全国のドクター9,295人の想いを取材
クリニック・病院 158,642件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 愛媛県
  3. 松山市
  4. 鷹ノ子駅
  5. しろくま歯科
  6. 菊池 利季 院長

菊池 利季 院長の独自取材記事

しろくま歯科

(松山市/鷹ノ子駅)

最終更新日:2022/01/20

菊池利季院長 しろくま歯科 main

松山市久米窪田町。市の中心部にも近い国道11号線沿いにある「しろくま歯科」は、2019年開院。一般歯科、小児歯科の診療を行い、ホワイトニングから訪問診療まで幅広く対応。入口までスロープがあり、広々とした院内はオールバリアフリー仕様。白を基調として清潔感あふれ、明るい木目調の床がナチュラルな雰囲気だ。菊池利季院長は、インフォームドコンセントを大切に、できるだけ歯を削らず、抜かず、痛くない治療、歯をできるだけ残す治療をモットーとしている。優しい笑顔が印象的な菊池院長に、診療内容や患者への思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2020年9月20日)

できる限り「歯を削らず、抜かず、痛くない」治療を

院内も真っ白で明るく清潔感にあふれていますが、クリニックの名の由来について教えてください。

菊池利季院長 しろくま歯科1

苗字をとった歯科医院はすでにあったので、違う名前にしなければと(笑)。鹿児島大学に通っていたので、鹿児島が発祥の地として有名なかき氷と、愛媛の動物園で人気のシロクマにあやかって、つけました。お子さんにも親しんでもらえますし、白く健康な歯を保てるようにという意味も込めることができました。

開業までの経緯を教えていただけますか?

松山市内で生まれ、地元の高校を卒業しました。鹿児島大学歯学部に進学し、卒業後の2007年に愛媛大学病院歯科口腔外科に勤務。2008年から松山市内の歯科クリニックに7年、市内の別の歯科クリニックに院長として4年勤務した後、昨年開業しました。複数の場所で勤務医を経験しましたが、やはり自分の思った通りの診療ができるのは開業医の魅力ですね。おかげさまで、乳幼児から年配の方まで幅広い世代の患者さんが来院されます。どなたにも安心して通える、またここに来たいと思ってもらえる歯科クリニックでありたい。そのためにも、クオリティーの高い治療と丁寧な説明、清潔な環境、笑顔で優しい雰囲気づくりをめざして、日々の診療を行っています。

先生の得意な治療について、また診療方針について教えていただけますか?

菊池利季院長 しろくま歯科2

得意な治療は、虫歯治療と入れ歯ですね。診療で重視しているのは、インフォームドコンセントを大切にし、歯をできるだけ残すこと。できる限り、歯を削らず、抜かず、痛くない、治療となるように努めています。歯は削れば削るほど寿命が短くなっていきます。金属を詰める治療は、虫歯になった範囲よりも大きく削って型を採る必要があるため、極力行っていません。詰め物と歯の隙間から虫歯菌が侵入し、再び虫歯になるリスクも高いです。当院の治療は、虫歯になった部分だけを削り、そこにコンポジットレジンという白い詰め物を直接充填します。見た目も白く違和感が少ないですし、詰め物の間に隙間ができにくいため再び虫歯になりにくい特徴があります。型採りを行わないため治療期間も短くて済み、もちろん保険内での診療となります。

よく噛めることは、全身の健康を保つことにもつながる

歯を長持ちさせるという診療ポリシーは、訪問診療での経験も大きいそうですね。

菊池利季院長 しろくま歯科3

当院は週1回訪問歯科診療を行っていますが、勤務医時代にも、たくさん訪問診療に出向く機会に恵まれました。そこで多くの高齢者を見てきましたが、歯がたくさん残っている方とそうでない方とでは、全身状態や認知機能に大きな違いがあることを数多く経験しました。歯が少ないとよく噛めないので、十分な栄養が取れません。満足においしく食事をすることができませんし、脳への血流も低下してしまいます。それらのことは、体力、認知力、生活の質の低下に直結します。歯を残すことの大切さを痛感しました。若い方やお子さんも、きちんと食べて噛める状態を維持していただくことが、将来まで全身の健康を保つことにつながっていくんです。当院では、お口のメンテナンスを定期的に受けてもらえるよう、予防歯科の重要性をお伝えし、歯石除去や歯の磨き方のレクチャー、食生活のアドバイスなどを行っています。

小児歯科も標榜されていますね。

小さなお子さんはトラウマにならないよう、最初に怖い思いをさせないことが大切です。会話ができる年齢でしたら、簡単な会話でコミュニケーションを取ることから始めます。実際に治療する機器にも触れてもらい、少しずつ歯科医院に慣れてもらうことで、自分からお口を開けてくれるようになります。また虫歯を作らないために、歯磨き指導やフッ素塗布も行っていきます。マタニティー歯科では、妊娠期に適した食生活やお口のケアなどを指導しています。妊娠中はホルモンの変化やつわりによって、歯磨きなどの口腔清掃が不十分になりやすく、女性ホルモンが増加すると歯周病菌が活発になり、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。今まで虫歯や歯周病がなかった方でも、何らかの不調が現れることが多いです。妊娠中に歯周病が進行すると早産、低体重児出産につながる場合もあると指摘されているため、注意が必要です。

先生が日々の診療で患者さんと接する時、大切にされていることは何ですか?

菊池利季院長 しろくま歯科4

患者さんが理解し、納得していただけるまで、しっかり説明することですね。言葉だけでなく、口腔内をカメラで撮って見てもらったり、アニメーションや絵なども使って、目で見える形でわかりやすく説明するなど工夫しています。また患者さんは、診療で「何をされたかわからなかった」と感じたことが多いと聞きます。当院では、今日はどんな治療をして、今後はどういう流れになっていくかを時間をかけて説明し、納得して帰っていただくことを心がけています。

痛くて怖い、歯科医院の負のイメージを払拭したい

先生が歯科医師をめざしたのはなぜですか?

菊池利季院長 しろくま歯科5

高校生の時に歯科医院にかかった経験からですね。もちろん自分が歯磨きを怠ったのがいけないのですが(笑)。近所の歯科医院で虫歯を治療してもらう際、麻酔がとても痛くて通うのをやめようかと思ったくらいでしたし、何をされているのかがまったくわからなくて不安を感じたこともありました。それでもなんとか通院し、歯の痛みはすっかり良くなりました。歯科医院は、痛い、怖い、何をされているかわからない、というイメージ。それを払拭する歯科クリニックがあったらいいなと。身内に歯医者はもちろん医療関係者もいませんでしたが、ちょうど進路を考える時期で、細かいことをするのも好きだったので、目標が決まったという感じですね。

歯科医師としてやりがいを感じるのは、どんな時ですか?

歯が痛くて泣き顔でいらした患者さんが、笑顔で帰っていかれる時や、「先生のおかげで……」と言われた時などですね。入れ歯の不具合やお口周りの筋力低下、唾液減少などの影響で、ほとんどしゃべることができなくなった方がいらっしゃいました。その方の入れ歯を調整したり、お口周りのトレーニングを行ったりして、お話ができるようになったり、食欲が向上したりすることを目標に取り組みました。患者さんの状態が良い方向に向かった時、ご家族の方が泣いて喜ばれたことは今でも印象に残っています。どのような年齢、全身状態の方でも、患者さんに合わせたきめ細かな診療を行うことで、生活の質を向上させることが私の目標であり、やりがいでもあります。

オフの日はどのように過ごされていますか?

菊池利季院長 しろくま歯科6

休日は子どもと遊んだり、家族で出かけることが多いですね。パンが好きなので、パン屋さん巡りも好きですよ。初めて県外の鹿児島で暮らしたとき、パン屋さんが少なくてびっくりしました。松山はパン屋さんが多いのでとても生活しやすいです(笑)。惣菜系パンもスイーツ系パンも両方好きですが、一番好きなのはあんぱんです。もちろん、だらだら食べは厳禁。あとの歯磨きもしっかり、です。

最後に、読者へのメッセージと今後の展望についてお聞かせください。

歯を健康に保つためには、メンテナンスがとても重要。自分で行うケアだけでなく、かかりつけの歯科医院をつくって定期的にチェックしてもらい、歯石の除去や歯周病を予防して自分の歯を大切にしてほしいですね。これからも患者さんとのコミュニケーションを大切に、説明の時間を十分に取って疑問にもしっかりお答えする、そうした診療を続けていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング(上下)/2万円~

Access