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池田 文彦 先生の独自取材記事

池田内科御池クリニック

(京都市中京区/京都市役所前駅)

最終更新日:2021/10/14

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新しい大きな建物が並ぶ御池通から麴屋町通を一歩入ったところにある「池田内科御池クリニック」。地域のかかりつけ医として、一般内科から糖尿病治療、女性特有の疾患や訪問診療、健康診断など幅広く診療を行うのは、院長の池田文彦先生だ。大阪医科大学を卒業後、同大学病院や基幹病院で糖尿病をはじめとする代謝や内分泌疾患に関して研鑽を積み、慣れ親しんだ地域に医療で還元したいと2019年に同院を開業した。院内は広く清潔感にあふれ、読書が趣味だという池田先生のお気に入りの本が並ぶ。「患者さんとじっくり向き合って一人ひとりにベストな治療を提供したい」と語る池田先生にたっぷり話を聞いた。

(取材日2020年3月16日)

糖尿病治療をはじめ、かかりつけ医として幅広く診療

内科の医師をめざされたきっかけを教えてください。

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実家が歯科医院で、周りにも医療関係者が多く、自然と医師をめざすようになりました。自分では覚えてはいませんが幼少期の「将来の夢」にも医師と書いていたようです。そんな中で、内科をめざしたのは、糖尿病治療に従事されているある先生との出会いでした。その先生はどの患者さんとも、まるで友人や家族のように接する方で、先生とお話しした患者さんは穏やかな顔になるんです。私にとっても家族のような存在で、今でも困りごとがあれば相談するほどです。患者さんとの身近な関係で診療を行えるようになりたいと志し、先生のもとで学び始めたことがきっかけです。

こちらのクリニックには、どのような患者さんがお越しですか?

糖尿病で通院されている方が比較的多いですが、クチコミやホームページから女性内科診療を希望されてお越しになる方や、風邪や花粉症、腹痛といった症状で近隣にお住まいの方も来院されます。小児科や外科などでも勤務経験がありますので、お母さんが受診されたついでに、小さなお子さんの風邪を一緒に診させていただくことも多いですね。日本内科学会認定総合内科専門医や日本糖尿病学会認定糖尿病専門医以外にも、スポーツ医学や女性医学のスペシャリストとして研鑽を重ねてきたのは、できることならば、患者さんのすべてを任せてもらえる医師になりたいという思いから。1つの病気に縛られることなく、患者さんお一人を総合的にとらえ、多角的に診療することが大事だと思っています。その上で、より専門性の高い治療が必要な場合や当院でできない検査があれば、連携する近隣の基幹病院をご紹介するようにしています。

「女性内科」では、どういった症状を診てもらえるのですか?

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甲状腺疾患や骨粗しょう症、コレステロールの異常、頭痛、倦怠感、めまい、月経相談、更年期症状、不定愁訴などの窓口的な診療です。これらは婦人科でも取り扱っていますが、あえて内科の当院で診療を始めた理由は、糖尿病など持病と並行して総合的に診てくれる医師が少ないという患者さんからの意見や、「妊婦さんのいっぱいいるところに、この年齢で通うのが恥ずかしい」といった悩みを聞いたからです。なんとなくだるいといった不定愁訴の診断には時間がかかるため、一般の外来診療とは時間を分けていますが、一般の外来診療時間内でも診療は可能です。

患者に手を差し伸べるような温かな診療をめざす

開院してすぐに、訪問診療を始められたそうですね。

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ええ。開院した次の日に、「往診をやってもらえますか?」と問い合わせがあって、「はい!」と即答したことがきっかけです。以前から興味はあって、高知県の四万十町で地域医療に携わったのも「いつかは訪問診療をやりたい」という思いからでした。返事をしてからは、急いで四万十町の看護師さんに電話して、必要な届け出や物品などを教えてもらい用意しました。かかりつけ医をめざすからには、地域のどんな小さな要望にも答え、できる限りお役に立ちたいという気持ちがあるんです。

ところで、明るくすてきなクリニックですが、どういった点にこだわりましたか?

できるだけ本物の素材を使うようにしました。床は木、壁も塗りにして、古くなるほどに味の出るものにしたんです。私は築100年以上の町屋を自分で改築しながら住むほど、歴史ある京都が好きなんです。「将来はこの町屋をリノベーションして開業できたらいいな」と思っていたのですが、耐震やバリアフリーの問題があって、実現できなかったんです。そんな時、縁あってこの場所を見つけました。最初は京都らしい内装にしようと思っていたのですが、周囲のいろいろな意見を聞いている中で、じゃあ、いっそ内観はシンプルに、その時代に合ったものを飾りながら、街や人と一緒にアップデートするようなクリニックにしようと思い立ったんです。今はお気に入りの絵本や雑誌を飾っています。ぜひ手に取って、リラックスした時間も楽しんでいただきたいですね。

先生が診療の際に、心がけていることはありますか?

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例えば、糖尿病患者さんなどは、モチベーションの維持が難しい時があります。一生懸命頑張っているのにうまくいかない時、スッと手を差し伸べることができる医師でありたいと思っています。自分の人生を思い返すと、何もかも順風満帆ではなく、たくさんの失敗もしてきました。若い頃は「頑張っているのに結果が出ない」と思っていたんです。でも今になって振り返ってみると、「いや、全然頑張れてないよ」という時と、「頑張っているけど、方法を間違えている」という時があったように思います。皆さんもそういった経験があると思うんです。患者さんがつらい時こそ、しっかり導いていける医師でありたい。また同時に、日頃からコミュニケーションを心がけ、生活背景やご家族のこともしっかり把握して、時には一歩立ち入ったアドバイスができる医師でもありたいと思っています。

少しの不安も、まずはクリニックで相談してほしい

特に読者の方へ伝えたいメッセージがあるそうですね。

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はい。これは当院に関してですが、来院した当初の訴えと今治療中の訴えが異なっている人が多いというデータが出ています。この結果から、多くの患者さんが「本来の主訴を初診で言いにくい」「不調があっても、すぐに病院に行っていなかった」ということを表しているんだと思います。そして、当院で重ねて通院するうちに、本来の主訴を打ち明けていただけた結果でもあります。「この病気だからこの科に行く」といった固定概念は必要ありません。他科や普段の生活の相談も通い慣れたかかりつけ医に聞けばいいのです。通院への抵抗がある症状としては、心のモヤモヤではないでしょうか。例えば当院では、「ただの気持ちの問題でしょう」と言って突き放すこともなければ、精神病として扱うこともありません。不安な気持ちで過ごしているのならば、まずは一歩を踏み出していただきたいと思います。

ところで、ご趣味は何ですか?

趣味は水泳と読書、そして旅行と食べることです。また、自分で料理をつくり、家族で食べることも楽しみの一つです。リクエストを聞くこともあれば、冷蔵庫の残り物を使ってササッと作ることもあります。お店のようにお品書きから書いて、本格的に作り上げたりすることもあるんですよ。妻も料理が得意なのですが、子どもの離乳食を経験したことから、食事の大切さに気づいたみたいで、これから「食」について勉強しようかと考えているみたいです。私も糖尿病の治療についてなどアドバイスももらいたいし、背中を押しているところなんですよ。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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当院の奥にはまだスペースがあるんです。いずれはそこを活用して患者さんが楽しく、健康でハッピーになれるようなことができれば良いなと思っています。今はまだ詳しくお話しできないのですが、私の趣味の「旅行」「食事」「読書」がヒントです。多職種の人と連携を図り、若い人からご高齢の方まで、親しんでもらえる場所にしていきたいと思いますので、数年後を楽しみにしていてください。また、糖尿病をはじめとした慢性疾患の患者さんに対しては、ご病気のアドバイスだけでなく、今後は看取りまで含めた訪問診療にも力を注いでいきたいと考えています。また、当院は女性内科が特徴のひとつではありますが、男性であっても年齢に伴う不調はあり、いつまでも健康で生き生きと暮らしたい思いは同じです。どなたでもお気軽にご相談いただければと思っています。

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