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辺見 英之 院長の独自取材記事

ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック

(豊中市/豊中駅)

最終更新日:2022/04/07

辺見英之院長 ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック main

豊中駅から車で約5分の「ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック」。駐車場完備でアクセスしやすい同院は、広々としてすっきりとした印象を受ける。院長の辺見英之先生は、消化器疾患や内視鏡治療において約20年の臨床経験の後、同院を開業。胃がんや大腸がんなどの内視鏡検査、便秘や下痢、腹痛、炎症性腸疾患などの専門性の高い治療のほか、風邪やインフルエンザ、生活習慣病など内科全般の診療を行っている。同院の特徴は、院内が受診しやすいようにさまざまな配慮がされていること。これは、内視鏡検査へのハードルを下げていくことで受診につなげ、そこから疾患の早期発見と早期治療をしていきたいという辺見院長の想いからだという。今回は、診療に対する考え方やプライベートな話までたっぷりと聞いた。

(取材日2019年11月5日)

検査のハードルを下げることで、早期発見を促す

医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

辺見英之院長 ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック1

父も医師で家は自宅兼クリニックでしたから、幼い頃は診療が終わった後、診察椅子に座ったり車いすに乗ったりしていました。そんな環境にあり、自然と「将来は医師に」と考えてましたね。手術は直接的に治すという点での達成感や、日本人の多くが胃腸系のがんに苦しめられていることからも、消化器外科の医師としてがん治療の道に進み、外科治療を行っていました。大学で大腸がんの研究を行っていた頃に出会ったのが、これまでおなかを切る手術が必要だった大きな早期がんを内視鏡で治療できるという画期的な低侵襲治療です。この治療には大変な技術の習得が必要でしたが、非常に魅力を感じ、横浜にある先端の内視鏡検査施設、大腸肛門病を専門とする松島クリニックにお願いして、一から内視鏡の勉強をさせていただく機会を得ました。また炎症性腸疾患や高度な内視鏡治療を習得する機会にも恵まれ、横浜での8年間はとても充実したものとなりましたね。

開業のきっかけを教えてください。

いくら治療や手術をしても、検査がもっと身近なものとして浸透しなくては患者さんの数は減りません。大腸がんや胃がんの検査そのものを受けてもらえないのは、検査環境にあるのだと思いました。ならば、「ここなら検査を受けてみてもいい」と思ってもらえるクリニックを作ろうと考えたんです。患者さんが感じられる不安のハードルをできるだけ下げてもらえるようなクリニックを提供することで、一人でも多くの患者さんを見つけ出していけたらと思っています。以前から、開業するならば地元でと考えていました。豊中は幼い頃の思い出がたくさん詰まった大事な場所。今まで培ってきた経験や技術を、地域の方々へ還元していければと考えています。

オープン前の内覧会では多くの方がお越しになられたようですね。

辺見英之院長 ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック2

検査への関心が非常に高いことに安心しましたね。最適な検査というのは技術だけではだめで「環境3割、技術7割」と、尊敬する先生から教わったことがあります。「痛そう」「苦しそう」「怖いことをされるんじゃないか」といったマイナスイメージを払拭するためにも、まず環境整備に力を注ぎました。先進の設備や機器、衛生面はもちろんですが、緊急性があれば当日の内視鏡検査を可能としたり、ウェブ予約サービスの導入や内視鏡検査の経験豊富なスタッフをそろえるなどで、患者さんが気軽に安心してお越しいただける環境をハード面でもソフト面でも整えています。

専門性も生かしながら、幅広い診療で健康を支える

具体的に院内ではどういった点にこだわりましたか?

辺見英之院長 ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック3

特に配慮したのはプライバシーです。検査までの準備室は男女別になっていますので、検査着姿を異性に見られることがありません。また、人肌が残っているうちに使うことがないよう、トイレも複数ご用意しています。テーブルにも間仕切りがあり、ほかの患者さんの目が気にならないように考慮されています。また、リカバリールームのベッドは移動式。麻酔が効いた状態で患者さんに移動してもらう必要はありません。検査室もベッドが180度回転できる広さを備えていますので、胃の内視鏡検査からそのまま大腸検査を行うことも可能です。検査後は1時間ほどお休みいただく必要がありますので、クッション性の高さにもこだわったんですよ。ほかに、患者さま用のモニターもあり、検査内容を一緒にご確認いただくことも可能です。

内視鏡検査以外でも幅広く受け入れているそうですね、どういった患者さんがお越しでしょうか?

消化器疾患の方が多いですね。血便や便秘、下痢のほか、逆流性食道炎、過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患などですね。どなたにも内視鏡検査や投薬を行うだけでなく、どうすれば快適な日常生活を送れるのか、QOL、つまり生活の質を考えながら治療するように努めていますので、日常の些細な悩みでもお話しいただきたいですね。また、出産後の痔の治療などで赤ちゃん連れのママも、ほかの患者さんに気兼ねすることがないよう奥の個室をお使いいただけます。風邪やインフルエンザといった急性疾患や、糖尿病や高血圧といった慢性疾患も診療しています。周辺はファミリー層が多く住まれている地域です。幅広い年代の健康を支えていく地域のかかりつけ医として頼っていただきたいと思います。

近隣病院やクリニックとの連携にも力を注いでいるそうですね。

辺見英之院長 ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック4

当クリニックではできないMRIやCT検査、手術のため基幹病院と連携を図るのはもちろんですが、患者さんが通いやすい同じ地域のクリニックとの連携、診診連携にも注力しています。例えば、透析患者さんは便秘や貧血が起こりやすいので、近隣の透析を行っているクリニックさんと連携を取り、治療にあたっています。医師同士で情報を共有していますので、患者さんが診察の際に何度も自分の病状についてお話しする必要もありません。私たちもほかの医師と意見を交わすことでより良い治療の方向性が導き出されると感じています。また、今後は市民講座やイベントを行うなど広く啓発活動も行い、健康意識の高い町づくりの一端を担っていきたいと思っています。

一人ひとりにフィットした治療方法を提供したい

患者さんと接する際に気をつけていることはありますか?

辺見英之院長 ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック5

とにかく患者さんの声に耳を傾け、しっかり話を聞くことです。1回の治療で100点満点の治療ができるとは思っていません。押しつけるのではなく、何度かコミュニケーションを重ね、会話の中から本音を読み取り、どういった生活を望まれているのか知った上で、その人に合った治療を提供するように心がけています。ただ、内視鏡検査の麻酔について「どちらが楽ですか?」と質問されたら、その時は「こっちが楽ですよ」と明確にお応えするようにしています。治療の方向が決まっている場面では、はっきりとお話しするようにし、安心して検査に臨んでいただけるようナビゲートしています。

ところで、週末はどのように過ごされていますか?

最近テニスを始めたんです。以前はゴルフをやっていたんですが、朝から晩まで時間を取られるでしょう。もう少し手軽な趣味はないかと思っていたら、周りにテニス愛好者の先生がたくさんいらっしゃって、教えてもらっています。仕事の疲労感と、運動の疲労感は全然違うものですよね。週に1回くらいですが、しっかり汗をかいて熟睡するので、リフレッシュしますね。家族とできたら楽しいだろうなと思い、子どもたちにも勧めて、一緒に始めたところなんですよ。開業すると自分のクリニックに閉じこもってしまいがちですが、勉強会や地域の先生方とプライベートでも付き合いがあるので、何かあった時に治療の相談や情報交換もできる。大きな支えになっていますね。

最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

辺見英之院長 ヘンミ胃腸内視鏡・内科クリニック6

大腸がんなどは初期段階ではほとんど自覚症状がないため、「どういった機会に検査すればいいのでしょうか?」と質問されることがあります。まずは1つのきっかけを大事にされるのがいいと思いますね。例えば、腹痛、便に血が混じっている、便が細くなったなど。家族の中にがんにかかった方がいれば、特に検査を受けていただきたいですね。一番良くないのは、たいしたことないと決めつけてしまうこと。忙しい中検査を受けにいくのは手間だと思いますが、定期的でなくても、ふっと気になった時で結構です。一度検査を受けることで、胃がんや大腸がんを早期に見つけて、その病気で苦しむ危険性を大幅に低下させることが期待できます。がんで苦しむリスクを大幅に下げてくれるのは間違いありません。お気軽にお越しください。

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