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中島 誠爾 院長の独自取材記事

なかじま脳神経外科クリニック

(三田市/三田駅)

最終更新日:2021/12/08

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JR宝塚線・三田駅北側ロータリーからすぐの場所にある「なかじま脳神経外科クリニック」は、患者の不安や症状に心から寄り添い、一つでも多くの不安を取り除くことをめざしているクリニックだ。院長を務める中島誠爾先生は、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医と日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医の2つの専門医資格を持ち、神戸大学医学部附属病院脳神経外科、近畿大学病院などで豊富な経験を積み重ねてきたドクター。オープン型MRIを導入するなど設備の充実化にも取り組みながら、「脳卒中ゼロの地域づくり」をスローガンに掲げる。明るい光が差し込むクリニックの中で、中島院長がめざすもの、診療の心構えなど、詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2021年1月7日)

心配なことがあれば難しく考えず、まずは来院を

たくさんの日差しが差し込む、明るいクリニックですね。

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ありがとうございます。自分のクリニックをつくるにあたって、まずこだわったのが「明るい雰囲気であること」なんですよ。細かなデザインはデザイナーさんにお任せしましたが、「白をたくさん使ってください」「日の光をたくさん取り入れてください」ということはお願いしました。病院はそもそも元気いっぱいの時には来ません。体調が思わしくなかったり、病気への不安を抱えている時に来る場所です。だから、せめて院内は明るく。暗い気持ちの時に、暗い場所にいるとうつうつとした気持ちになりますので、「明るい太陽の光を浴びて、少しでも気持ちを楽にして待っていてくださいね」という気持ちを込めました。

脳神経外科になじみがない人も多いと思うのですが、どのような方がいらっしゃるのですか?

脳神経外科と聞くと、なんとなく怖い印象をお持ちの方も多いのではないかと思います。また、名前は知っていても、何をしているのかよくわからないという方が非常に多いですね。脳神経外科は脳と脊髄、神経に起きた異常を外科的に治療する分野です。ただし、当院のようなクリニックの場合は、外科手術を行うというよりも、脳の病気を発見したり予防したりするのが大きな仕事です。来院される患者さんの多くは、頭部への外傷、頭痛、めまいや立ちくらみ、手足のしびれ、物忘れなどの主訴で受診されます。年齢も幅広く、小さなお子さんから高齢の方まで、さまざまな年齢の方が来られていますので、何か心配なことがあれば難しく考えず、一度ご来院いただければと思います。

MRI検査にも対応されているそうですね。

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MRIは開院するにあたって、こだわって導入した機器の一つです。現在主流であるMRIは、狭いトンネルの中に入るトンネル型のものです。しかし、狭いところが苦手な方やお年寄り、小さなお子さんの場合はこの装置に入ること自体が苦痛になる場合も少なくありません。さまざまな疾患を診断するにあたって、画像評価は非常に重要です。そのためにも、より多くの必要な人にMRI検査を受けてもらいたい。そこで、当院が導入しているMRIはオープン型MRIといって、広く開放した環境で検査を受けることができるMRIを導入しています。近隣にはまだMRIがあるクリニックは多くないですし、大きな病院となると待ち時間が長くて気軽に受けられないことも多々あります。当院ではMRIの検査だけでも受診可能ですので、ご相談ください。

患者が何を望んでいるかを考え、真摯に向き合う

診療の際、こだわっていることはありますか?

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「患者さんが望んでいることはなんだろう?」と本気で考えることですね。そして、その願いに寄り添ってできる限りのことをする姿勢が大切だと思っています。先ほどもお話ししましたが、病院とは不安を抱えて来る場所です。「病気だったらどうしよう?」という不安な気持ちを解消したくて、わざわざ足を運んでくださっています。ですから、迎える私たちはその不安を受け止め、少しでもその不安を軽くして帰っていただけるように努めなくてはいけないと思っています。そもそも医師になったのは「人助けをできるような人になりたい」という気持ちがあったからです。私も人間ですので、忙しくてバタバタしている日もありますし、疲れている日だってあります。でも、それは患者さんには関係ないこと。どんな時でも真摯に患者さんに向き合うことにこだわっています。

具体的に心がけていることはありますか?

患者さんの訴えをよく聞き、原因がなんであるかを一緒に考えるよう心がけています。今は、来院前にスマホやパソコンなどで自分でいろいろと調べていらっしゃる方もすごく多いです。それは良い部分もありますけど、調べすぎて、必要以上に不安を大きくしてしまっている方も少なくありません。特に今はコロナ禍ということもあり、うつっぽくなっている人も多いんですね。ですから、一見大げさな訴えに見える場合でも、よくよく話を聞いていくと今起きている症状に対して「なるほどな」と思うようなヒントがたくさん隠れているんです。だから、バッサリと切り捨てるのではなく、時間が許す限りじっくりお話を聞かせてもらうようにしています。それが当院のようなクリニックの良さであり、役目でもあると思います。

そもそも先生が開院を考えたのはなぜですか?

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開院するまでは、勤務医として急性期の治療からリハビリテーションまで幅広く対応していました。多くの患者さんに出会いましたし、急性期では命を救うこと、リハビリではより自分らしい日々を取り戻してもらうことに心を砕いてきました。中には手を尽くしたにもかかわらず救えなかった命もたくさんあります。そんな中、医療制度の変革や社会の高齢化に伴う医療費の増加など、私たちを取り巻く社会の変化を目の当たりにし、脳神経外科医として急性期疾患の早期発見と予防を行い、急性期治療が減ることをめざしたいと考えるようになりました。ですから、当院がめざすのは、この地域を脳卒中ゼロの地域にすること。そのためにも、血圧管理などの予防を一人でも多くの人に知ってもらいたいと考えています。

脳卒中ゼロの地域をめざし、脳卒中予防に尽力

脳卒中予防のため、力を入れていることは何ですか?

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まずは、ご自分の体の今の状態を把握してもらうことですね。これは女性に多いのですが、自分以外の家族の健康となるとすごく細かくあれこれ手も心も尽くしているのに、自分のこととなると後回しになってしまう。そのため何らかの不調が起こったり倒れたりして、初めて自分が高血圧であることに気がついて驚くんですよ。高血圧は脳卒中の大きな原因にもなっており、これはとても怖いことです。ですから、まずは特定健診でいいので検査を受けてもらうように声をかけています。何もなければそれでいいし、必要があればMRIも含めて細かい検査をすればいいので、特に最初から人間ドックでなくても構わないんです。そして、検査結果からリスクがある疾患についても知ってもらい、リスク管理につなげていってほしいと考えています。

検査結果の説明などで工夫していることはありますか?

口頭で伝えるだけでなく、資料として紙でお渡ししています。これは自分が急性期の病院で一刻を争う治療をしている時に、運ばれてきた患者さんの過去の状態がわからないことが多かった経験からこだわってそうしています。もし、過去の検査結果をすぐに見ることができれば、いざという時に予測を立てたり、検査をしたりする時にすごく役立つのです。また、自分の状態を医学的な知識がないのに口頭で説明するのはなかなか難しいもの。そんな時に、検査結果を自分で持っていれば一目瞭然です。家族に自分の状態を知ってもらうのにも役立ちますし、これからも続けていきます。

漢方での治療も行われているそうですね。

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私がめざしているのは患者さんの不安を一つでも多く取り除くことです。そのために、MRIなどで細かい検査ができる体制を整えているのですが、検査結果に数値として何も出ていなくても取り除けない症状は多いんですよ。MRIの画像を見ても、血液検査の結果を見ても異常はない。けれど、しびれがあったり頭痛があったりする。そんなとき「異常はないのだから」と帰すのではなく、医師としてできることを探していく必要があると思うんです。そこでたどり着いたのがリハビリテーションであったり、漢方なんです。東洋医学のアプローチは、西洋医学のそれとは違いますが、だからこそできることがある。方法はなんであれ、私は患者さんの不安や症状に寄り添える方法をこれからも追求していきたいと思っています。

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