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菊地 盤 院長の独自取材記事

メディカルパーク横浜

(横浜市中区/桜木町駅)

最終更新日:2019/12/27

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桜木町駅北口から徒歩約3分にあるビルの4階。エスカレーターを上がった正面にあるのが「メディカルパーク横浜」だ。湘南台にある「メディカルパーク湘南」の分院として2019年5月にオープンした同院は、先進の医療機器を駆使した卵の培養と腹腔鏡手術を融合させ、より結果を重視した不妊治療に取り組んでいる。そんな同院の菊地盤(きくち・いわほ)院長は、順天堂大学医学部附属順天堂医院や同浦安病院で数多くの婦人科腹腔鏡手術や不妊治療に携わってきたベテラン医師。その豊富な知識と経験を生かしながら、「不妊に悩むご夫婦の、第3のパートナーとしてのお手伝いがしていきたいですね」と優しい笑顔で話す菊地院長に、同院や不妊治療への思いを聞いた。
(取材日2019年12月9日)

新鋭の医療機器も駆使し不妊治療に取り組む

こちらは、どのようなクリニックですか?

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当院は、産婦人科医療の中でも生殖医療に精通する「メディカルパーク湘南」の分院として開業しました。当院は不妊治療専門に行っていますが、先進の医療機器を駆使した卵子の培養と入院の設備もある本院での腹腔鏡手術を融合し、より良い結果の得られる不妊治療を提供することをめざしています。本院ではこれまで、湘南台に通院できる方を対象に不妊治療を行ってきましたが、当医療法人の田中理事長が、その技術をもっと多くの人たちに提供できないかということを考え、その際には本院と連携して治療にあたるために湘南台とアクセスが良い場所ということで今回、桜木町に開院しました。

すてきな院内ですが、こだわったところはありますか?

内装はデザイナーを入れたわけではなく、ほとんどをスタッフで決めました。「明るく、落ち着いた空間」がコンセプトです。不妊治療には、ネガティブなイメージをお持ちの方もいますし、そうすると通院すること自体に高いハードルを感じる方もいますので、気軽に入れる明るい雰囲気を大切にしています。加えて、エスカレーターを上がってきた正面に当院がありますが、外観のどこにも不妊治療や婦人科、レディースという言葉を使わないようにしたり、仕事が終わってからも受診ができるよう、19時まで診療をしたりするなど受診のハードルを下げ、気持ちの面で入りやすいようにしています。ですから、最初のうちは風邪をひいたとか、男性の方も入ってきたこともありましたね(笑)。

特徴は、どんなところでしょうか?

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私自身が日本生殖医学会生殖医療専門医で、加えて婦人科内視鏡治療を専門としてきましたので、その知識や経験を生かした診療を行っていることがあります。例えば、子宮筋腫や子宮内膜症をお持ちの方は、手術をすることによって不妊治療の結果が変わってくることもあるので、手術をしたほうが良いのかという悩ましい問題を見極めることが大切になります。そしてこの判断は、手術ができると同時に不妊治療にも精通していないと難しいですが、私は両方の経験が豊富ですから、責任を持って行えるというのが特徴の一つです。そして、手術をしたほうが良いという判断をしたときには、手術の前に採卵をして、受精卵を作っておいて、手術後に子宮に戻すという「ハイブリッド治療」も私自身が行うこともできます。それら診断から治療までを、同じ医師ができるということも強みだと考えています。

体外受精の成績を上げるため、卵の培養環境を整える

ほかに、特徴はありますか?

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採卵することや子宮の環境を整えて受精卵を移植するのも確かに大事ですが、私は、体外受精の成績は良い卵を作るための培養環境に大きく依存すると考えています。当院の培養室では新鋭の培養器を採用しており、厳格な培養条件のモニタリングと、経時的に卵の変化をモニタリングできるタイムラプスシステムを用いることで、卵に対する不要なストレスの排除を図りながら胚の評価を行います。また、その卵の発育状況をAIの技術を用いて解析して得られるスコアをもとに、今まで培養士の主観に頼っていた卵の質に対して根拠を示し、培養士の評価と組み合わせることで、より妊娠につながりやすい胚を見極めることをめざしています。さらに、それらのことがブラックボックスにならないよう待合室からマジックミラー越しに、培養室の中が見えるようにしてあります。また、卵が脆弱な場合には、微細な振動を利用し卵に精子を注入する装置も取り入れています。

男性の不妊検査にも力を入れているそうですね。

はい。男性にも精液検査を受けてもらえるような、さまざまな取り組みを行っています。不妊の原因は、男性と女性で半々であることがわかってきています。しかし、これまでも不妊治療を行ってきましたが、女性しか受診しないことが多いんです。それで、人工授精をしてみたら成績が悪いということで、男性側に問題があると初めてわかることがありますので、そういうことを少しでも改善できないかと考えているのです。そもそも、精液検査は不妊治療の初期の段階でやっておかないといけませんし、不妊の現状や自分の体のことについて正しく知っておくことはとても大切です。ですから当院では、ご夫婦で受診できるよう男性でも来やすい雰囲気をつくるようにしています。男性が不妊検査を受けるきっかけになるような取り組みを、これからも続けていきたいと思っています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

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私たちの仕事は妊娠をさせることですが、実際に夫婦の悩みは別のところにあるかもしれません。それに、不妊治療の問題点に結果があまり良くないことがあって、特に年齢が高くなると、うまくいかないことも多いんです。そうなると、納得できる治療をしたのかということが非常に重要になってきます。医師に言われたままに行っていたら、後で悩むかもしれませんが、夫婦で決めたのなら、納得ができるでしょう。そして、悩みもいろいろで、性交渉自体をうまくできないことで不妊となっている場合は、本当はそれに対処しないといけないですが、もし焦っているのなら、妊娠するための治療と性交渉の問題は切り分けて考えることで、プレッシャーを軽減することもできるでしょう。このように、それぞれのカップルで違う悩みや現状に対して、私が第3のパートナーとなって解決のお手伝いができるよう心がけています。

大学病院で得た豊富な経験と知識を患者に還元したい

先生は、なぜ医師を志したのですか?

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父が産婦人科の医師だったことが大きいと思います。でも最初は、産婦人科ではなくリハビリテーション科に進んだんです。父への反抗心もあったのかもしれません。ただ、いろいろなことがうまくいかなくてどうしようかなと思っていた時に、順天堂大学の当時の産婦人科の教授が声をかけてくれて、1年半遅れで入局したんです。周りから見たら、私は落ちこぼれでした(笑)。当時、順天堂大学の産婦人科には婦人科腹腔鏡手術のエキスパートが集まり、多数の手術を手がけていたこともあり、私も本当に多くの腹腔鏡下手術を経験させていただきましたし、同時に不妊治療も行ってきました。そして今回、その経験や技術をより患者さんに還元できるようにと考え、当院の院長を引き受けさせていただいたのです。

お忙しい中、どのようにリフレッシュをしていますか?

以前は学会や、よく講演も頼まれるので、いろいろなところへ行くのが気分転換だったんですけど、最近は、それもストレスになってきてしまいました。良くないですね(笑)。今はドライブが好きで、通勤も車でしているのですが、行き帰りの時間が息抜きになっています。途中でゲートブリッジを通ったり、ちょっと遅くなるとテーマパークで花火が上がっているのが見えたりして、そんな中でドライブするのが楽しいですね。

最後に、今後の展望とメッセージをお願いします。

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オープンしたばかりで、まだまだのところがあると思いますので、今の段階で患者さんの意見もよく聞いて、問題があれば直していきたいなと考えています。そして、まずはしっかりと地固めをしながら、今いらしている患者さんの不妊治療にしっかりと取り組んでいきたいと思います。また、不妊治療について当院は、体外受精に加えてタイミング指導や人工授精など幅広く対応していますので、お悩みの方はぜひ相談いただきたいですし、近隣の先生方には、婦人科の疾患と不妊が絡んで、どこに紹介をすれば良いかわからないという患者さんもお引き受けしますので、紹介をいただければと思います。そうしていくことで、不妊治療のクリニックとして皆さまに認知していただけるようにしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胚培養/3万円~(タイムラプス使用含む)
胚移植/11万3000円~(アシステッドハッチング含む)
人工授精/1万5000円(濃縮洗浄処理含む)
体外受精/2万3000円~(採卵個数による変動制)
精液検査/5000円(WHO基準との初見比較による診察含む)

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