを導入し、精密な検査を行っている
虫歯を治療して数年後に詰め物やかぶせ物が取れてしまった、かぶせ物の中に虫歯ができてしまったという経験のある方も多いのではないでしょうか。歯は治療を繰り返すと、最終的には抜歯になってしまいます。ですので、いかに再治療を防ぐかを念頭に置き、当院ではダイレクトボンディングという手法を採用しました。これは、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使って治療を行い、削った部分をセラミックなどが含まれたコンポジットレジンで埋めるものです。マイクロスコープによって、より正確に精密に直接材料を埋めることが期待できるので、再治療のリスク低減をめざせます。自費診療ですが、歯を長期間守ることにつながります。
- Q矯正や精密治療後のメンテナンスも重要ですね。
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A
▲担当の歯科衛生士が、口の状態やセルフケアのアドバイスを行う
矯正治療も精密治療も、その後の虫歯や歯周病を防ぐための治療。ですが、ケアがおろそかになってしまえば意味がありません。自分の歯を守っていくには毎日のブラッシングはもちろん、定期的なメンテナンスが重要です。車だって定期的にメンテナンスを行うからこそ安心して乗れるのですから。当院ではケアの主役である歯科衛生士を担当制にすることで、お口の中の小さな変化にも気づけるよう努めています。定期的に通院できれば早期発見・早期治療につながりますし、口の中に興味を持てば毎日のブラッシングも上手になっていくはずです。毎日歯科でケアするというのも難しいので、最終的には自分の歯を自分で守れるようになってもらいたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人のワイヤー矯正/66万円、小児の矯正(MFTとマウスピース型装置を用いた矯正)/19万8000円、ダイレクトボンディング/3万3000円~、床矯正/5万5000円~