杉田 光司 院長の独自取材記事
すぎたクリニック
(茨木市/JR総持寺駅)
最終更新日:2026/02/06
2019年4月にオープンした「すぎたクリニック」は、院長の杉田光司先生が事業継承する形で開業したクリニックだ。大学卒業後から総合病院でさまざまな研鑽を積んだ杉田院長は、日本内科学会総合内科専門医と日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医でもある。内科全般の診療のほか、内視鏡検査などの検査にも対応し、病気の予防や早期発見にも力を入れることで、地域住民の健康に寄与したいと考えている。「継承する前の院長先生が築き上げたものを大切にしながら、患者さんとの信頼関係を築いていきたい」という杉田院長。インタビューでは事業継承をする上での覚悟や、患者と接する上で気をつけていること、今後の展望などを聞いた。
(取材日2019年12月12日)
1年以上をかけてゆっくりと事業継承した後に開業
現在開業されて約半年とのことですが、開業に至った経緯を教えていただけますか?

総合病院で勤務医としてさまざまな経験を積んできました。日本内科学会総合内科専門医の資格も取りましたし、少しずついろいろな病気を診る自信がついてきたんです。その上で、地域医療にもっと関わりたいという想いと、もっと患者さんの近い存在としてお役に立ちたいと思って開業の決意を固めました。もともとここは、「うまきクリニック」というクリニックでした。うまきクリニックの院長先生から事業継承する形で開業させていただいたんです。縁があって出会い、まずは非常勤医師として勤務しました。その後1年以上かけながらじっくりと引き継ぎを行い、2019年の4月に「すぎたクリニック」をオープンしました。
この辺りはどのような方が多く住まれているのでしょうか? またどのような主訴が多いのでしょう?
幅広い年齢層の方が住んでおられます。近くに団地もあり、新しい戸建ても建っているので、幼い子どもからご高齢の方まで本当に幅広い年齢層の方に来ていただいています。主訴は季節によっても変わってくるのですが、やはり風邪症状や腹痛などは多いですね。それに加えて、糖尿病の方が定期的に通ってくださったり、アレルギー症状や脂質異常症、高血圧、尿酸値が高いといった症状の方などもいらっしゃいます。本当に幅広い症状を訴えていらっしゃるので、それぞれにできるだけのことをしています。
先生は総合内科専門医でいらっしゃいますが、内科の医師とどのように違うのでしょうか?

簡単に言うと、患者さんの全身を診られるということです。そもそも、いろんな病気を診たいと考えて内科に進んだのですが、さらに探求しようと医師になってから10年ほどたってから総合内科専門医の資格を取りました。資格取得のためには、改めて専門外のことを学び直す必要がありますし、また最新の情報をインプットする必要もあります。その後開業する道を選んだので、本当にあの時しっかりと勉強しておいて良かったです。患者さんにとって、地域のクリニックの医師である私が全身診られるということは安心なことなのではないかなと思っています。もちろん、すべてを診られるわけではありませんので必要があれば他科や総合病院に紹介させていただくこともありますが、ぜひ医療機関への「入り口」として当院を活用していただければと思います。
内視鏡検査などで病気の予防や早期発見にも力を入れる
どのような診療に力を入れていらっしゃいますか?

引き継ぐ前のクリニックの院長先生が築かれてきたものを大切に診療をしていきたいと思っています。前の院長先生もさまざまな症状を診て、患者さんからとても信頼されていました。だからこそ、私自身もそのようにありたいと思っています。私は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医としてこれまで多くの内視鏡検査を行ってきました。当院でも内視鏡検査を行っていますので、病気の予防や早期発見の観点からも、内視鏡検査にも力を入れていきたいと思っています。内視鏡検査は痛い、つらいと敬遠される方も多いですが、ご希望があれば麻酔下で検査を行うこともできますし、苦痛の少ない鼻からのカメラも用意していますので、安心して検査を受けていただきたいですね。
睡眠時無呼吸症候群の診療もされていると伺いました。
はい。睡眠を十分に取っているはずなのに、日中強い眠気に襲われるといった場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。当院にいらっしゃる方の中には、家族からいびきや睡眠中に息が止まっていることを指摘されたという方も多いですね。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、簡易型検査装置によるスクリーニング検査を行います。手や指や鼻の下にセンサーをつけて眠るだけで、いびきや呼吸の状態を確認することができるので、ご自宅でやってもらうんです。検査の結果、睡眠時無呼吸症候群であるとわかったら、睡眠時に専用のマスクをつけるCPAP療法を始めます。いびきなどをご家族から指摘されたことがある方は一度受診されるのが良いと思います。
お忙しい中、在宅医療にも力を入れていらっしゃるのですか?

当院では、通院が困難な方や退院して自宅療養を行っているという患者さんに在宅医療を行っています。もともと、私が引き継ぐ前のクリニックに通ってくださっていたけれど、通院が難しくなったという方がほとんどですね。それに加えて総合病院からの紹介などもあります。引き継いで半年くらいたちますので、だんだんと信頼関係も築けていて「あの患者さんどうされているかな」と患者さんのことを考えることも多々あります。往診に行くと、ご本人はもちろん、ご家族の方からも感謝の言葉をかけていただけるので、やりがいも大きいです。今後は患者さんが望まれれば、最期まで診療を続けていきたいと思っています。
継承前の院長が築いたものを大切に患者との信頼を育む
日々の診療で心がけていることはありますか?

患者さんとはしっかりとコミュニケーションを取ることを大切にしています。患者さんが話しやすい雰囲気をつくって、できるだけお話は聞きたいと思っています。継承前の院長先生が辞められてしまい、寂しがっている患者さんも多いと思うので……。その穴をしっかり埋めて、安心感を持っていただけるようにならなければと考えています。また、当然ではありますが、どんな小さな病変も見逃さずに、病気の予防や初期発見に力を尽くしたいです。今後、お子さんの診療にも力を入れていきたいと思っているので、お子さんにも好感を持ってもらえるような診療を心がけていきたいですね。笑顔も心がけていることの一つです。
スタッフの皆さんは先生が継承される前からこちらで働いていた方々なのですね。
そうなんです。現在は4人の受付と5人の看護師の計9人がいます。彼女たちは、私が継承開業する前からここで働いている方々なので、いわば私の先輩なんです。なので、私自身もとても助けられているんですよ。患者さんのことや、この地域のことなど、私がわからないことはスタッフの方に教えてもらっています。患者さんも、医師は変わってしまったけれど、スタッフは以前のままということで、安心されている方が多いんじゃないかなと思っています。私だけではなく、スタッフを含めた全員が前の院長の想いを引き継いで患者さんたちをお迎えしています。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

繰り返しになりますが、継承する以前の「うまきクリニック」の院長先生の土台をしっかりと守りながら、これからも診療していきますので、ぜひ安心していらしていただければと思います。また、総合内科専門医として、患者さんお一人お一人の全身をしっかりと診て、健康でいるお手伝いをしていきますので、どんな症状でもまずは相談に来ていただけたらうれしいですね。風邪っぽい、おなかが痛い、腰が痛い……など、なんでもいいんです。何科にかかったらいいかわからないときなども、まずは受診してみてください。当院でできることは全力で対応させていただきます。また、必要であれば他の科や大きな病院への紹介もきちんと行いますので。医療機関への入り口として皆さまのお役に立ちたいと思っています。

