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大藪 真理子 院長の独自取材記事

まりこ泌尿器・漢方内科

(江南市/江南駅)

最終更新日:2019/12/24

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名鉄犬山線江南駅から車で5分、2019年9月に開院したばかりの「まりこ泌尿器・漢方内科」。大藪真理子院長は、「尿の悩みは人に話しづらいが、相談に来てもらうことで、快適に暮らせるきっかけになることも多い」という。膀胱炎や前立腺肥大症、PSA異常、尿漏れや頻尿、夜尿症など年齢性別問わず診療を行っている。また、漢方内科も標榜し、患者それぞれに適した漢方薬の処方で、体の不調やバランスの乱れにも対応している。体からの小さなサインを見逃さないために、患者との問診も大事にしている大藪院長の明るい声は、体だけでなく患者の気持ちも前向きにしてくれるだろう。
(取材日2019年11月7日)

西洋医療と東洋医療、両面から体をサポートしていく

医師になられたきっかけと泌尿器を選んだ理由をお聞かせください。

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私は父が歯科医師で開業していたので、中学生の時に時々手伝いに行っていました。父が患者さんに穏やかに接する姿を見て、「いいな」と思ったのが初めだったと思います。家ではあまり仕事の話をしない父だったのですが、普段見る姿とは少し違っていてとても印象深かったです。両親も医療関係の仕事に就いてほしいと思っていたようなので、喜んでくれています。泌尿器を選んだのは、母が多産で、私が大学生の頃に骨盤臓器脱の症状が出てきて、悩んでいたのがきっかけです。泌尿器科は、外科的な手技ができる科で、内科的な診断の要素もある診療科ということで、私の性格にも合っているかなと思い選びました。

開業されたばかりですが、こだわられたところを教えてください。

ありがとうございます。明治時代に特化したテーマパークが近くにあります。四日市からこちらに戻ってきて遊びに行ったら、すごく気に入ってしまったんです。それで、クリニックを造る時にも「和洋折衷で、明治の感じで」とお願いしました。外から見ると、三角屋根の建物が2つくっついた感じなんですが、一方はレンガ張りで、もう一方は木目です。これも西洋医学と東洋医学の両面からアプローチするという思いを込めました。院内はほぼ洋風なので、駐車場に和の小さな庭を作ったり植栽は竹にするなど、外構は和の雰囲気を大切にしました。泌尿器科ということもあり、トイレは男女別で広く設けたこと、処置室は空間の広がりは大切にしつつ、プライベートに配慮しパーティションを置いています。

検査機器も充実されているんですね。

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一般的には尿に試験紙をつけて測ることが多いと思いますが、当院では尿の成分を調べる尿沈渣という検査機器を導入しています。これを使い、より詳しい尿の検査結果を確認していきます。スクリーニングの要素が強い尿の試験紙法では疑陽性も増えますので、より詳しい検査で尿の実際の成分を確認することは診断に有用だと考えています。それから、排尿時の尿の勢い(尿流量)を測定するトイレを設置しています。検査トイレで排尿する際に、尿の勢いのデータを取ることができます。尿を膀胱の収縮で出していると思っていても、実はおなかの圧で出している場合があるんです。本来、尿は膀胱の収縮で出すものなので、このトイレで、尿の勢いがいいかどうか、膀胱の収縮力があるかを確認します。その他、レントゲン、超音波、膀胱鏡などもそろえています。

人に話しづらい尿の悩みを気軽に相談してほしい

尿漏れで悩む女性の受診などもありますか?

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頻尿と尿漏れ、膀胱炎などで来院される方が多いですね。最近はテレビでも尿漏れなどについて見聞きすることが増えてきたと思いますが、中にはクリニックへ行くことをためらっている方もいらっしゃると思います。でも、尿漏れや頻尿を気にして、外出を控えたり旅行を諦めたりするのはとてももったいなと思っています。診察や治療を受けていただき、自分の症状と上手に付き合っていってほしいと思っています。気になっている症状があれば、相談にいらしてください。それから、当院ではスタッフが骨盤底筋体操の指導も行っています。骨盤底筋体操で、腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱の症状悪化を予防できます。また、膣の圧力を測る機器も用意していますので、骨盤底筋の収縮力や持続時間を実際に測定して、数値で確かめることもできます。

男性も尿の悩みを抱えている方は多いそうですね。

排尿の勢いが弱くなってきた、排尿後にすっきりしない、残尿感があるなどの相談が多いですね。男性の場合、前立腺が大きくなって尿道が圧迫され狭くなる前立腺肥大症や、高血圧や動脈硬化で膀胱が縮み力が弱くなることで、尿が出にくくなったりします。それから、健康診断の際にPSAの採血検査で異常が見つかり、より詳しい検査をしたいと来院される方もいます。診察でいきなり膀胱鏡検査があるのではと、怖いイメージがある方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。まずは問診をし、膀胱や前立腺と腎臓を超音波で診ることから始めています。エコーなどの検査で強くがんが疑われるような場合は膀胱鏡で確認していきます。膀胱鏡といっても今は尿道に沿って曲がる軟性鏡を使っていますので、リラックスして力まずに受けていただければ、それほど痛みを感じることはないかと思います。

お子さんのおねしょにも力をいれていらっしゃるとか。

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小学校の高学年になると宿泊学習があると思うんですが、その頃にまだおねしょがあるお子さんは一度相談に来てほしいです。膀胱の容量はどうなのか、生活習慣は問題ないかなどをチェックします。緊張しやすいお子さんは膀胱に尿をためにくい傾向がありますし、背骨からの神経の発達が人よりも少し未熟で尿がためられないとか、尿の濃縮力がちょっと弱いなどの原因がベースにあることも考えられます。そういうことを調べて原因がわかれば生活習慣の改善や薬などで対処できることもあります。お子さんご本人も気にしていると自尊心が低くなってしまいますので、まずは気持ちを軽くするためにも相談してもらえればと思います。当院では、夜中の排尿をアラームでお知らせをする機器をお貸しすることもできます。

体の不調は、体のバランスが崩れているサイン

先生と漢方治療の出会いのきっかけは何でしょうか?

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ヒーリングやエネルギーのことに興味を持って、アロマなどを学んだことが漢方につながりました。自分がためるエネルギーの不調と、病気として外に表現されるもの、例えば悪性疾患などですが、その2つには何か関係があるのではないかと思い始めたときに、体を巡るエネルギーの流れと体の不調の症状はつながっているんだと自分の中で何かが腑に落ちて、納得できたんです。漢方では体を巡るエネルギーの流れを「気」と捉えて、気の巡りを意識した学問なので、患者さんにも「気の流れ」の説明をしても受け入れやすいのではないかと思っています。当院で行う漢方診療は泌尿器に関わらず、冷えや月経不順、更年期、神経痛などの幅広い症状に対応しており、保険診療の範囲内で処方を行っています。

漢方薬はどのような人に適しているのでしょうか?

漢方薬はいろいろ種類があって方向性も違うんですね。基本的にはどなたでも飲めるものではありますが、人それぞれ適している薬は違います。天気が悪い日に頭痛がする方がいると思いますが、そういう方は体内の水の代謝が悪いと考えられ、水の排出を促すような漢方が適していますね。他にもイライラして頭が痛いというタイプの人にはまた別の薬があります。このようにそれぞれの人に適した漢方薬を使うことで、病院で、検査結果に「特に問題ない」と言われたけれど、「自分としてちょっと気になる不調」にも応えられる場合があると思います。ご自分に適した漢方薬を服用することで、体のバランスの乱れを整えていけるといいですね。

今後の展望をお聞かせください。

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風邪でも膀胱炎などの泌尿器の疾患でも、それは体からのサインなんです。例えば「最近疲れているよ」みたいな些細なことかもしれません。初めのサインは小さいですが、放っておくと大きな病気につながってしまうこともあります。何かの病気になるのは、何か理由があるはずです。病気をただ治すではなくて、根底から身体を癒やせるような、そんなクリニックでありたいと思っています。私がそのお手伝いができれば、こんなにうれしいことはないです。目先の細かいことだけでなく、自分の体の深い所の根元は何かを気づいて知ってほしい、自分の体と向き合ってほしい。自分の体からの声を聞き漏らさずにいてほしいです。「困ったな」と思う症状があれば、気軽に相談に来てもらえればと思います。

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