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坂尾 将幸 院長の独自取材記事

さかお内科・消化器内科

(西宮市/苦楽園口駅)

最終更新日:2021/10/12

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阪急甲陽線の苦楽園口駅から徒歩6分の位置にある「さかお内科・消化器内科」。2018年5月に開院した院内は、上品な雰囲気の町並みに調和した、自然で温かみのある内装だ。院長の坂尾将幸(さかお・まさゆき)先生は、消化器内科を専門とする日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医であり、日本内科学会総合内科専門医の資格も持っている。インタビュー中は、同じ医師であった亡き父への尊敬の念が随所にあふれ、めざす医師像も明確だという印象を受けた。診療室でじっと待つのではなく、自ら地域の人々やほかの医師のもとに出向いて関わろうとする行動派の坂尾院長に、開院のきっかけや今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2019年9月6日)

内視鏡検査を行う消化器内科を中心に、幅広く診療

昨年オープンしたとのことですが、この地に開院した経緯を教えてください。

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私は関西医科大学を卒業後、消化器内科の医師として大学附属病院をはじめ、奈良県や京都府にある病院にも出向して、15年ほど勤務していました。当院のこの地にはもともと40年続く消化器系の診療所がありましたが、ちょうど院長が勇退されることになったのです。同じく医師である私の父は西宮市大谷町で開院していましたが、その院長と懇意にしており、父の診療所を名称変更して移転するかたちでこの地を引き継ぎ、開院に至りました。ですから、新規の患者さまだけでなく、この地にあった前の診療所と父の診療所の患者さまにも引き続きご来院いただいており、今までのご信頼とご期待に応える診療をしていきたいと考えています。

開院にあたっては院内をリニューアルされたとのことですが、こだわった点はありますか?

まず患者さまにとって入りやすくリラックスできるような空間にしたかったので、木などを使ったナチュラルな内装にしました。業者の方には、これまで診療所ではあまり使ったことがない壁紙や色合わせだと言われましたが、患者さまには好評のようで、思い切って良かったと思っています。それから内装だけではなく、検査機器や検査環境も整えました。消化器内科が専門なので、特に内視鏡検査を安心してストレスなくお受けいただけるよう留意しました。胃カメラ(上部内視鏡検査)は鼻・口どちらからの挿入でも対応可能で、大腸内視鏡検査では内視鏡室に併設した専用のお手洗いをご用意しています。

消化器内科をメインに診療されているのですか?

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腹痛や便秘などの症状から、ピロリ菌感染の胃炎治療や大腸ポリープの日帰り手術まで、消化器内科については多くの診療経験がありますが、当院では内科全般にも対応していますので、風邪や生活習慣病などでも身近なかかりつけ医として気軽にご来院いただきたいです。これまでの勤務経験でも、救急含め内科全般を手がけたり、高齢者施設を併設する病院で診療したりしてきました。子どもから高齢者まで、ホームドクターとしてお役に立てればと考えており、ご要望の多い乳幼児からの予防接種はもちろん小児科にも対応し、最近は小児科専門の診療所に勉強に行くなど研鑽を積んでいます。また、大規模病院や専門の診療所への紹介も行っています。

父を目標に、患者のために地域の医師と連携を深める

そもそも医師を志したのはどのようなきっかけだったのですか?

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父だけでなく親戚にも医師がいたので、医師になるのかな……とは考えていました。そんな漠然とした気持ちが明確な意志に変わったのは、阪神・淡路大震災がきっかけです。当時私は高校の寮にいて、幸い被害は少なかったのですが、実家が心配ですぐに電話しました。しかし、いくら電話をしてもつながらず、たまたま西宮市にある父の診療所に電話したら1回だけつながったのです。その時、父の診療所が入っている建物は倒壊の恐れがあり、皆避難していたのですが、父は近隣でケガをした人のためにその場にとどまり、治療していたそうです。その話を聞いて、医師とはこういうものなんだな、自分もそうなりたい、と強く思うようになりました。

めざす医師像もお父さまの影響がありますか?

はい、残念ながら父は今年他界しましたが、生前、半年ほどはここで一緒に働くことができ、多くのことを学びました。父はアメリカで小児科医師をしていた異色の経歴の持ち主で、昔から「医者は一生勉強し続けなければならない」と言っていました。私もずっとそのイメージを持っているので、さまざまな研究会に参加し、消化器のみならずほかの科の勉強にも励んでいます。また父は、病診連携はもちろん、診療所同士の「診診連携」が大切だと考え実践していました。私が地域の医師会に積極的に参加して、ほかの先生方との関係づくりに努めるのもそのためです。幅広い知識を持ち、専門の先生にスムーズにつなぐことができる医師をめざしています。

開院してからどのような時にやりがいを感じますか?

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患者さまと徐々に信頼関係を築けたと実感するときです。例えば、この地にあった前の診療所からの患者さまの場合、初めのうちこそ「検査はせずに、薬だけが欲しい」とお望みでしたが、何度か通院するうちに、検査の必要性を理解され、当院での検査に前向きになっていただいたことがありました。特に消化器内科では、一度では診断に至らず、検査をしたり、薬の適応を見たりして、複数回ご来院いただくことが少なくありません。一人ひとりの患者さまのお話をよく聞き、スタッフ一同で不安な気持ちをできる限りくみ取るよう努めています。慢性疾患など、長く続く体の不調に対して、お悩み改善に向けてお役に立ちたいと考えています。

大腸がんの検診受診率を上げるため、啓発活動に尽力

訪問診療も行っているそうですね。

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はい、まだ多くはありませんが、近隣の団地などに訪問しています。この町の方は健康に対する意識が高いのか、80~90代の患者さまでも歩いて来院される場合が少なくありませんが、やはり限界がありますし、生涯を診ていく医師として、在宅のニーズにも対応していきたいです。勤務医だった頃、最期まで立ち会った患者さまのご家族から「生前に先生に渡してくれと預かった」というバレンタインのチョコレートをいただいたことがありました。ただ病気を治すのでなく、人生をまっとうしようとしている患者さまに対して、できることをサポートするのが医師の役割だと考えています。

今後の展望についても教えてください。

患者さま以外の地域の方々とも関わっていけたらと思っています。近くの公民館で定期的に健康に関する勉強会を開いています。これまで扱ったテーマは骨粗しょう症や不眠症で、来院するのに抵抗がある方にもご参加いただいており、今後は若い人に向けた予防医学についても取り上げたいです。こうした健康の啓発活動を通じて、最終的には健診、特に女性のがん死亡数の多い大腸がんの検診受診率を上げたいという目標がありますが、あくまで私から受けるようにと言うのではなく、信頼関係をつくり、この診療所でなら受けてもいいかなと思っていただくのが理想です。院内にも掲示でアピールして、患者さまからご要望いただくのを待っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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30~50代では風邪など引かなければ受診しない、という方が少なくないと思います。ただ、がんなどの病気は早期発見できれば負担が少なく治療できますし、高血圧などの生活習慣病も着実に進行してしまうものです。当院は西宮市の特定健診の委託医療機関で、健診で異常があった方や何か健康で気になることがある方にも対応していますので、気軽にご相談いただきたいです。また、いきなり「お薬を飲むように」という指導はせず、患者さまと知識を共有し、健康のモチベーションを上げられるような診療所をめざしています。皆さんもぜひ信頼できるかかりつけ医を見つけて、いつまでも健やかに過ごせるよう健康寿命を意識してみてください。

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