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金井 武 院長の独自取材記事

センター南脳神経外科クリニック

(横浜市都筑区/センター南駅)

最終更新日:2021/10/12

金井武院長 センター南脳神経外科クリニック main

横浜市営地下鉄ブルーラインとグリーンラインが交差するセンター南駅。その6番出口に直結するビル4階に「センター南脳神経外科クリニック」はある。2019年10月に新規開院した同院があるのは整形外科、小児科、薬局などが並ぶメディカルフロアの一角。院内に入るとゆったりとしたスペースに、木のぬくもりを随所に配した居心地の良い空間だ。出迎えてくれた金井武院長は「皆さんが長く健康でい続けるためのお手伝いをしていきたい」と笑顔を見せる。そのクリニックにかける思いや今後の展望について、患者への想いを聞いた。

(取材日2019年11月13日)

脳卒中で倒れる人を一人でも減らしたい、の思いで開院

開院おめでとうございます。アクセスが良い上に広々としたクリニックですね。

金井武院長 センター南脳神経外科クリニック1

ありがとうございます。今回の医院開設にあたっては、精度の高い診療を実現するためにMRIとCTの導入が条件でした。そのため、ある程度大きなスペースを確保する必要があったのですが、縁あってセンター南駅改札から徒歩2分というたいへん恵まれた場所で開業することができました。私自身長く横浜に住んでおり、前の職場でお付き合いが深かった病院も同じ沿線上。都筑区のこの辺りの落ち着いた街並みも好ましく感じていましたのでうれしく思っています。駅直結であり、有料ではあるものの地下駐車場もありますので、雨の日でも駅や駐車場から濡れることなく来院していただけます。

院長のご経歴と開業に至られたきっかけを簡単に教えていただけますか?

大学病院や関連病院で重症頭部外傷や出血性脳卒中の治療にあたり、その後地域密着型の専門医院で脳梗塞を中心に脳卒中の治療とリハビリを担ってきました。多くの脳卒中患者と出会う中で「病気を治すことより病気にさせないことが重要」と感じるように。脳出血や脳梗塞になってしまってからでは、医療者がどんなに頑張ってもできることは限られています。今では血栓回収療法や血栓溶解療法など対応できる医療技術も増え、機能回復が期待できるようになる症例もありますが、すべてではありません。生命予後や機能予後は、残念なことではありますが、病気を発症した時点である程度決まってしまっているともいえます。「脳卒中の後遺症に悩む患者を一人でも減らしたい」という思いから、外来や健康診断の業務に携わり、生活習慣病のコントロールと病気の早期発見に力を注いできました。今回、新規にクリニックを立ち上げたのも、そうした思いからです。

医院の特徴について教えていただけますか?

金井武院長 センター南脳神経外科クリニック2

医院奥に検査専用のスペースを設けているのですが、1.5テスラMRIとCTを備えて、即日検査も可能な体制を取っています。当院は予約なしでご受診いただけるのも大きな特徴ですので、気になる症状があればすぐに検査をして、結果をご説明することも可能です。痛みや不快感とともに症状に伴う不安は長く抱えているのがつらいものです。できるだけ早く、詳細にお体の状態を把握して、ご納得いく形でご説明することで、不安を取り除いて差し上げたいと考えています。

小さな気がかりから生活習慣病まで気軽に相談を

どのような患者さんが多くいらしていますか?

金井武院長 センター南脳神経外科クリニック3

近くにお住まいの方を中心に、比較的若い患者さんが多い印象です。この辺りにお住まいの方はご自身の体や健康への意識も高くお持ちの方が多いように感じています。症状では長く続く頭痛や頭重感を訴える方が多いですが、めまいやふらつき、しびれなどのご相談もあります。多くは心配のない症状であったり、耳鼻咽喉科系の疾患に起因する症状であったりしますが、こうした身近な症状に脳腫瘍などの病気が隠れている可能性もあります。「たかが頭痛」と見過ごさず専門の医師にご相談いただくことで、患者さんご自身もご安心いただけるという側面もあるかと思っています。

高血圧など生活習慣病の管理もご相談できるそうですね。

はい。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳卒中は、ある日突然発症する病気と思われがちです。しかし、その発症には、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などの生活習慣病が密接に関わっていて、これら生活習慣病が脳卒中のリスクを高めてしまうことがあるのです。当院では、脳卒中発症予防の観点から、生活習慣病の早期発見・早期治療に取り組んでいきたいと考えています。生活習慣病はどの時点で内服治療を開始すべきか、判断が難しいことがままありますが、MRIの所見などを参考にしながら、上手にコントロールするお手伝いをできればと思います。

今後は、健康診断や脳ドックも提供していかれるそうですね。

金井武院長 センター南脳神経外科クリニック4

脳ドックは体制が整えば行っていきたいと考えています。健康診断や脳ドックは「受ければそれでOK」というものではありません。得られた検査データについて、患者さんご自身が理解して、その結果を活用できるまで、しっかり説明を受けなくては意味がないと思うのです。当院では他で受けた健康診断や脳ドックの結果についてのフォローもお受けしています。「所見があるので専門の医師へ」の一言で片づけるのではなく、真の意味で患者さんの役に立つ検査にするためにお役に立てればと思っています。

寄り添う診療で、患者の不安感を払拭していく

診療の際に心がけていらっしゃることはありますか?

金井武院長 センター南脳神経外科クリニック5

患者さんが強い不安を抱くような促し方はしないということでしょうか。患者さんは安心したくて病院にいらしているのだという思いを持って、不安感を持たせないように接するように心がけています。また、医師としての自分の意見を絶対的なものとして押しつけることも避けるようにしています。医師が行うよくある問いかけに「健康と仕事、どっちが大切なの?」などというものがありますが、特定の患者さんにとっては自分の命をかけても目の前の仕事を成し遂げなければという価値観で生きていらっしゃる方も、極端な話、存在します。そうした患者さんそれぞれの価値観はできる限り尊重して差し上げたいと思います。

院長が医師を、特に脳神経外科を志したきっかけは?

幼い頃、喘息やアトピー性皮膚炎で受診をする機会が多く、子ども心に小児科の先生に憧れを抱いたのが最初のきっかけです。その後、実際に医療の道に進み、現場に身を置く中で、救命救急の現場で昼夜を問わず人の命を救うことに全力をかける先輩方の姿に感銘を受け、脳神経外科を専門に選びました。一分一秒を争う現場で経験したことはすべて、使命感に燃える若い医師だった自分にとって、大きなやりがいとともに取り組めました。同時に、そうした現場で救えなかった命について考えると、当院のようなクリニックが地域に存在し、病気にならないためのサポートを提供し続けることも、また大きな意義のあることと感じています。

お忙しい毎日とは存じますが、休暇が取れたらしたいことなどありますか?

金井武院長 センター南脳神経外科クリニック6

イタリアに行って、ローマの古代遺跡を巡りたいとは思っていますね。古代ローマ帝国の礎を築いた皇帝の足跡をたどってみたいと考えています。また、車で日本中を旅してみたいですね。健診の仕事で東京・神奈川以外の土地を見て周りましたが、とても楽しかったです。関東地方以外にも足を延ばしてその土地を満喫したいです。

読者に向けて一言メッセージをお願いします。

できる限り元気な状態で、長く健やかな人生を過ごしてほしいと思います。そのためにできることがあれば、なんでもお手伝いしたいと考えています。特に頭の病気は重症の場合は体の自由を失い、周囲にも負担をかけてしまうこともあります。健康のありがたみは失って初めてわかるものではありますが、日頃からご自身の健康を見つめておくことは重要なことです。「何科にかかれば良いかわからない」といったご相談もお受けしています。ご自身の健康を見直すきっかけにも、気がかりがあればぜひご来院いただければと存じます。

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