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富田 雅彦 院長の独自取材記事

富田耳鼻科クリニック

(新発田市/西新発田駅)

最終更新日:2021/10/12

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新発田インターに近い大型ショッピングゾーン内にある「富田耳鼻科クリニック」は、地域に根差し質の高い医療を提供すべく2019年5月に開業した。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医の富田雅彦院長は、大学病院などで20年以上、がんなどの重篤な病気の手術やめまいの専門的検査を主に行ってきた経験豊富なドクター。大型モニターで患部の状態が見られるデジタル内視鏡システムや首の超音波検査機のほか、めまい、誤嚥の検査なども行える設備を備え、より精密で確実な診療をめざす。話し好きで、患者の不安やつらさにも親身になって向き合う富田院長に、これまでの歩みや診療方針について語ってもらった。

(取材日2021年5月21日)

病気よりも人を治すつもりで診療にあたっている

開業にあたり、この地を選ばれた理由は?

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父と兄が新発田駅前で産科婦人科クリニックを開業し、これまで40年以上、1万回以上の出産に立ち会ってきています。そのため、「富田」というクリニック名になじみのある方が多い地域なので、開業するなら新発田でしたいと思いました。新発田のこの場所に決めたのは利便性の高さ。目の前に大きなスーパーがあり、インターが近く隣接する町などからも車でアクセスしやすい場所だからです。

駐車場が本当に広いですね。クリニックのつくりで工夫された点は?

駐車場は、停められる台数より出入りのしやすさを第一に考え、1台分の駐車幅を広くとったり、バックでの駐車をしないでもいいように前から入ってそのまま抜けられる駐車スペースも作りました。あと、雨でも雪でも濡れずにクリニックへ入れるよう、エントランスの車寄せに大きなルーフを設置しています。待合室はリラックスできる快適な空間をめざしました。特にこだわったのは椅子。長椅子ではなく、お一人でゆったりと座れる肘掛けつきの椅子を装備しました。この椅子は肘掛けを持って立つことができるので立ち座りも楽なんですよ。キッズスペースは、お子さんが騒いでもいいように少し隔離された空間に設置しています。それでも、すぐ近くの待合室に座っているお母さんから様子が見られるので、お子さんを安心してスペースで遊ばせておけます。

どのような患者さんが多いですか?

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お子さんが多く3割程度を占めています。新型コロナウイルス感染症の影響がある前は、風邪や中耳炎などの急性炎症の方が圧倒的だったのですが、皆さんマスクをつけるようになり、急性炎症は本当に減りました。しかし、逆にめまいや喉の違和感などのストレス、うつうつとした気分に影響される症状の患者さんが増えていますね。

診療時に心がけていることは?

患者さんに対して、向かい合ってお話しすることです。そのため、電子カルテのモニターを患者さんの方向に向けました。医師が電子カルテのモニターばかり見て患者さんを見てないようではいけないし、私はそういうことを避けたかったのです。患者さんの困っている症状を聞くのはもちろんですが、どんな人かを知ることを優先します。言わば、患者さんの困っている病を治すのではなく症状に困っている患者さん、つまり、病気よりも人を治すつもりで診療にあたっています。

言葉で表現しづらい調子の悪さもしっかりくみ取る

ホームページにも「病気に悩む患者さんに共感する心を大切に」と書いていらっしゃいます。

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病院と違って、クリニックに来られる患者さんは重篤な症状ではない方がほとんどです。ただ、自分の不安やつらさをうまく伝えられずにクリニックを転々とされる患者さんが多いのは、病院に勤務していた時から実感していました。大きな病院だと外来は午前中しかないため時間がないのですが、比較的時間に余裕のある開業医ならば患者さんとしっかり向き合うことができます。言葉で表現しづらい不安やつらさをうまくくみ取ってあげるのは開業医の役割だと思っています。

ホームページといえば、先生のコラムが面白いですね。

せっかく情報を発信するのなら、わかりやすく読みやすいものにしたいと思っています。情報発信をするようになって、自分の知識のアップデートもできるようになったし、どのようにすれば患者さんが病気について理解しやすくなるかを、以前よりよく考え、表現を工夫するようになりました。その点は診療にも役立っています。「クリニックに受診しないで済むために役立つ医療コラム」というタイトルは、これを読んでクリニックに行かないで済むならそのほうが患者さんのためになると思ってつけました。症状や病気についてスマホで調べても、そういったコラムはたいてい「受診しましょう」で終わることが多いですからね。

めざしているのはどのようなクリニックですか?

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クリニックの理念にも掲げていますが、「耳・鼻・喉の症状に対する不安や苦痛を解消し、皆さんが笑顔で暮らすお手伝いができたら」と考えています。最近では、他科の症状であっても相談してくれる患者さんもいらっしゃるんです。専門でなくても患者さんよりは医学知識を持っていますので、私のことを信頼して相談してくれているのだなとうれしく思います。このように気軽に体の不調を相談してくれるようなクリニックにしたいです。

先生が医師になろうと思われたきっかけは?

親が医師だったので、高校生くらいから何となく医師になるのかなと思っていました。あとは、勉強でも必要最小限の労力で最大限の結果を出すにはどうすればいいかに興味があって、速読してみたり、自分の脳波を計ったり、いろいろ試していたんです。そこから脳の機能や記憶のメカニズムなど人間の体自体に興味を持つようになり、それも医師をめざすきっかけになりました。最初は脳に関係する診療科を選ぶつもりでしたが、ある時、耳鼻咽喉科の10時間にも及ぶ手術を見て、面白いなと。おなかの筋肉を舌として移植し、顕微鏡を見ながら血管をつなぐ手術だったんですよ。また、耳鼻咽喉科の診療領域は目で見てわかることも良いなと思いました。脳や内臓は中を直接見ることはできませんから。今の診療でも、患者さんにできるだけ耳や鼻や喉の状態をお見せしてイメージできるように心がけています。

生死に関わるがん治療の経験を生かし、患者と向き合う

開業までのご経歴を教えてください。

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大学卒業後に新潟県内の病院で研修・診療し、2002年から2年間はカナダの大学に留学して中枢性耳鳴を研究。帰国後は大学病院で主に頭頸部がんの治療に携わり、2011年から8年間は長岡赤十字病院に勤務しました。大学病院でも赤十字病院でも、重篤な患者さんを一手に診ながら研修医に技術を教えなくてはいけない立場でしたから、かなりの激務でした。40代後半で開業したのは、このままのペースで定年までやっていくイメージができなかったからです。重症になる前に、もっと早く軽微な症状の中から病気を見つけて治療する。そのような、病院での治療でなく診療所としての治療に、これまで積んできた知識と経験を生かしてみたいという思いもありましたし。要はもっといろんなことをやりたくなったのです。

印象深い患者さんとのエピソードなどはありますか?

やはり大学病院で、がんの治療をしていた時の患者さんは忘れられません。特に、舌がんが再再発した30代の患者さんのことです。がんは治療を尽くしても治る人ばかりではありません。ターミナルケアやホスピスも充実していない時代でしたから、そういう方たちにどう接していけばいいのか悩んだこともありました。その時期に講習会やロールプレーなどでBad Newsの伝え方を勉強したことが今につながっています。そういった、ある意味、生死に向き合う場面が多かったことで、人間として大きくなったようにも思います。

休日はどのように過ごされていますか?

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特に趣味とかはないし、休みの日はあえてクリニックのことは考えないようにしています。その代わり、診療日は一人ひとりの患者さんに全精力をかけて向き合います。ONとOFFをきっちり分けることで、患者さんと向き合うエネルギーをためている感じですね。平日でも7時間はしっかり寝るようにしますし、昼寝もして疲れを取って診療に臨むようにしています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

最近は、スマホで調べて「私はこの病気に違いない」と不安になって来られる方も結構いらっしゃいます。結果、まったく違う病気だったり、異常はなかったということも多々ありますから、間違った情報に左右されず、良い先生に出会ってほしいと思います。耳、鼻、喉のことでしたら当院ホームページのコラムも参考にしてみてください。

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