貫野寛院長の独自取材記事

高槻ウィズデンタルクリニック

(高槻市／高槻市駅)

最終更新日：2024/11/19

阪急京都本線・高槻市駅から徒歩2分。JR京都線・高槻駅からは徒歩10分の場所にある「高槻ウィズデンタルクリニック」。貫野寛院長は勤務医時代に歯周病治療や全身麻酔について専門に学び、多くの研鑽を積んできた。同院が注力しているのは歯周病治療。重症化する前に検査・治療を行い、予防の大切さを啓発している。患者の歯を一本でも多く残すことを最優先に、幅広い選択肢の治療ができるよう、設備のみならず歯科医師とスタッフがチームとなって日々努力しているそうだ。また同院の審美歯科では、海外で講演なども行う経験豊富な歯科技工士とパートナーを組み、グローバルな視点とハイクオリティーな治療を追求。さらに小児歯科にも対応している。歯科医師は天職だと穏やかに話す貫野院長に、クリニックの診療の特色について話を聞いた。

（取材日2024年10月15日）

一本でも多く歯を残す歯周病治療を
広いキッズルームで小児歯科にも対応
末永く付き合える歯科クリニックをめざして

一本でも多く歯を残す歯周病治療を

歯周病治療に注力されていると伺いました。

そうですね。日本人の抜歯の三大原因は、歯周病・虫歯・破折といわれています。その中でも歯周病は抜歯原因のトップで、虫歯よりも多いんです。現在は歯科治療技術も進化してきて、自分の歯を残した治療が可能になってきました。私も、患者さんの歯を一本でも多く残したいと思っています。しかし症状が悪化すれば抜歯も必要になってきます。そうなる前に、検査・治療を受けていただきたいんです。歯周病と虫歯は、治療よりも予防が大切です。患者さんが歯周病予防を意識した生活を続けていけるよう、今後もサポートと啓発を続けていきたいですね。

一本でも多く歯を残すために、尽力されているのですね。

当院では、従来であれば抜歯となるような歯でも高度な歯周組織再生療法や精密な根管治療、歯の再植を行うことでできるだけ多くの歯の保存に努めています。やはり自分の歯に勝るものはありません。一時期はインプラントを良しとする風潮もありましたが、インプラントも完璧ではありません。インプラントが悪いと言っているのではなく、インプラントはあくまでも最終手段、最後の砦のような治療だと私は捉えています。自分の歯が残せないときの選択肢の一つとしてインプラントが候補に挙がる、そんなイメージですね。患者さんのご希望もあると思いますが、当院では自分の歯を残すような治療を優先して提供しています。

審美歯科についても詳しく教えてください。

当院の審美歯科は、ベースに歯周病治療があります。自分の歯を一本でも多く残すことをめざした上で、セラミックなどの素材で歯をきれいにすることをめざす。それが当院の提供する審美歯科です。画一的な美しさではなく、患者さん一人ひとりの歯の個性を生かした治療を行っています。自分の歯というのは患者さんが長年付き合ってきた大切なものですから、患者さんに合った色と形で、なおかつきれいな歯が提供できるように努めているんです。当院のパートナーである歯科技工士さんは、実は世界中で講演を行っている人なんです。グローバルな視点とハイクオリティーな技術で、歯をきれいに見せたい患者さんの力になれると思います。

広いキッズルームで小児歯科にも対応

この場所で開業しようと思われた理由を教えてください。

私は大阪出身で、歯科医師になってからはずっと京都で勤務していました。高槻はその中間地点なので、両方の地域からでも足を運べるように、高槻を選びました。それにここは駅からも近く、利便性の高い場所です。アクセスの良さを最優先にして場所を選びました。周辺はマンションや住宅街があるので、自宅から駅に向かう途中で当院に寄っていただくことも可能です。駅の反対側には商業施設があるため、お出かけのついでに来ていただけます。開業して間もなく新型コロナウイルスの感染が拡大し、大変だったときもありました。ようやく落ち着いてきたので、現在はまだまだこれからという段階ですね。

どのような患者さんが多く来院されますか？

20～30代の方が多いです。実はこの年代というのは、歯周病の分岐点なんですよ。50代で抜歯が必要な重度の歯周病というのは珍しくないんですが、20～30代のうちに歯周病検査を受けて治療を始めれば、将来的に抜歯に至るケースを防ぐことが期待できるのです。将来、患者さんが「10年前に検査して治療を始めていたら良かった」という後悔をしないよう、今のうちに歯周病の検査を受けていただけるとうれしいですね。また当院では補綴や小児歯科も対応できますので、お口の困り事があればお気軽にご来院ください。

小児歯科も対応いただけるんですね。

はい。当院はキッズルームを広く取っていますので、お子さん連れでも気兼ねなくお越しいただけます。小児歯科のいいところは、お子さんの成長に合わせた指導と治療ができることです。例えば、1歳や2歳のお子さんであれば乳歯が生えてくる頃ですので、歯磨きの導入指導ができます。ほかにも食事の仕方や嚥下指導、口腔育成のアドバイスも行っています。お子さんのお口については親御さんの協力が必要不可欠ですので、わからないことや不安なことがあればなんでも質問してください。

末永く付き合える歯科クリニックをめざして

患者さんとの接し方で、気をつけていることはありますか？

患者さんが何に困ってどうしてほしいのか、注意しながらヒアリングをしています。そして治療後は、なぜこの症状が出たのか、原因を考え一緒に解決していくという方針です。治療法についても、こちらが一方的に提示するのではなく、幅広い選択肢の提示を心がけています。患者さんの選んだ治療法でベストな治療が提供できるよう、日々努力しているつもりです。ありがたいことに、患者さんの中には独身の頃に来院し、結婚、妊娠、出産を経てお子さん連れで通院を続けてくれる方もいらっしゃいます。ライフスタイルが変化しても、長くお付き合いできるようなクリニックでありたいですね。

スタッフさんについて教えてください。

皆とてもよくやってくれています。当院は歯科衛生士の担当制を採用しているため、患者さんとの距離は私よりもスタッフのほうが断然近いです。歯科衛生士はベテランばかりなので、技術や知識だけでなく、患者さんとの距離の縮め方も上手なんですよ。情報共有もしっかりしてくれますし、優秀なパートナーです。アシスタントも、こちらの動きを理解して動いてくれます。私が何をするか伝える前に、先読みして準備してもらえるのは助かりますね。受付のスタッフも常に明るく患者さんと接してくれるので、受付に困り事を相談されている患者さんもいらっしゃいます。アットホームな雰囲気なので、患者さんの悩みや気になっていることを拾いやすい環境だと思いますよ。これからはチーム医療としても力が発揮できるよう、頑張っていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

自分の歯は、何物にも代えられない唯一無二のものです。30代の人でもこれから50年付き合っていくものと考えると、長いですよね。1日でも長く自分の歯で食事をするため、歯周病や虫歯の予防を続けていきましょう。セカンドオピニオンとして当院を使っていただくのも大歓迎です。ほかのクリニックでは抜くしかないと言われた歯でも、もしかしたら抜かずに済むかもしれません。そのために私も国内外の文献や症例を見て、治療技術を高める努力をしています。有用な技術を取り入れた治療と、患者さんを結びつけていけたらうれしいですね。お口を通じて、患者さんの生涯の健康に寄与できるように、これからも頑張ります。自分の歯を一本でも多く残したいと思っている患者さんで、何かお口の困り事があれば、お気軽にご相談ください。