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自覚症状が少ない糖尿病
正しい理解と早期治療が重要

たわらもと内科・糖尿病内科

(宝塚市/逆瀬川駅)

最終更新日:2021/10/12

たわらもと内科・糖尿病内科 自覚症状が少ない糖尿病  正しい理解と早期治療が重要 たわらもと内科・糖尿病内科 自覚症状が少ない糖尿病  正しい理解と早期治療が重要
  • 保険診療

糖尿病は、血糖値が上がることで血管に障害が生じ、三大合併症である糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害に加え、脳梗塞や脳出血など重篤な合併症を引き起こす病気だ。放っておくと生活の質が著しく低下してしまうことにもつながる。早期の治療が重要にもかかわらず、自覚症状が少ないために治療へのモチベーションが続かず、途中でやめてしまう人も多いという。「たわらもと内科・糖尿病内科」の俵本和仁院長は、「食生活など環境要因だけでなく遺伝的な要因もあり、糖尿病への正しい理解が大切」と話し、啓発活動にも力を入れる。日本糖尿病学会糖尿病専門医として宝塚市内の病院で数多くの患者の治療に携わってきた俵本院長に、糖尿病の治療で大切なことについて話を聞いた。

(取材日2019年12月9日)

食事や運動のコントロールがうまくいかない時があっても、後ろめたい気持ちにならず通院を続けてほしい

Qそもそも糖尿病とはどんな病気ですか。
A
たわらもと内科・糖尿病内科 「患者をリスペクトする」をモットーに診察にあたる俵本院長

▲「患者をリスペクトする」をモットーに診察にあたる俵本院長

膵臓機能が低下し、インスリンが十分に出なくなることで血液中の糖分である血糖値が上がる病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどないのですが、確実に進行していき、血糖値が高い状態が10年、20年と続くと、血管に障害が生じ、重篤な合併症を引き起こします。腎臓を患って人工透析が必要になったり、失明したり、足が壊死したり、さらには心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすこともあります。また、歯周病や認知症、骨粗しょう症との関連性も指摘されています。糖尿病は遺伝的な要因と食べすぎやストレスなどの環境要因の2つがあり、糖尿病患者は65歳以上の5人に1人いるともいわれています。

Q先生が糖尿病の診療で大切にしていることは何でしょうか。
A
たわらもと内科・糖尿病内科 糖尿病検査のための機器も充実

▲糖尿病検査のための機器も充実

1つ目は、自覚症状がないものの健康診断などで気になる血糖値データが出ている患者さんへのアプローチです。今は問題がないように感じられても、放っておけば合併症が出ることをしっかり理解してもらい、できるだけ早く治療に取り組んでもらうようにしています。2つ目は糖尿病が進行して自覚症状が出ている方に対する症状緩和のための治療。血糖値をコントロールしつつ、循環器科や眼科、歯科などと連携していきます。3つ目は、患者さんのご家族への病気の啓発。糖尿病は遺伝的要因があることがわかっていますので、患者さんのお子さんやお孫さんの発症を予防できるよう、ご家族に対しても早くから啓発していくことが必要だと考えています。

Qクリニックで行っている糖尿病治療について教えてください。
A
たわらもと内科・糖尿病内科 患者の生活に寄り添い、運動や食事指導を行う

▲患者の生活に寄り添い、運動や食事指導を行う

まず、最初の3ヵ月間は食事の見直しや運動を取り入れて、血糖値の変化を確認します。変化が見られなければ飲み薬を服用し、それでも変化がない場合は注射薬を使うことになります。しかし、薬を使っていれば安心というわけではありません。基本的な治療の比重は、食事:運動:薬=7:2:1と考えています。食事指導と運動指導は治療の要。当院では、管理栄養士に相談していただくことも可能で、「外食は月何回程度でお寿司なら何貫までOK」、「夜食は何時に食べれば血糖値が上がりにくい」など、具体的なアドバイスをさせていただきます。運動についてもその人が好きなもので無理なく続けられるようなものを提案します。

Q糖尿病教室を開催されているそうですね。
A
たわらもと内科・糖尿病内科 糖尿病教室でより理解を深めることができる

▲糖尿病教室でより理解を深めることができる

毎月1回、糖尿病への理解を深めていただくために「糖尿病教室」を開催しています。診察室という場を離れてより自由な雰囲気の中で、日々の病気に関する悩みや疑問などにお答えしていきます。ワークショップもあり、患者さん同士で情報交換したり、成功体験や失敗体験をシェアしたりしてもらいます。同じ立場の方から聞いた情報は、医師である私から聞くのとはまた違った説得力や納得感が得られるようです。また、自己流で食事の改善に取り組まれている方も、ぜひこのような場を利用して他の人の話を参考にしたり、専門家に相談したりしてみてください。

ドクターからのメッセージ

俵本 和仁院長

「また間食をしてしまった。血糖値が上がっていたら先生に叱られてしまう」。そう感じて通院から遠のいてしまう患者さんがいらっしゃいます。しかし、そのように感じる必要はまったくありません。胸を張って「今回は食べ過ぎてしまいました」と、包み隠さず教えてくださればいいんですよ。そうでないと、治療がとても苦しいものになってしまいますからね。血糖値が上下したり、体重が増減したりするのは、日常生活の中では当然あること。うまくいかない時に対応するのが、私たち医師の役目です。診察時に次はどうしたらいいのかを一緒に考えればいいのです。皆さんが自分らしい生活を送るためのお手伝いをさせていただきたいと思っています。

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