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鷲本 剛 院長の独自取材記事

尼崎駅前歯科

(尼崎市/尼崎駅)

最終更新日:2021/10/12

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尼崎駅から歩いてわずか1分のところにある、通りに面したガラス張りのクリニックが「尼崎駅前歯科」だ。駅に近く、1階という立地は、院長の鷲本剛先生が開業を決意した時からこだわってきたもの。車いすを使っていても、子ども連れでも気軽に足を運べる「みんなのクリニック」をつくりたかったのだという。開業から2ヵ月弱。鷲本院長の4年越しの想いがこもったクリニックには、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者が集い始めている。爽やかな笑顔と、気さくな人柄が印象的な鷲本院長に、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2019年11月13日)

顔が見えるコミュニケーションを大切にする

どのようなクリニックをイメージしてつくりましたか。

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小さなお子さんから高齢の方まで、誰もが通いやすいクリニックをめざしました。小さい子どもたちがわいわいできて、何かの治療に特化しているというわけではなく、歯について困ったことがあったときにすぐに駆け込める、通いやすいクリニック、というイメージです。開業からまだ2ヵ月弱ですが、患者さんの最年少は0歳児、最年長は90代の方ですので、ありがたいことに思い描いていたとおりの患者層になっていると思いますね。90代の方には車いすの方もいらっしゃいますが、院内はバリアフリー設計となっていて、安心して来院いただけるかと思います。

患者さんに接する際に心がけていることはありますか?

患者さんと会話のキャッチボールができないと治療は難しいので、コミュニケーションをとることをすごく大事にしています。まずはあいさつから始めますね。あいさつは大事です。診療室を個室にしなかったのは、待合室にいる患者さんの顔を見たかったからなんです。患者さんにせっかく来ていただいているので、お互いに顔と顔を見てコミュニケーションをとりたい。先生、先生、と持ち上げていただきたくはなくて、患者さんと同じ目線で、一緒に治していくイメージですね。治療は、私だけが頑張ってもうまくいきませんし、患者さんだけが頑張ってもうまくいかないものだと思っています。そして患者さんがどれだけ頑張れるかはモチベーションにかかっていますから、私が何回もしつこく働きかけて、いろいろなアプローチでモチベーションの向上を図っています。

治療方針について教えてください。

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患者さんが望むものと、医療を学んできた歯科医師が理想としているゴールには、もちろん違いがあるでしょう。けれども私は、治療方法は患者さんが決めるものだと思っています。治療のゴールに向かっていくまでにはいろいろな道があります。患者さんの選択肢を増やしてあげることは歯科医師の仕事ですが、選択そのものは患者さんにしてもらわなければいけません。このクリニックでは、歯科医師が選択するまでの道を増やしてあげて、どれを選ぶかは患者さんに決めていただくことをコンセプトにしたいと考えています。

患者と同じ方向を向けたと感じる時が何よりうれしい

そのような姿勢だからこそ、総合的な歯科をめざしているのですね。

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患者さんが希望される結果に近づけるよう、できる限り多くの選択肢を提示したいと考えています。そのためには私が、選択肢を増やせるだけの技術や知識を身につけなくてはいけません。「どんな治療でも全部やりたい」というスタンスです。すべての治療で100点をめざすことは大切ですが、私にとっては最低ラインを守ることのほうが重要で、0点の治療は絶対にやらない。そして、全体的なレベルを標準以上に上げていくことをめざしたいです。

患者さんのゴールを見極めるためにどんな工夫をしていますか。

患者さんの「わかりませんから、先生に任せます」という言葉を今までに何回も聞いてきたのですが、私には、患者さんが考えることを放棄しているように思えてしまうんです。歯科医師として、自分が選択肢を与えきれていないからだと感じて、歯がゆいですね。だからこそ、患者さんへの説明に時間をかけるというよりも、どんな選択肢があるかをいろんな角度から的確に探って、患者さんにはその中から抜粋して説明しています。山登りだって、足の不自由な方に険しい道を勧めませんよね。そういう感覚です。例えば、患者さんから「早く終わらせてほしい。何回も通いたくない」と言われたら、それをどうやって乗り越えるかを考えます。通えないなら治療できない、と言うのは嫌なので、長く通わなくて済むような解決策を患者さんと一緒に探していきます。

歯科医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

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私が歯科医師になって右も左もわからなかった頃に、患者さんに言われて一番うれしかったのは「ありがとう」という言葉です。けれども今は、私の理想と患者さんの理想が近づいてきたとわかった時に、すごくやりがいを感じます。私だけが高い理想をめざしても患者さんがついてこれませんし、患者さんが私に対して否定的だったり、懐疑的だったら、満足のいく結果も得られないでしょう。治療を続けていく中で、患者さんが私のやっていることをわかってくれて、私も患者さんのことをわかるようになって、お互いの理解が進んでくると、きっと同じ方向を向いて進んでいけるんだと思います。今は、患者さんと同じ方向を向けたと感じる時のほうが、ありがとうと言われた時よりもうれしいですね。

患者の安心につながる診療を提供したい

スタッフとはどのようにコミュニケーションをとっていますか?

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毎朝必ずミーティングをして、その日に来院予定の患者さんについて確認しています。例えば、車いすを利用している方だとか、お子さま連れの方だとか、患者さんの背景を全員が把握した上で診療に臨みます。その他に月に1回、全体ミーティングをしています。クリニックがより良くなるように、今やっていること以外にできることがないか、診療に関することだけでなく清掃についてなども話し合っています。また、歯科衛生士については1年目の人もいるので、後輩教育のためにマニュアル作りを進めています。これは、私がトップダウンで指示するのではなくて、各自が案を持ち寄って、みんなで一緒にまとめていく感じです。実は、制服もスタッフと一緒に考えました。みんなで一緒に考えてつくりあげていくクリニックをめざしています。

今後、特に力を入れていきたいと考えている診療はありますか?

病院では口腔外科にいたので、親知らずの抜歯は、できる限りここでやろうと思っています。それから、舌がんの早期発見でしょうか。病院に勤務していた頃に、舌がんの患者さんに出会ったこともあるので、舌を診れば、組織を取って病理検査をしたほうがいいとか、舌がんの疑いがあるとか、ある程度の判断がつけられると思っています。逆に「舌が痛い」と訴えていても、なんともないこともあります。一言声をかけてあげるだけで患者さんが気になっていたことが解消できるなら、意味のあることだと思います。患者さんの安心につながるような診療をしていきたいですね。

虫歯や歯周病の予防に関してはいかがですか。

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お子さんの虫歯予防や、歯周病を気にされている方は多いのですが、では実際に虫歯と歯周病のどちらでクリニックに行くかといえば、虫歯をより気にしている患者さんが多数派ですね。けれども、どちらがより深刻度が高いかと言えば、私は歯周病だと思っています。それなのに、患者さんに「虫歯よりも歯周病のほうがずっと深刻なんですよ」と言っても、なかなか通じません。たいていの方は、歯に穴が開いて、食べ物や飲み物がしみて痛いとなったら、クリニックに来るんです。痛くなくても穴が開いていたら、やはり来ます。でも歯周病は、歯がブラブラになるまで来ないことが多いんですよね。虫歯はもちろんですが、歯周病の啓発や予防にも取り組んでいきたいと思っています。

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