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巽 昭雄 院長の独自取材記事

たつみ内科クリニック

(茨木市/茨木駅)

最終更新日:2022/12/05

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茨木駅から徒歩約10分、大学のキャンパスの向かいに立つ新しい商業施設ビルがある。そのビルのクリニックフロアに、博愛茨木病院の副院長を務めるなどのキャリアを重ねてきた巽昭雄(たつみ・あきお)院長が、2019年6月に「たつみ内科クリニック」を開業した。「苦労せず(不苦労)、幸せに年をとり(福老)、福が来る(福来)」クリニックにしたいという願いを込めた、四つ葉のクローバーに乗ったフクロウのロゴ。ピンクの色やハート形のクローバーの葉にも、院長の「思いやりの心で温かい医療を提供したい」という思いが表れている。約30年に及ぶ病院での臨床経験を生かしつつ、渡航時のワクチン接種にも注力している院長に、詳しく話を聞いた。

(取材日2019年10月15日)

ワクチン接種など、渡航医療にも注力

開業にあたって、どんな思いを抱いておられたのですか?

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30年間、勤務医として臨床経験を積んできて、正直なところ開業しようとは考えていませんでした。2001年からはこの近くの博愛茨木病院で、たくさんの患者さんを診てきて、辞める前の12年は副院長を務めさせていただいていました。だから、突然「クリニックを開かないか? 整形外科と皮膚科が決まっているから、内科がバランス的にちょうどいいのだけれど」と、お話をいただいた時は心の準備がなくて……。しかも「2週間で決めてくれ」と言われたんですよ。自分の人生なのでいろいろ考えて、年齢的に最後のチャンスだし、最後に「自分の城」をつくろうと決断しました。勤務医の時に、これからの時代は渡航時の相談が増えるだろうとワクチン接種などについての勉強をしていました。病院ではそれが生かせなかったので、そういう特徴あるクリニックとして開業しようという思いもありました。

渡航時の相談を受けておられるのですね。

1年間に1700万人以上が海外へ行く時代です。旅行だけでなく、海外赴任や留学は、行き先によって上下水道や食事の状態、寄生虫や蚊による感染症、高山病など、さまざまなリスクがあるわけです。そういった病気の知識をお伝えしたり、予防するべき病気のワクチン接種で安心して渡航できるようにサポートをしています。開業以来、インターネットで検索されるのか、問い合わせが次第に増えてきました。特に狂犬病を心配して受診される方が多く、ニーズはあるとよくわかりました。いつ・どこに行かれるかをお聞きして、自費なので費用も考慮しつつ必要なものを相談し接種していきます。また、海外で犬に噛まれた・猫に引っかかれたなど、帰国後に不安になって相談に来られて、暴露後接種を行うこともあります。

設備面もこだわった部分はありますか?

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皆さんに愛される、思いやりのあるクリニックにしたいと、温かい雰囲気になるように待合室の椅子などをピンクを基調としました。内科にピンクは珍しいでしょうが、気分が落ち込まないようにあえて暖色系に。また呼吸器やアレルギーへの対策として壁はしっくいにしました。これは費用がかかったけれど、どうしてもこだわりたかった部分です。検査機器は、心臓・頸動脈・腹部・下肢動静脈すべてのエコー、胸部エックス線、胃カメラ、動脈硬化の検査機器、また心電図も一般的なものとホルターと両方をそろえています。患者さんが複数の病院を回らなくて済むように、内科全般一通りの検査ができるようにしました。

30年のキャリアを生かした診断力

どのような患者さんが来院されていますか?

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博愛茨木病院の時の患者さんで、こちらに移って来られた方もいらっしゃいますし、若い世代が多い地域なので、若い方も増えています。小さいお子さんは、小児科と内科では頭に浮かべる疾患が少し違う部分があるから、念のため小児科に行ってもらうことはありますが、親御さんと一緒の風邪などという場合は診ています。インフルエンザの予防接種や渡航時のワクチンは、親御さんと一緒に1歳くらいから当クリニックでも行っています。主訴も幅広いですね。前の病院で何年も診ていた糖尿病の方は、インスリンの調整もお互い慣れているからこちらに来られていますし、高血圧で来られている方もいらっしゃいます。別の理由で通院されている方でも、顔のむくみが気になった時は心疾患を疑って心臓のエコー検査をしてみるといったこともあります。

幅広い疾患に対応なさっているのですね。

内科は「どの科に行ったらいいかわからないけど、体調が悪い」という患者さんが、一番来やすい科でしょう? そういう患者さんが遠慮なく受診できるクリニックでありたいと思っています。間口を広くして、こちらで診断をつけて、必要があれば専門の病院を紹介する。糖尿病の患者さんが「手の指がしびれる」とおっしゃったら、糖尿病性神経障害でない場合、整形外科の疾患の可能性を伝えて受診を勧めるし、腫瘍マーカーの数値が高い患者さんには大規模病院での精密検査に行ってもらう。幸い複数の大規模病院の登録医にもなっているので、必要な医療をどこで受けてもらうか、今までの経験を生かして適切に振り分けをするのが当クリニックの役割だと考えています。

勤務医時代のご経験についてもお聞かせください。

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僕が医師になった頃は、今のように医局が細分化されておらず内科全般を学びました。病院勤務の時は本当にさまざまな疾患を診ましたよ。長い間、救急の担当をしていましたから、呼吸器系なら喘息発作や肺気腫や肺炎。消化器系では吐血や下血。心臓なら慢性心不全の悪化など……。心肺停止の方も多くてこちらの命がいくつあっても足りないという思いをしました。気管支鏡で肺の状態を見たり組織を取ったり、大腸ポリープの切除をしたり。エコー検査もどこの部分でもできるようになりました。当クリニックには、それほど重篤な方は来られませんが、そんな経験をして幅広い疾患を診てきたことが、今ゲートキーパー的な役割として、さまざまな患者さんを「振り分ける」ことに役立っていると感じています。

モットーは思いやりの心で温かみのある診療

先生が内科の医師をめざした理由を教えてください。

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父親が皮膚科の開業医をしていたことがきっかけでしょうか。実は高校時代、僕は文系だったんですよ。あまり勉強していなくて浪人することになった時、「人の役に立つ仕事は何だろう?」と考えると、身近だった医師が思い浮かびました。文系から医学部に入るのは大変でしたが、2年目に何とか合格できて今があるんです。内科に進んだのは、入局の時に教授の話を聞いて「医療の王道は内科だ」と感じたからです(笑)。内科から皮膚科に変わることはできても逆は難しいだろうから、まずは内科に、という思いもあったでしょうね。今考えてみると、幅広く総合的に診ることができる内科が自分には向いていたかもしれません。

ところで、先生はどんな趣味をお持ちですか?

山登りが趣味で、神戸に住んでいるので六甲山によく登ります。健康のためという意味もあるし、いろんなコースがあるのを自分でアレンジしながら楽しんでいます。僕が作った「山登りの会」に、友人や製薬会社の人が入ってくれていて、月1~2回は登っていますね。究極は56キロの「縦走大会」で、僕は3回完走しています。若い頃は20年くらい山スキーもしていましたが、もう最近は体力的にもつらくなって……。山登りのほうは、体力を維持しながら継続していくことが目標です。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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まずはいろんな方にこのクリニックを知っていただいて、皆さんの健康のためにできる限りの協力をしていきたいと思っています。勤務医時代から慣れ親しみ、近隣の病院にも知り合いが多いこのネットワークを生かして、「老いてますます盛ん」と言われるように、地域医療に貢献していきたいです。勤務医時代から一貫して、患者さんを身内と同じように接するように心がけていますが、今後もそのように思いやりを持って診療を続けたい。医療の世界では遅れていいことは何もありません。早いに越したことはないから、常に最悪のケースを考えて伝えています。重篤でない場合や、軽い病状ならば仮に間違っていても「ああ良かった」ということになるわけでしょう。早期発見でタイミング良く治療できたり、専門の病院を紹介した結果、完治して報告に来てくださったりすることが、僕にとって一番のプレゼントです。これからもそういう診療をしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

渡航ワクチン:8000円~

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