小勝悠海太院長の独自取材記事

清水歯科医院

(世田谷区／桜上水駅)

最終更新日：2024/01/04

分野を問わない幅広い診療が強みの「清水歯科医院」。桜上水駅から徒歩1分とアクセスも良く、近隣住民はもとより遠方からも患者が訪れる。小勝悠海太（こかつ・ゆうた）院長が理想とするのは、歯科医院に通う必要がないほどの健康な口腔環境。そのために「全顎治療」に取り組み、口腔内全体を診ながら疾患の根本的な原因を追究し解決に努める。幅広い症例に携わってきたからこその、治療の幅広さも同院の特徴の一つ。例えば欠損歯の治療では、一般的な入れ歯やインプラントのほか、目立ちにくい入れ歯「コーヌスクローネデンチャー」にも対応。残った歯の状態も確認した上で複数の方法を提案し、患者と一緒に治療法を考えていく。誠実な人柄の小勝院長に、診療方針や同院の特徴について話を聞いた。

（取材日2023年7月27日）

根本的な問題を解決し、歯と体の健康をめざす全顎治療
保険から自費まで、さまざまな治療の選択肢を提案可能
歯科治療が必要ないほど健康な口腔環境をめざして

根本的な問題を解決し、歯と体の健康をめざす全顎治療

まず小勝先生の診療方針からお聞かせください。

一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合い、どのような治療であっても時間をかけて丁寧に治療をしています。当院は駅前の歯科医院なので、近隣の方のみならず電車に乗って2時間ほどかけて来院してくださる方もいらっしゃるんです。せっかくいらした患者さんが後悔しないような診療をしていきたいと思います。治療機器は歯科用CTやマイクロスコープ、レーザー、また一般の歯科医院ではあまり見ない外科用超音波切削機も備えています。これらの機器を駆使して、精度にこだわった診断、そしてさまざまな治療のご提案につなげています。私は開業前、池袋にある大規模な歯科医院で、分野を問わず歯科治療全般に携わってきました。経験に基づいた多角的な視点を持っているからこそ、幅広い選択肢の中からその患者さんに適した治療を提案できることが、私の最大の強みです。

どのような悩みでいらっしゃる方が多いのでしょうか？

歯の痛みでお困りの方、虫歯や歯周病の治療を求められる方、予防やメンテナンスで定期的に通院されている方、また義歯やインプラントに関してのご相談などで来られます。オールマイティーな技術を身につけてきましたので、ほとんどの主訴に対応可能です。また義歯の中でも「コーヌスクローネデンチャー」という特殊な入れ歯があるのですが取り扱っている歯科医院が少なく、検索して当院にたどり着いたという患者さんも多いですね。お口の中に多数の問題を抱えた患者さんに対して、すべての問題を抽出し解決する「全顎治療」を希望される患者さんもいらっしゃいます。

「全顎治療」とは聞き慣れない言葉ですが、詳しく教えてください。

口腔内の疾患、特に虫歯や歯周病が発生するからには、そうなるだけの理由があります。「なぜその歯が虫歯になったのか」を追究して解決しないと、1本治しても別の歯がまた悪くなり、ずっと歯科医院に通い続けることになってしまうのです。根本的な問題を解決することで通院しなくても良い口腔内環境をつくるのが、全顎治療の基本的な考え方です。痛いところだけを治療するのではなく、お口の中全体を診て調整しますので、体の健康にもポジティブな影響を及ぼすこともあります。例えば、虫歯や歯ぎしりなどの原因ともなる噛み合わせを調整し体のバランスが整えていけば、肩凝りや頭痛、腰痛の改善につながることも考えられますね。私はこの「全顎治療」を数多く手がけてきましたので、ご興味があればお気軽にご相談ください。

保険から自費まで、さまざまな治療の選択肢を提案可能

「コーヌスクローネデンチャー」とはどのような入れ歯なのでしょうか？

金属のばねを使用しないタイプの入れ歯で、残っている歯に内冠を入れ、上から入れ歯と一体化した外冠をかぶせる仕組みです。インプラントのようなしっかりとした安定感があり、天然歯に近い噛み心地を取り戻すことがめざせます。取り外しができるので歯磨きがしやすく、ばねを使わないので審美面でも優れています。この方法では、失った歯を補うという従来の入れ歯の目的に加え、残っている歯をいかに長持ちさせるかをめざしています。残った歯を含め、美しく快適に口腔内の健康を取り戻し継続させるというのがこの治療の考え方です。どこの歯科医院でも受けられる治療ではありませんが、ドイツで50年ほど前に開発され、歯に対する意識の高い欧米では多くの方に選ばれているんですよ。

コーヌスクローネデンチャー以外の欠損歯治療にも対応してくださるのでしょうか？

はい。保険診療で行う一般的な入れ歯のほか、コーヌスクローネデンチャーと同様自費診療になりますが、金属により温度を感じやすい「金属床入れ歯」、ばねを使わない入れ歯「ノンクラスプデンチャー」、手術用のガイドシステムを利用したインプラント治療にも対応しています。コーヌスクローネデンチャーはこのような欠損歯治療の中の一つで、すべての患者さんに無条件でお勧めするわけではありません。全顎治療の考え方をベースに、残った歯の状態も確認した上で患者さんに適した治療法を考えていきます。その際に一般の入れ歯やブリッジ、インプラントというだけでなく、コーヌスクローネデンチャーまで含めて提案できるのは当院の強みです。信頼できる歯科技工士との協力体制のもと、患者さんのご希望に沿った治療を提供できるよう努めています。

幅広い選択肢から提案してくださるのですね。

そのとおりです。患者さんの中には「以前に作った入れ歯が合わなかったから」と歯科医院から足が遠のいてしまう方もいらっしゃいます。ですが、歯が抜けたまま放置すると全体の噛み合わせに影響し、全身のバランスや栄養摂取にも悪影響を及ぼします。今回の記事をきっかけに、一般の入れ歯やインプラント以外にコーヌスクローネデンチャーなどの治療法があることを多くの方に知っていただきたいと思います。諦めていた方もぜひ一度いらしてください。どのような治療にもメリット・デメリットはありますが、それらをわかりやすく説明しながら複数の選択肢を提案いたします。患者さんに合った治療法を一緒に考えていきましょう。

歯科治療が必要ないほど健康な口腔環境をめざして

その場しのぎではなく、少し先まで考えた治療を提案してくださると伺いました。

はい。虫歯や歯周病でも、歯を失った場合でも、根本的な問題の解決をめざすのが全顎治療です。当院では「再発しづらく長持ちする治療」というモットーを掲げ、20年以上先を見越して治療を行っています。超高齢社会の現代において、いつまでも健康で過ごすためには口腔機能の維持は欠かせません。さまざまな入れ歯を使った治療やインプラント治療、睡眠時無呼吸症候群の治療、精密根管治療、審美歯科なども視野に入れながら、1本の歯だけでなく口腔内全体のバランスを見ること、疾患の原因にアプローチすること、それが20年先を見越した根本的な治療につながっていくと考えています。これは一つの分野に特化した専門家ではなく、さまざまな分野の治療経験をもとに総合的な歯科診療を行う私だからこそ可能だと自負しています。

先生を支えるスタッフについてもご紹介ください。

歯科衛生士が2人、助手と受付が計5人在籍しています。気軽に話しやすいスタッフぞろいで、初診の患者さんともほんの5分で仲良くなれるくらいです。中には「先生には相談しづらい」と思う患者さんもいらっしゃるでしょうが、そんな時はスタッフに話しかけてください。当院の歯科衛生士は歯周病治療のスキルも高く、歯周病に対する向き合い方は、私から見ても尊敬するほどです。丁寧なメンテナンスやクリーニングを行うので安心して任せていますよ。これからもみんなで協力し合いながら、地域の皆さんの歯の健康を守り続けたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では、患者さんが終わりの見えない治療を繰り返すことのないよう、根本的な原因にしっかり向き合って治療を行っています。理想は皆さんに歯科医院に通う必要がないほど健康な口腔環境になっていただくこと。そうなれば定期的なメンテナンスのみで口腔内を良い状態に保てます。健康できれいな口腔内環境をつくることで、患者さんの人生をより豊かにしたい、そう思いながら日々の診療に取り組んでいます。歯の痛みや歯周病、コーヌスクローネデンチャーなどの入れ歯やインプラント治療、またご自身のお口の状態のチェックや、口腔内を良い状態に保ちたい方も、歯や口に関するご要望があれば一度ご相談ください。培ってきた幅広い知識と経験で、患者さんの思いにお応えします。