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長谷川 耕太郎 院長の独自取材記事

はせがわクリニック

(入間市/入間市駅)

最終更新日:2019/10/10

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入間市の内科・循環器内科「はせがわクリニック」。循環器内科の医師として26年の経験を持つ長谷川耕太郎院長は、心臓や血管の病気も含めて全身を診ることで初めて万全の初期治療が可能になるとの考えから、内科全般への目配りを徹底した全身管理の医療に情熱を燃やしている。また、開業にあたって患者へのヒアリングを重ね、要望で最も多かった待ち時間の短縮に向けて採血検査には新しいシステムを導入したり検査項目の絞り込みを行うなど、患者第一の環境づくりにも余念がない。高齢化が進み心不全や不整脈など循環器の病気が増えると予想される中、クリニック内外での活動と、精力的に活躍を続ける長谷川院長に、開業医としての目標、全身管理の必要性に気づいた経緯などについて、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2019年9月26日)

内科全般を診る立場から心臓・血管の病気に立ち向かう

開業にあたって、どのような診療を行っていこうと考えていらっしゃるのか、教えてください。

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医師になって26年余り。これまで循環器内科の勤務医としてたくさんの患者さんと向き合ってきて、今回、開業する運びとなりました。循環器内科では大まかに言って、心臓病を中心に手足の血管の詰まりなども診ていきます。該当するのは心不全・狭心症・心筋梗塞・不整脈などなどです。日本は高齢化がますます進み、今後、狭心症など動脈硬化を起こす人の割合が増えるにしたがって、心不全や不整脈もどんどん増えてくるものと予想されています。そんな中で、初期治療をもっと大切にしたいという動機から開業を決意しました。地域の皆さんにとって身近なクリニックならではの、気軽に受診できるかかりつけ医でありたいと願っています。

初期治療の大切さについて詳しく教えてください。

私は最近まで急性期病院の循環器内科に勤めていましたが、病気を発症して一刻も早い治療が必要な患者さんと日々接する中で、「もっと早く来てくれたら入院しなくて済んだかもしれない」と思ったことが一度や二度ではありません。もともと心臓病を抱えていた患者さんが高齢になるにしたがって歩けなくなり、さらにいろいろな病気を併発する。そんな経過をいくつも目にしてきて、病気に気づいた時点の初期治療がいかに大事かを痛感しましたし、心臓や血管だけでなく全身管理という観点に立ってそれを行うことが不可欠だとわかってきました。今は薬もずいぶん良くなっていて、例えば狭心症も、薬でコレステロール値を適切に下げることによってある程度の予防が可能になってきています。

先生は総合的に内科の立場からも診療にあたられるとお聞きしましたが、これも全身管理のためですか?

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はい、内科全般を診られるようにすることで、より良い初期治療ができると考えたんです。循環器内科の対象となる病気は影響が全身に及んでいきますので、以前から腰が痛い患者さんに湿布をお出ししたり、耳の調子が悪いと聞けば耳の薬やめまいの薬で対応したりしてきましたが、こうした対症的な処置よりもさらに一歩踏み込んでいこう、と考えたんです。狭義の内科だけにとどまらず、例えば整形外科の先生方が集まる勉強会に参加させてもらい、骨折や肩の痛みを注射などで改善していくなど、整形外科と内科を組み合わせた考え方も学んでいます。運動できなくなる、歩けなくなると代謝が悪くなり動脈硬化も増えますし、心臓や血管の病気は足や肩に痛みを伴いやすいです。全身つながっているんですね。こうした一見無関係な領域に入っていくことにも治療を前進させるヒントがあるのでは、と思っています。

検査機器の活用でスピード感のある医療の提供に努める

開院するにあたり、先生がこれだけは実現したいと思われたことは?

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診療において患者さんをあまりお待たせしないこと。これが一番ですね。以前に勤めていた病院では4時間待ちとなってしまう日もたまにあり、患者さんが非常に多い事情もあったとはいえ、たいへん申し訳なく思っていました。当クリニックでは、受付から検査、診察までをなるべく1時間以内に終わらせる、検査したその日に治療を開始できるようにするなど、良質でしかもスピード感のある医療を提供したいです。そこで私が重視したのは検査機器を充実させることでした。特にCTと院内採血検査のシステムはどうしても導入したくて、採血については検査でわかる幅広い項目の中で何を優先的に知りたいか、かなり綿密に検討した上で必要な機器を選びました。採血結果を当日にお伝えできることは医療のスピードアップにきっと役立つはずです。患者さんをお待たせしないように、今はまだ実現できる日とできていない日がありますが毎日実現できるようにしたいですね。

クリニックがCTを導入する意義についてお聞かせください。

最近では主に若い世代の先生方がクリニックにCTを導入する例も増えてきましたが、まだ全体の中では少数派でしょう。CTにはさまざまな利点があり、レントゲン写真や超音波検査、心電図だけではわからない病気を発見できる可能性が広がることもその一つ。例えば風邪だと思われた患者さんが、咳が数週間や1ヵ月も続いた場合、CTを撮ってみて初めて本当の答えが出ることも少なくありません。違った経過をとった場合、患者さんの体の不調についてより詳しく調べることができ、迅速にきちんと診断治療できるという点で、私は気軽にかかれるクリニックでも、病院のような専門性の高い検査機器を使うことのメリットは大きいと考えています。

開業して診療の進め方に変化はありましたか?

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やはり急性期病院の頃に比べて開業した今のほうが患者さんと会話する時間は増えていますね。もともとそれがやりたかったことなので、ちゃんと話が聞けるようになって良かったと思うばかりです。以前は症状を効率良くお聞きするようにしていましたが実のところ、診察室を出た患者さんが「あ、あれ話してなかった!」と思い出して看護師に伝言したりすることがたびたびあったんです。循環器内科だから胸のあたりの症状しかお話しにならない患者さんもいらっしゃいますが、それだと本当は気づいていた別の症状を見落としてしまうこともあります。診療科にこだわらず全身を診るつもりで全般に意識をもってじっくり患者さんと話ができるのはいいですね。

診療科目の狭間で苦しむ患者のことを救いたい

先生が医師を志したきっかけ、循環器内科を選んだ理由を教えてください。

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医師志望だった父親の期待もあり、また、身内を亡くした経験も医療への興味に結びついて、受験を控えた高校3年の時に医者になろうと決心しました。外科か内科かという選択の際には、華々しい外科も良いと思ったのですが、患者さんに近く、患者さんの普段の生活から関与できる、寄り添える内科のほうが合っていると思ったんです。中でも循環器は全身をくまなく巡っている器官で全身の症状に関わっている可能性があること、循環器疾患は少しの薬でも患者さんの容態がガラッと変わる場合もあり、そうした部分にやりがいを感じました。

休診日や診療の後などは、どのようにして過ごしていますか?

実は開業以来まったく休みがないんです(笑)。開業したばかりですので、休日は患者さんのサマリー作りや外来の予習にかなりの時間を費やしています。いつもクリニックにいて、紙から電子ファイルへの入力作業に忙殺されています。以前は陸上競技をやっていてマラソンに出たり、医師になってからは街中を走ったりしていましたが、そんな時間もありませんね。循環器内科の昼夜関係なくいつ呼ばれるかわからない職場の中にいたので体力はあるつもりですが、今は手一杯になっていますね。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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循環器内科は心臓および血管の病気を診療する科目ですが、残念なことに心臓の状態に特化していますので、全身を診ることがおろそかになってしまう場合もないとはいえません。胸が痛いと病院を訪れた患者さんに心電図や超音波などの検査を行い、心臓の異状が見つからなかったら、ほかの科への受診を勧め、困った患者さんが消化器内科などに相談しても原因はわからず、症状も一向に治まらない……。こんなふうに診療科目の狭間で苦しむ患者さんが少なからずいらっしゃいます。そういう患者さんを一人でも減らしたい。もっと患者さんの側に立って全人的に予防や治療をしていきたいと思って始めたのがこのクリニックです。循環器内科だけでなく、一般的な内科の病気や生活習慣病の治療も行っていますので、どうも体の調子が悪いと思ったら気兼ねなくご相談ください。

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