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中島 大 院長の独自取材記事

なかじま歯科医院

(新潟市西区/内野西が丘駅)

最終更新日:2021/10/12

中島大院長 なかじま歯科医院 main

内野西が丘駅より徒歩5分に位置する「なかじま歯科医院」は、歯科・小児歯科・歯科口腔外科を標榜する歯科医院だ。院長の中島大先生は2010年に日本歯科大学新潟生命歯学部を卒業。その後、同大学大学院で歯周病について学び、新潟市内の歯科医院での勤務を経て、2019年に開院。新興住宅地に位置する同院には、子どもや働き盛りの大人を中心に多くの患者が来院する。今回は中島大先生に、開院までの歩みや診療において心がけていることなどについて話を聞いた。

(取材日2021年7月16日)

暮らしの一部になれる親しみやすい歯科医院をめざして

この地に開院した理由を教えてください。

中島大院長 なかじま歯科医院1

私の出身は和歌山県ですが、大学進学のために新潟県にやってきて、大学院修了後も新潟市内の歯科医院に勤務していたので、「新潟で開院しよう」という気持ちは最初からありました。内野西が丘駅周辺のこの地を選んだ理由は、駅自体も新しく、非常に活気を感じられたからです。このような新興住宅地は若い方や子どものいらっしゃるご家族も多く暮らしているため、歯科医療のニーズが高いのではないかと考えました。また、ここはスーパーやドラックストアも目の前にあるので、お買い物のついでに寄っていただけるのも魅力ですね。ドラックストアでは処方箋の対応もしていただけるので、患者さんにとっても便利なのではないでしょうか。

医院の造りで特に心がけたことは何でしょうか。

特に意識したことは、開放感やゆとりを感じられる造りにすることですね。土地も広かったので、広々とした駐車場も用意することができました。院内も車いすやベビーカーが余裕で通れるような広さをとり、床もフラットでバリアフリーに配慮しています。また待合室の天井も高くして、天窓をつけるなど明るさや開放感を意識しました。これは開院当初は意識していなかったのですが、天窓をつけておいたおかげで空気の入れ替えもしやすく、感染症などの対策としても良かったと思っています。

かわいらしいロゴマークも印象的ですが、どんな意味があるのでしょうか?

中島大院長 なかじま歯科医院2

ロゴマークは「暮らしの中の一部になれるような親しみのある歯科医院」というイメージをお伝えして、作っていただいたものです。歯科医院に行くことを怖がる方や、歯科医師に対して「怖い」「怒られる」といったイメージを持つ方もいらっしゃるので、気軽に来ていただきたいという思いを込め、ひらがなの「な」が微笑んでいるような笑顔のマークにしました。このロゴマークはお子さんにも覚えていただきやすいようで、当院に通っているお子さんの中にはロゴマークを見ただけで「なかじま歯科医院だ!」と気づいてくれる方もいらっしゃるようです。私自身もこのロゴマークは非常に気に入っていますね。

患者との対話を重視し、ニーズに合わせた診療を意識

先生のご専門を教えてください。

中島大院長 なかじま歯科医院3

私は、歯周病予防を中心とした予防歯科に特に力を入れています。大学で学んでいく中で、口腔内のトラブルの根底には歯周病があることが多いと気づき、歯周病について学ぶために大学院へ進みました。歯周病を予防していくためには、若いうちから歯のメンテナンスを習慣化することが大切です。定期検診の診療は歯の掃除、フッ素の塗布、ブラッシング指導など一見どの人にも同じ処置をしているように見えるかもしれませんが、一人ひとり必要となる処置が異なる場合もあるので、それぞれの方の口腔内状況に合わせたメンテナンスをしています。もちろん、入れ歯の作製や虫歯の治療など一般的な歯科医療も行っていますが、インプラントや審美歯科などをご希望の患者さんには、信頼できる他の歯科医院を紹介することもあります。その診療を専門とする歯科医師に診てもらったほうが患者さんのためになると思った場合は、積極的に紹介しています。

どのような患者さんが多く受診されるのでしょうか。

新興住宅地に位置することもあり、若い方や子ども連れの方が家族ぐるみでいらっしゃることが多いですね。定期検診にお越しになる方も多く、予防に対する意識の高い方が多いのはうれしいことです。診療では、患者さんとの対話を特に大切にしています。お子さんの診療では年齢に応じて、お子さん本人に説明をすることもあれば、親御さんに説明をすることも。小学校高学年あたりからお子さんが一人でお越しになるケースが増えるため、必要なときは説明を紙に書いて親御さんに渡してもらうこともありますね。また、大人の方の場合、忙しい中で合間を縫って受診くださる方が多く、「痛いところだけ直してほしい」という方もいらっしゃるので、ニーズに合わせた対応を意識しています。あとは平日夜19時まで、土曜は18時半まで診療し、お仕事帰りの方でも通いやすい工夫をしています。

こちらは、かかりつけ歯科医機能強化型診療所なのだとか。

中島大院長 なかじま歯科医院4

はい。かかりつけ歯科医機能強化型診療所、「か強診」とは虫歯や歯周病の重症化予防を広く定着させるために厚生労働省が取り組んでいるもので、一定の施設基準を満たすと届け出をすることができます。歯科医療は他の医療と比較すると「かかりつけ医」という考え方が浸透していない印象を受けます。しかし、私はその患者さんの経過を長期的に観察するために、歯科医療でもかかりつけ医が継続的に診ることが大切だと思っています。か強診のメリットの1つに、保険診療で算定できる項目が増えることが挙げられます。通常は3ヵ月に一度の保険算定が可能なクリーニングやフッ素塗布が、月に一度の頻度でも保険算定ができるようになりますので、かかりつけの歯科医院として、気軽に足を運んでもらいやすくなるのではないでしょうか。

メンテナンス率100%を目標に予防歯科に取り組む

先生が歯科医師になったきっかけを教えてください。

中島大院長 なかじま歯科医院5

実は私の家系は歯科医師が多く、父や兄、母方、父方の祖父など、歯科医師に囲まれて育ちました。そのため、気がついたら自然と歯科医師をめざしていたというのが正直なところです。大学は兄が通っていた日本歯科大学新潟生命歯学部を選び、兄と二人暮らしをしながら通っていました。学生生活は勉強や部活で充実しており、とても楽しかったですね。それまで言われたことがなかったのに、大学入学と同時に歯科医師の父が「大学ではしっかり勉強しなさい」と言うようになったので、勉強もしっかりやっていました。今でも「あの時勉強しておいてよかった」と思います。大学卒業後は興味を持った歯周病の勉強のために大学院へ進み、京都大学ウイルス・再生医科学研究所への出向も経験しました。生体材料に関する研究に2年半ほど関わりましたが、かなりハードで大変でした。でも、それもすべて、いい勉強になったと思っていますよ。

大学院修了から開院に至るまでの経緯を聞かせてください。

大学院修了後は、研修でお世話になった新潟市内の歯科医院へ入職し、診療をしていました。その歯科医院は歯周病を専門とする先生が院長をされていたこともあって、診療を通じて勉強になる場面がたくさんありましたね。診療において患者さんとの対話が大切と気づけたのも、どんなに忙しい時も必ず患者さんと話をする当時の院長の姿を見てきたからこそだと思います。自分の歯科医院をつくることを意識しだしたのは、勤務を始めて数年後。「自分が院長だったら、どういう歯科医院にしたいだろう」と考えるようになり、開院に興味を持つようになったんです。大学の同級生などでも開院する方がちらほら見えてきたので、話を聞いたりして構想を練り、2019年5月に開院しました。現在、開院から丸2年がたちますが、毎日が充実しています。予想以上に患者さんが多く受診してくださり、身の引き締まる思いです。

最後に先生の今後の展望を教えてください。

中島大院長 なかじま歯科医院6

第一の目標としては、診療を無理のない範囲でより丁寧に確実にやっていくことです。患者さんとの対話を大切にして、予防歯科の重要性を伝えながら、一人ひとりの患者さんの口腔内の状態やニーズに合った診療をしていきたいですね。第二の目標としては、前にお世話になっていた院長の言葉ではあるのですが、メンテナンス率100%をめざしたいと思っています。つまり、来てくださった患者さん全員に定期検診に通っていただくということです。これはなかなか実現困難な目標ですが、そこに近づけることが大切だと思っていますので、これからも努力を重ねていきます。

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