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荒川 英雄 院長の独自取材記事

荒川デンタルクリニック

(札幌市中央区/さっぽろ駅)

最終更新日:2021/10/12

荒川英雄院長 荒川デンタルクリニック main

札幌市営地下鉄東豊線・さっぽろ駅やJR函館本線・札幌駅から徒歩圏内にある「荒川デンタルクリニック」は、歯科・矯正歯科・歯科口腔外科を標榜するほか、審美面の診療も行うクリニックだ。建物内にあるホテルと直結しており、内装にもホテルらしさを取り入れた落ち着いた雰囲気の中、荒川英雄院長が日々診療を行っている。治療に入る前の診断にじっくり時間をかけ、治療では患部の拡大が可能な顕微鏡を使い、細かな部分まで観察したり、治療の過程を動画データで記録する際に活用している。そんな荒川院長が診療を行う上で感じているのは、「いかにして患者が意欲的に治療に取り組めるか」ということだ。クリニックの得意とする治療や設備、診療スタンスについて話を聞いた。

(取材日2021年7月20日)

快適性と居心地を重視「歯科医院らしくない歯科医院」

2019年に開業されました。どのような経緯で開業されたのでしょうか?

荒川英雄院長 荒川デンタルクリニック1

以前よりお世話になっている先生がもともとこの土地で開業していたクリニックを移転するタイミングで声をかけていただき、開業に至りました。父の後を継いで6~7年ほど陸別歯科診療所にて診療していたんですが、恩師から「そろそろチャレンジしてみては?」と後押しがあったのもあり、札幌で開業してみようと思いました。札幌には歯科医院がたくさんあるのですが、クリニック・歯科医師ごとに得意分野も違いますから、当院の強みを生かした質にこだわった医療を提供したいと考えています。

クリニックのコンセプトについてお聞かせください。

「歯科医院っぽくない歯科医院」ですね。健康な歯を守っていくためにも通い続けてもらえるほうが良いので、患者さんがいかに来院しやすいかを考えながらこのクリニックをつくりました。まず、歯科医院特有のにおいや雰囲気が苦手という患者さんが多いと感じていたので、歯科医院らしさをなるべくなくしました。あと、ホテルに直結しているクリニックなので、院内の一部をじゅうたん敷きにするなどホテルらしさも重視しています。カウンターに椅子をご用意して座っていただく受付のスタイルも、コンシェルジュカウンターをイメージしたものなんですよ。

遠方から訪れる患者さんも多いそうですね。

荒川英雄院長 荒川デンタルクリニック2

近隣の方もいますが、札幌市外から来院される方が多いですね。遠くの方では稚内からわざわざ来られる方もいらっしゃいます。見た目や歯の欠損など審美面のご相談、診療を希望される方が多いのですが、中にはセカンドオピニオンとして診てほしいという患者さんもいますね。年齢でいえば20~30代の方が多い印象です。初診では診断のみで治療はしません。まずは何が主訴なのかを知り、エックス線や口腔内の写真、歯茎の検査などで患者さんのお口の中の情報をじっくり集めてから診断をし、治療をスタートします。「歯科医院にしては珍しいですね」と言われることもありますが、内科や一般の診療科ではよくある診療スタイルだと思っています。痛みがあるなど急を要するケースは別ですが、今後もこのスタイルを続けていくつもりです。

顕微鏡や治療の動画などを駆使し正確な診療を心がける

患者さんへの対応について教えてください。

荒川英雄院長 荒川デンタルクリニック3

クリニックはスタッフの力ありきで成長していくものだと考えているので、スタッフの教育にも力を入れていて、ホテルやエステサロンのように、きめ細かな対応ができるよう心がけています。なので、スタッフには「ホテルなどでサービスを受けた時に自分が良いと思ったことを覚えておいて、実践してみて」と伝えています。例えば、患者さんの変化を見逃さないようにするとか、患者さんとお話ししたことはメモを取っておいて次に会ったときに前回会話したことを思い起こして話したりするとか、そうすれば患者さんとの距離もグッと縮まりますよね。患者さんとの信頼関係を築くことで、治療にも前向きになっていただけると思っています。そのおかげか、中には「ここで話をするのが楽しいから」と来院してくださる患者さんもいるんですよ。患者さんとスタッフで談笑している声が聞こえてくると、うれしくなったりします。

顕微鏡や拡大鏡、治療中の動画を活用するなど、工夫して診療を行っているそうですね。

噛み合わせの治療は0.02~0.04mmと小さな世界なので、裸眼で診療するには限界があります。そこをカバーするために拡大鏡や顕微鏡を使っています。スコープでは20倍以上に拡大できるので見えやすく、正確な治療を行うのに有用です。診療台のライトもなくしました。ライトだと影ができて狭い口の中が見えにくいというデメリットがあったんですが、顕微鏡があればライトなしでも細かい部分を見ることができるんです。それと、どんな治療をされたのかわからないと患者さんは不安に感じるかもしれないと思い、診療後に治療中の動画を見ていただくようにしています。患者さんとこれからも長くお付き合いしていくためには、最初にどういった治療をしたのかという経過がとても重要です。自分自身にとっても、どのように治療したかの記録はスキルアップにつながるので、患者さんとクリニック、どちらにとってもメリットだと感じています。

衛生管理についてはいかがでしょう。

荒川英雄院長 荒川デンタルクリニック4

患者さん、そしてスタッフを守るためにも、診療で使用する器具に関しては、滅菌や感染症対策を徹底しています。使用前の器具を確実に滅菌するためには滅菌前の処理が重要なことや手作業での器具の洗浄では不十分な場合もあり、国際規格に準拠した洗浄機械を使用しています。手作業だともし器具が汚染されていた場合にスタッフが感染してしまう可能性もあります。それを未然に防ぐことやリスクを減らす目的としても滅菌前の処理や滅菌は欠かせません。

患者の気持ちにスイッチを入れる役目を担う

診療では、歯周病治療と審美歯科に力を入れているそうですね。

荒川英雄院長 荒川デンタルクリニック5

もともとは歯周病治療に力を注いでいましたが、現在はセラミックの修復物を使った審美面に配慮した治療にも積極的に取り組んでいます。過去に勤務医だった時代には感じなかったのですが、北海道に帰郷して父の後を継いだ時にさらなるスキルアップが必要だと感じ、勉強会などで学びながら幅広い分野で治療技術を磨きました。その際お世話になった先生が審美面の診療を得意とされていて、いろいろと教えていただいたんです。子どもの頃から釣りが趣味で、仕掛けを作るなど細かい作業が好きだったので、それが現在の歯科治療にもつながっているのかもしれません。

先生が考える「歯科医師の役割」とは何でしょう。

患者さんの「歯を少しでも多く残したい」という気持ちにうまくスイッチを入れる役目でしょうか。お口のトラブルを感じて治療を受けたとしても、患者さん自身が「歯を大事にしよう、良い状態で残そう」と思わないことには、いつまでも同じことの繰り返しです。お口の悩みを解消できるよう情報の提供や治療方法の提案については積極的に行っていますが、歯科診療は強制ではないため、どうしたら意欲的に治療に取り組んでもらえるかがもっぱらの課題だと思っています。歯の大切さに興味を持ってもらうきっかけや、治療内容、定期的な通院の必要性をわかってもらいたいという思いから、患者さんに見せる資料を作るときにはアニメーションを入れたりして、わかりやすくなるよう心がけています。たまに没頭しすぎてしまうんですが、歯科治療という分野が好きだからこそできることで、やりがいを感じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

荒川英雄院長 荒川デンタルクリニック6

日本では40代頃が歯科治療のターニングポイントといわれています。その後の口腔環境を良好に保つには、40代までにいかにトラブルレスで良い歯の状態を保つか。そのためには、日頃のセルフケアが重要ですが、それだけではどうしても汚れが落としきれず十分ではありません。その足りない部分をクリニックでの定期的なメンテナンスで補ってもらうのが理想的なかたちです。歯科治療は、患者さんとタッグを組んで進めていくことがとても大切です。歯磨きの方法やデンタルフロスの使い方についてもアドバイスできますので、ぜひ来院してほしいです。患者さんと二人三脚で、一緒に健康な歯を維持していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックのかぶせ物/13万2000円(税込み)~
セラミックの詰め物/7万7000円(税込み)~

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